【読書記録】狐笛のかなた
2024年152冊目。
『鹿の王』や『獣の奏者』のような大長編を読んだせいか少し物足りなく感じました。『守り人』シリーズもそうですが上橋さんの作品は作り込まれた世界観が魅力なので、もっと小夜たちの生活の様子やあわいの世界などを掘り下げて描いてくれたらいいと思いました。
ストーリー展開は非常によかったです。まさか小夜のパートナーが小春丸じゃないとは思いませんでした。
小春丸は小夜のことを「むごいことだ」と言いますが、子どもをつくり、穏やかに暮らす小夜のことをむごいとは思えませんでした。ただの獣になったわけでもなく、知性も残っているようですしこれでよかったのではないかと考えます。
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