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チームをちょっとだけ「上昇志向」に変える方法①

なんだか決まった仕事をやっているだけで、誰も新しい施策や既存タスクの改善案などを出す人がいない。コミュニケーションをとって、仕事が前進しているように見えるが、それは目の前の仕事を片付けているだけ。。。

そんな停滞感に悩んでいる、もしくは停滞していることに気づいていないリーダーの方は多いのではないでしょうか。大企業だと特に部長や役員から言われたことをこなすだけで精一杯になっている、、、なんてケースはよくあります。

そこで今回は、私が実際にやってみて、チームメンバーからも上司からも評判が良かった「チームをちょっとだけ上昇志向に変える方法」をお伝えします。この方法を実践することで、チームメンバー自身が自分のやるべきことを明確に理解するようになり、積極性が少し増します。

1.理想の状態を考える

最初に行うのは、自分の会社だったり、チームが手がけているサービスの最高の理想状態を考えることです。例えば、コーヒーショップの場合だと以下のような感じです。

・ついつい会社・学校の帰りに寄りたくなる
・コーヒーショップといえば?と言われると1番にイメージされる
・お店の雰囲気がリラックスできて、友人とのちょっとした時間に使いたくなる

ここで大事なのは、リソース(人材・資金など)や制約を一切考えないことです。豊富に資金や人手がいたと仮定して、自分が所属している会社、チームが手がけているサービスが、どういう状態でありたいか、どうお客さま(BtoC、BtoB関わらず)に思われることが理想か、を考えてください。

「そんなことしても、実現できなかったら意味ないじゃないか」と思われ方もいらっしゃるかもしれませんが、先に制約ありきで考えてしまうと、どうしても、目標がぶれてしまいがちです。

さらには、ありがちなのは「目的」と「手段」がすり替わってしまうことです。自分達ができる範囲でしか物事を考えないようになると、身の回りにあるリソースでその「手段」を実施したことだけで満足してしまい、「あー持てる力を存分に発揮できたー!」と達成感にチームが覆われてしまいます。

ふと、振り返ると、「あれ?結局これ何のためにやってるんだっけ?」となりやすいので、制約やリソースは最後まで考えないことが重要です。

2.理想のチームを考える

理想のサービスを考えたあとは、それを実現するための「理想のチーム」を考えてみてください。ここでも個々の能力や、人材などの制約を考えずに、理想のチームはどういうものかを考えるのがコツです。たとえば、さきほどのコーヒーショップの場合だと以下のようになります。

・良質なコーヒー豆を調達することができる人
・チーム全員がコーヒーの特徴を理解している
・店内をその季節や時流に応じてコーディネートできる人
・お客さまのニーズを的確に捉えられるマーケター
・居心地が良くなる椅子やテーブル
・お客さまの支払いや収支管理がスムーズになる会計クラウドサービス

こんなところでしょうか。
もしかしたら現時点でも満たしている条件はあるかもしれません。ただ、現状に満足せずに、1であげた理想のコーヒーショップに必要不可欠なチームを自由に考えてみてください。個々の能力でもいいですし、チーム全員の意識のようなものでもOKです。

さて、ここまではぜひチームの全員で考えていくと良いと思います。「理想のチーム像」がチームメンバーの中でバラつきがあると、次のステップに進むのは難しいです。もし認識にズレがある場合は、何度もディスカッションすることはもちろん、他社ライバルの事例や、お客さまの声を集めるなどして、合意できる範囲で少しずつ理想像を集約していくとよいでしょう。

3.理想のチームに貢献する自分を考える

ここからは個人単位で実施するタスク(課題)となります。私の場合は、チームのメンバーと1on1ミーティングを30分行い、その中で3以降のタスクと考え方を伝えました。

ここでやることは、2で考えた理想のチームに自分(チームメンバー)がどう貢献しているかをイメージしてもらいます。そうすることで、自分の未来、成長した姿を具体的にイメージできるようになってきます。

「コーヒー豆の調達に関しては貢献できないけど、店内の清掃や家具の調達に関しては貢献できそう」
「私はお客さまのニーズに常に応える仕事がしたいので、マーケティング施策や、それをフィードバックする役割を担いたい」

こんなふうに、自分ができること、やりたいことが明瞭になり、さらにはそれと理想のサービス・チーム像が結びついてくるようになります。自分達が理想の状態に言及し、そこに貢献する姿を口に出して、さらには言語化する。それだけでチームメンバーのモチベーションは上がって来ます。それは自分のやるべきこと、向かうべき方向が本当の意味で自然と「理解」されるようになるからです。

さらに付け加えるならば、このときに聞き役の人(主にはチームリーダー)とチームメンバーの絆が深まる最高の場所が生まれることにもなるので一石二鳥です。「いいね!そういうあなたの能力好き。」「とても素晴らしいねそんなことができたら」「あなたのやりたいこと、ぜひサポートしてきたいです」こんなことを言うチャンスです。普段の仕事の中ではなかなか小っ恥ずかしくて言えない方も最近は多いようです。理想とその人のやりたいことを話す場だからこそ、ポジティブなリアクションが自然にできるタイミングでもあります。積極的にこの「3.理想のチームに貢献する自分を考える」パートを活用しちゃいましょう!

さて、まずはここまでをおさらいです。

1.理想の状態を考える
 →理想を考えるときはリソース(人材・資金など)や制約を一切考えない
2.理想のチームを考える
 →チーム全員で共通の理解をつくりあげていく
3.理想のチームに貢献する自分を考える
 →理想を考え、そこに貢献する姿を言語化する
 →それだけでチームメンバーのモチベーションは上がる

つづきはまた今度。
では、また。

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