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【読書記録】獣の奏者4 完結編

2023年143冊目。

外伝が残ってますが本編としては完結です。

ラストは衝撃でした。作者も後書きでそれ以外の道を必死で探したと書いてますが最終的にこの結末なんですね。

筋だけ見れば禁忌を犯した結果破滅した、となるわけですが、街は守られ、王獣は野に放たれと生き物として歪だった王獣の解消できたのはエリンの功績だと思います。

最後読み取れませんでしたが王国側の闘蛇は残ったんですかね。ラーザ側も残ってはいるのかな?闘蛇同士の戦いはないとなると防衛側が不利ですね。王獣はもういないわけですし。それでも交渉の余地ができたとすれば良かったです。

王獣のことを知りたいというエリンの好奇心から始まった物語でしたが、王獣に限らず自分以外のものたちとどうやって理解し合えばいいのかというテーマに行き着く結末になりました。本書は児童書ではないそうですが、あらゆる世代におすすめできる作品だと思いました。

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