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ハワイで出会った女性たちのヒストリー

私のおばさん(父の妹)は、小児科医でした。

私が卒業した弘前大学の先輩にあたります。

1960年代のまだ戦後の復興期だった頃、

医学部教授の娘として地元の大学を卒業した叔母は、

同級生と結婚してアメリカに渡りました。


叔父は外科で、文部省から研究費をもらって

ワシントン大学でその頃黎明期だった

人工心臓や人工血管の研究をしていたのですが、

ベトナム戦争のあおりで中止を余儀なくされ、

テキサスのベイラー大学で

アメリカの外科臨床医としてやり直すことになりました。


叔母は、子どもを育てながら日本で

小児科医として働いてお金をため、

一家の渡航費を捻出しました。


そして、外科レジデントとして研修を続け

家にほとんど帰ってこない叔父を、

精神的にも経済的にも支え、

子供たちを育てあげたそうです。


1977年から叔父はクリーブランドというところで

一般外科と血管外科の開業医となり、かなり有名になりました。


温厚な人柄、手先の器用さ、誠実さが信頼されて

全米に広く知られる医師になりました。


子供たちは(私の従姉弟です)

二人とも医学部に進みましたが、

パパみたいな働き方は無理と言って、

江美ちゃんは家庭医、充くんは病理医になっています。


叔父は1993年にはストレスのせいか心臓を病み

(叔父さんの師事した医師は皆、

心臓の病気で亡くなったそうです!)

冠動脈バイパス手術を受けて復活、

クリニックをクリーブランドクリニック

(有名なメディカルセンター)に

買い取ってもらいセミリタイアしました。


叔母たちがハワイと米国本土を

行き来する生活をしている時代から、

私は子供たちを連れて叔母のハワイの家を

たびたび訪問するようになりました。


叔父は2002年からハワイ州でも医師免許をとり診療、

叔母はクリーブランドと同様、

世界のあちこちから来る医師たち、

友人たちや家族、親戚のお世話をしました。


ハワイに移住してから21年、89歳になった

叔父と叔母は、毎日幸せそうです。


コロナになってからしばらく会えませんでしたが、

先日久しぶりに会った際には全く以前と変わらず、

一緒にシャンパンを飲み、叔母の作った煮物や漬物、

ガーリックシュリンプでハワイアンディナーを楽しみました。


次に、デウィッツ裕子さん。


京都出身の素敵なセレブマダムです。


ご縁があって裕子さんが主催する帯津良一先生

(ホリスティックメディスンの第一人者、彼も外科医ですね!)の

ハワイセミナーに参加させていただいてから、

お付き合いいただいています。


ダイヤモンドヘッドを見下ろす素晴らしい邸宅にお住まいです。


お庭に面したオープンダイニングで松明に囲まれ、

パートナーが焼いてくださったお肉に舌鼓を打っていると、

これぞハワイアンセレブ!

と感激してしまう気持ちよさですが、


今回のディナーでは、

彼女のヒストリーをお聞きしたのでご紹介します。


彼女は、結婚して神戸にすみ、

3人お子さんを育てていた普通の主婦だったそうです。


夫が「郷里の鹿児島に帰る」と言うので、着いて行ったら

なんと!日本の田舎、

それも格式と伝統のある家のあるあるですが、

「嫁は〇〇しなくてはならない」といわれる日々に、

身動きが取れなくなったそうです。


3人の子育ては嫁として当然、

親戚が集まる宴会の準備、お酌、後片付け。


自分の食事は土間でとらされる毎日。


夫も、神戸では普通の人だったのが、


ちょっと子どもを抱いてと頼もうものなら

「この俺様に子供の面倒みろと言うのか!」という豹変ぶり。


そ、それでどうしたの?と聞くと、10年がまんしてたけど、

とうとう我慢しきれなくなってハワイに来たの。


えっダンナは?


その時には一緒だったけど、その後離婚して。

で、シングルマザーで子どもを育てながら働いていたら、

今の夫にプロポーズされたの。


彼は子どももちゃんと一緒に育ててくれて、

今は子どもたちもそれぞれ独立しあちこちに散らばってる。


見る?子どもたちと孫たちとの全員集合写真。

(皆でお揃いのアロハ姿)


本当に幸せそう。そして裕子さんは、

ハワイ日系人の信仰の歴史を書籍にまとめたり、

ビーチ近くの公園を毎日清掃に行ったり、


私がハワイに行った際にウーマンズサポートハワイ

という活動を立ち上げたりと、様々な社会活動もされています。


ハワイアンシンデレラ??


明るくて前向きで、何事もあきらめずに、自分を生かしながら

しなやかに健康に過ごすハワイの日系女性たち。


女性の人生は男性よりも長い。70代、80代になっても美しく、

社交も続けるハワイ女性たちのストーリーはまだまだ続いていきます・・



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