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【読書記録】ぼくたちのリメイク 6 アップロード日:9月1日

2021年198冊目。

ここにきて奈々子が怒涛の攻勢ですね。シノアキを別グループに配置することで強制退場させ、その間に奈々子がポイントを稼ぐ構成は上手いなぁと思いました。奈々子との未来もありうるという言質を引き出したのはお手柄ですね。かませ犬とかいってごめんね。とはいえプロローグでしっかり見せ場を作ってくるシノアキもさすがです。

さて、4巻の感想で、

ギリギリまで自分を追い込んで、それで出てきた答えを本気で突きつけよう。それが僕の中から絞り出されたものならば、きっとそれは結果として表れるはずだから。

という一文の意味が飲み込めなかったと書きました。それが、加納先生との王道、覇道の会話で何となく理解できるようになってきました。

これまでの恭也は、みんながトップクリエイターになる未来を知っているので、そこに自分を加えてみんなで創作をする未来を唯一無二の幸福だと判断していました。しかし、未来は多種多様な形がありました。その中で自分が望む未来を相手に選択させようとするためには、相手の人生を丸ごと自分のエゴに巻き込む必要があります。人生の価値を決めるのは自分自身だけど、みんなの人生の責任を背負う、というのはこういうことかなと今は思っています。

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