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『元気になる会議-ホワイトボード・ミーティングのすすめ方』ちょんせいこ(解放出版社)を読んでみた。

「グラレコが上手になりたい!」と思い、ホワイトボードの活用術の本を読むことにしました。2冊読んだうちの1冊である『まとまる!決まる!動き出す! ホワイトボード仕事術』谷益美(すばる舎)は、前回の投稿でご紹介しました。今回の記事では、もう1冊の『元気になる会議-ホワイトボード・ミーティングのすすめ方』ちょんせいこ(解放出版社)から学んだことをご紹介します。

普段、会議をしない人に向けた丁寧さ

谷益美さんの著書は、ビジネススクールなどでビジネスユースを中心とした視点でまとめられていました。これに対して、ちょんせいこさんは、人やまち、学校が元気になるためのファシリテーションを軸に活動をされています。そのため、「普段から仕事で会議をしています!」というわけではない人も、ホワイトボードを活用したファシリテーションができるようになる視点で役立つ本になっています。ファシリテーションという土台は共通していますが、読まれる方によって使い分けができます。

初心者も安心のチェックリスト

チェックリストが充実していることがこの本の特徴です。たとえば、『議論を「発散」「収集」「活用」「記録」ごとに気をつけるチェックするリスト(32項目)』や『会議ファシリテーション度チェックシート(25項目)』などがあります。

実務で積み上げてきたチェック項目といった印象で、とても充実しています。こちらも普段ファシリテーションをする機会があまりない人に意識して、かなり丁寧な作りになっています。毎回みるにはボリュームがあるので、チェックをして気になった部分だけ書きだして、定期的に見るのが良さそうです。

自分でもチェックして抜き出してみました。

このチェックリストを使って自分でも確認をしてみました。いくつも「気をつけないと」と思うところがあったので、特に気をつけようと思った3つご紹介します。

①決まったこと、実行するまでが会議

会議で決まったことは、ちゃんと実行されている(実効性)

p.29

会議の最中は一生懸命考えていても、決まったことの確認や実行スケジュールなどが不十分。タイムマネージメントをして、きちんとこの時間をとる意識を高めようと思いました。実行するまでが会議です!

②みんなの情報バランスをそろえる

誰か一人でもわからない情報や言葉があれば学びのチャンスです。しっかり共有し、情報のバランスを整えます。

P.39

ついつい、おおよその人がわかっていたら進めてしまいがちなことを反省しました。この言葉を思い出して、立ち止まって、みんなの情報バランスを整えることを意識します。

会議の準備ができる場合は先回りして、こうならない工夫もできるという気づきも得られました。自分が参加者のときは、わからないときにちゃんと言うことも大切だとも気付かされます。

③発散時にまとめない

進行役として前に立つと、つい話をまとめたい衝動や強迫観念にかられますが、やめましょう。発散のパートは発言を整理せず、好意的な関心の態度で、参加者から意見を引き出し、ホワイトボードに可視化することに力を注ぎます。

p.39

はい、発散のときに、まとめたくなっていました。「可視化に集中!」と言い聞かせてホワイトボードを使わなければと思いました。会議前に繰り返し思い出したい内容です。

このようにチェック項目をおさらいするだけでも価値がある著書と思いました。初心者へのわかりやすさだけでなく、定期的に会議をされるかたの振り返りチェックをするための本としても役立てられます。

2冊読んだけど、どちらがいいのか?

両方とも具体的なケースが入っていて、わかりやすい著書でした。普段から会議をする機会が多い方は、前回ご紹介をした『まとまる!決まる!動き出す! ホワイトボード仕事術』谷益美(すばる舎)がおすすめです。逆に、日常で会議をする機会が少ないという方は、今回ご紹介した『元気になる会議-ホワイトボード・ミーティングのすすめ方』ちょんせいこ(解放出版社)のほうがよいと思いました。チェックリストで確認をする視点で、手に取ってみてください。

というわけで、今日はこのあたりで。

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