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【フルリモートになって4年】大手IT企業の末端社員がリモート勤務の実情と本音を語るのだ

はじめに

私は現在、転職活動中のIT企業末端社員である。

次の職場を探している中で、リモートなどのWLBに関係する労働環境についてものすごく考えるようになった。

なので、この機会にフルリモートの実情とそれを踏まえたリモート求人やこれからリモート勤務の企業に転職してみたいな、と思っている方々へ向けて発信してみたい。

フルリモートは合う人と合わない人がいる

フルリモートになり丸4年。
某アレが日本でも流行り始めた直後に会社はフルリモートにシフトした。
流石のスピードである。その辺は流石に大企業だ、ありがたい。

しかし1年が過ぎ、2年が過ぎた頃、私は限界に達した。
そう、家族(両親と猫)がいるのに毎日に不安を感じ始めてしまったのだ。

ZoomやSlackなどコミュニケーションツールはフル活用で仕事はしていた。
だが、当初は盛んに行われていたオンライン飲み会やランチ会、雑談定例ミーティングなどは、みんながフルリモートの環境に馴れるにつれて頻度が大幅に下がった。

比較的近いエリアに住んでいる仲の良い同僚とも、以前ほど交流がなくなった。
誘ってはいるが、オンライン上のやりとりが多くなり、たまにDMでなんかしたいねって雑談コメントをするものの、実現しないことも多く、みんなストレスやフラストレーションがすごいことになっているのが傍目に見てもわかりやすくなった。

私自身は自部屋(就寝もインドア趣味も仕事も全部同じ部屋)で勤務をしていたこともあり、慢性的な運動不足と変わり映えのしない日常に嫌気がさした。

その結果が移住である。
NPOで地域貢献事業にも参加させてもらっており、移住前より顔見知りも増えたし独身の私にもパートナーができそう(これはマジで嬉しい)であり、なんなら転職もするかもしれないということで、かなり充実している。充実していないのは平日の勤務中だけかもしれない(笑)

フルリモート勤務が合っている人の特徴

下記は私自身を元にしてイメージしたリモート勤務が合っているタイプの例だ。

  • 1人で仕事に没頭する方が好き

  • 集中力がある人。業務中のコミュニケーションが不要な人

  • パソコンひとつでどこでも仕事ができ同僚や取引先と連絡が取りやすい人

  • ワーケーションが大好き

  • 普段から家のことをちゃんとやりたい人(買い物、炊事、洗濯、掃除など)

  • 高給じゃなくても安定して給与がもらえるなら仕事はなんでも良い人

  • 副業や余暇にしっかり時間を使いたい人

  • フリーランスの人(ただし一般的なコミュ力が必要)

私の会社は、元々月に何回かオフィスではないところで業務(ノマド)して良いという制度があり、抵抗なく件の際はフルリモートを受け入れられた。

私自身はリモート勤務が合っている側の人間だと思う。全部ではないけど。
例えば、ツーリングで遠出をした休日に挟まれた合間の平日に、現地のカフェやコワーキングスペースを積極的に使うタイプだ。これはワーケーションという人もいるが、まさにそんな活用の仕方だろう。

また、通勤時間がなくなったことで早起きはそのままに、早め退勤をして平日夕方以降のWLBが向上した結果、趣味のPCいじりや銭湯通いが加速した(移住前)。


フルリモート勤務が合わない人

今度は私自身を元にしてイメージしたリモート勤務が合わないタイプの例。

  • 業務中も対面やSlackなどで積極的にコミュニケーションをとりたい人

  • 業務外でも同僚などとコミュニケーションをとりたい人

  • コミュニケーション能力が低い自覚がある人(コミュ力ないとやばい)

  • ずっと自宅にいるのが苦痛になってきた人(外に出る理由が少なくなった人)

  • 会社の方針が伝わらなくなってきた、少し違和感を覚え始めた人

  • パソコンひとつでできるハードスキルを持っていない人

  • 家族がおらず、毎日1人でいる孤独感を感じる人

  • 余暇や休日にやりたいことが定まらず迷走している人

結構な頻度で私は同僚などにDMで世間話をもちかけている。最初はすぐに返事も返ってきたが、最近はあまり早くない。

飲み会(会社主催はなくてもいいが、気の合う仲間ではたまにやりたい派)もかなり少なくなった。対面接触を控えたほうがいい時期もたくさんあったからそれはしょうがないかもしれない。でもほぼ通常の日常に戻ってきたいまでも少ないのは寂しい。

私は移住前は自部屋で就寝や趣味と仕事をするようになり、仕事用のデスクなどさらに物が増えてしまったため閉塞感が半端なく増えた。

そうやって、体外コミュニケーションも少なくなれば、移住も考えるというものだ。(全国フルリモートOKなのがありがたい)

フルリモートの最大の的は毎日一人で同じ部屋にいて朝から晩まで過ごせられるかということだと思う。私は移住する前から少し苦痛だったが、ひとり暮らしを始めたストレスマッハになった。体重は減ったが、チートデイの暴飲暴食っぷりはすごくなった。

それなりに趣味ややりたいことが多いので結局どれをやるか決められずに自宅から一歩も出ない休日も増えた。

一番は会社を客観的に見る機会が増えたので、仕事へのモチベーションがかなり下がってしまい、うまいことバレずにサボることばかり考え始めてしまった。

私は臨機応変にやれたが、合わないと感じた

結論としては私は仕事にモチベを求めるなら対面がいいと感じた。
確かにリモートだと場所を選ばないし、何かやれるスキルがあれば問題ない。

ただ、それでもコミュニケーションの壁というものはどうしてもでてくる。

仕事でも、顔を合わせて相談したい人など何かしらつねにつながりを感じたい人や顧客価値をより感じたい人は、いくら一人で仕事ができる環境だったとしても、最終的に外へ出る選択肢をするだろう。

さらに、私は会社に対する見方がかわり、うまくサボったり仕事をするフリがうまくなってしまった。結局、フルリモートになってからの後半2年くらいは、スキルアップなんてほとんどしていない運用モードだった気がする。

朝早く起きても、前ほどすぐに仕事パソコンに向かわない日も増えたが、かといって何か健全なフルリモートを活かした生活をしているかというと、そうでもないのだ。これではこの会社にいる限りもったいない生き方をしてしまうだろうと思い始めた。

幸い、パートナーには恵まれたので休日などのQOLは向上したが、やはり平日がもったいないと感じる。やりたいことが多いからせいぜい愚痴をnoteに投稿するくらいしかできなくなっているのだ。

で、あれば転職活動をするべきなのだが、フルリモートからフル出勤に変わったことで、毎日の通勤がしんどいと感じる転職者もSNSで見かけるので、そこだけが心配だ。

ともかく転職エージェントとしっかり話し合って、何が譲れないのかはしっかり整理してフルリモートをやめるか続けるかは決めていきたい所存。

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