【読書記録】獣の奏者3 探求編
2023年140冊目。
前巻からだいぶ時が経ってエリンも結婚をし、子どもが産まれました。母親が亡くなった年齢を上回ったこともあり、世代交代かと思われましたが今のところそのような様子はなくて一安心です。
ジェシはエリンの息子ですが闘蛇や王獣の知識は与えられていないようです。知識の拡散を危惧するエリンの方針だと思われます。
王獣に対しては家族のように思っているようですが、人との違いを身をもって知っているエリンと違うあたりが危なっかしく感じました。
エリンは王獣を手なづける技の悪用を防ぐために最悪自分が死ねばいいと思っていましたが、今では大切な人たちが増えてしまい、そうはいかなくなってしまいました。また、根本的にはやはり知識欲に抗えない様子で、掟が示唆する悲劇を回避するよりも、歴史の真相を知りたいと考えるあたりはやはりエリンだなと思いました。
逃げきれないとわかった時の「これまでだな」というセリフにはどうなるかとドキドキしましたが、掟を破ってでも生きたいという選択をしましたね。
このままだと悲劇の再来は避けられないように感じますがどうなってしまうのでしょうか。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?