【読書記録】図解 英語構文 講義の実況中継
2021年225冊目。
英語学習本の続きです。前回の英語長文ハイパートレーニングで高校英語の文法の基本的な学習と演習は一通り終えましたので、今回からはその英文法をより本格的に使いこなそうというターンに入ります。
本書では、関係代名詞や分詞構文といった、文中に複数の動詞が出てくるような英文について、どこからどこまでが挿入句で、どれが本文の述語動詞であるのかを「図解」して説明しています。
例を挙げると
The man painted in this picture is my uncle.
→ The man ( painted in this picture ) is my uncle.
といった具合です。
従来の「構文」教育では、文を一旦ピリオドまですべて読んだ後に、painted とis を比較して述語動詞を検討する手順を踏んでいましたが、そのような読み方に対し、英文は左から右に読むものだという批判がありました。著者もその点は同意しています。
ところで、例文では「painted in this picture 」の時点でpainted は過去分詞だと気付くことが可能です。他動詞であるpainted に対して目的語がないからです。英語ネイティブはそのような判断を無意識に行なっていますが、我々がネイティブの思考を身につけるには一度言語化して認識することが必要で、そのために「構文」教育は必要だと著者は述べています。
前回までの書籍では単語が分からないことはありつつも英文法自体で苦戦することはほとんどありませんでしたが、本書の英文はレベルが高かったです。
Our boss will decide if we have to work next Sunday and in that case when we have to come to work.
上記の英文、難しい単語は一切使われていないにもかかわらず、私は読めませんでした。
Our boss will decide
| if we have to work next Sunday
| and
| (in that case) when we have to come to work.
となるので、「われわれの上司が、われわれが日曜日に働かなければならないかどうかということや、もしその場合には何時に職場に来なければならないかということを決定するだろう」が正解となります(正直この文章なら二つに分割したほうがいい気がしますが)。
「Our boss will decide if we have to work next Sunday.」なら簡単なわけですが、奥が深いですね。
そんな感じで今後数冊は英文法の本を読んでいきたいと思います。
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