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女性の健康 (ウェルビーイング)カウンセリング

以前、朝日新聞(リライフ面)に
私の人物紹介を掲載していただいて以来、

様々な方が私のカウンセリングを
受けに来てくださっています。

私のカウンセリングは、

一言で言えば
「女性の健康
(ウェルビーイング)カウンセリング」です。


そのほとんどは、

「わけのわからない体調不良、
これは更年期でしょうか?」

というものです。

10代から80代まで、
体調不良の方々が、たくさんいらしています。

私は、吉川千明さんと2003年に
「キレイな体・心・肌 女性ホルモン塾」(小学館)

続いて

「プレ更年期からはじめよう」(かもがわ出版)
という本を出しましたが、

そのずっと前から、女性には

「わけのわからない体調不良」
があるのはわかっていました。

突然ののぼせ、動悸、冷え、めまい。

言いようのないだるさ、疲れやすさ。
手首や指、足の甲、腰の痛みやこわばり。
不眠や眠りの質の低下。
気分の落ち込みやイライラ。
不安感や焦燥感、
頭がボーッとして考えられない、
忘れる、集中できないなど。

その上、肌荒れや肌のかゆみ、
痛み、湿疹、じんましん、
過食や拒食などの食欲の異常、

体重の急激な増減や、
ムカムカ、ひどい便秘や下痢・軟便などなども続き、

生きていてもしょうがないと
思いつめてしまう人もいます。

私が、これらの症状の頻度が、

男女で「かなりの差がある」
ということに気がついたのも、
2000年ごろでした。

アメリカの性差医療が
日本に紹介されていた頃です。

疾患の男女差、その治療効果や
予後(治癒率)に性差があることが研究され、

知られるようになっていましたが、

その前は、女性の医療といえば
妊娠・出産と、子宮がんなどの婦人科疾患。

これしかありませんでした。

これを“ビキニ医療”
(ビキニの水着で隠すところだけの女性医療)
といいます。

私は、男性より圧倒的に多い
女性の数々の症状とその症状が、

思春期・更年期・月経前後・産後などの
ホルモンの揺らぎにともなって、

そしてストレスやイジメにあった時に
ひどく増悪すること、

幼少時から成育環境が悪い人は
よりひどい症状が重積することに気がつきました。

女性の様々な健康特性に着目した
全人的医療を英語で

“ジェンダー スペシフィックメディスン”
といいますが、

これだ!と感じて、
女性を全人的に診る医療機関、
ウィミンズ・ウェルネスを始めたのです。


これで、
「通常の産婦人科医が、
女性の不調のことがわかるわけではない」
ということが、ご理解いただけると思います。

産婦人科医は、医学部を卒業し、
医師になって研修し、
産婦人科専門医になっても、

妊娠出産の取り扱いと、
婦人科疾患の外科手術しかわかりません。

女性の不調については全く知らないのです。

しかし産婦人科は“女性の不調に気がつきやすい
“科”ではあります。

何しろ、女性しか診ない、
また、不調の女性がよく来るからです。

しかし、更年期や、思春期、月経前後、
セクハラパワハラ、夫のD V、性暴力被害など、

女性が体調不良に陥りやすい原因や背景について
ちゃんと学習しているわけではありません。

ましてや、卒業して間もないとか、
セクハラパワハラの当時者(加害者)なら、

全く女性の側の事情や心情に関して無理解、
無関心と考えてよいでしょう。


では、どうやって女性たちは
「体調不良」についての解決策を見つけるのか?

ヒントは二つあります。
まずは、女性の体とこころの
内外の状況を理解してください。


1.女性ホルモンが揺らぎやすいこと、
それは脳の自律神経や情動、免疫、摂食の
中枢とつながって動いています。

2.女性が置かれている社会的状況、
つまり女性を一段と低くみる、

女性を性欲処理の道具や子どもを
産み育てる女中とみなす古い概念が、
まだあちこちに残っていること。


そのため、女性は、内側の条件(揺らぎやすい)と
外側の条件(社会的に弱い立場)によって、

自分に自信が持ちづらい状況になっています。
私はダメダメ、と感じてしまう条件が
そろっていると言えるのです。


海外では、1960から1980年代に、
ウーマンリブやフェミニズム、
女性をバカにするな!とか、

自分の体は自分のもの、
まず女性の体のしくみについて知ろう!
という運動が起こりました。

つまり、2や、1に対する
(歴史的な順番は1→2です)

女性からの働きかけは、
20世紀後半になり世界同時多発的に起こったのです。

この時代に、中学生から大学生だった私は、
本を読んでこれらを知っていました。

そのために進路を産婦人科を選んだと言えます。

以前、上野千鶴子さんに
「フェミニズムが開いた道」
(N H K出版2022年5月発行)
という本をいただき、

思わず何度も読んでいます。

私の、高校のころ、大学のころ、

医師になって悪戦苦闘していた時代を
思い出すからです。

これには、
「男女雇用機会均等法はテーラーメイド
(オトコの体に合わせた、
オンナの体に合わない紳士服仕立て)でした。

第一期生は、いま50代後半になっていますが、
総合職女性の離職率は高く、

死屍累々の中で、
ごく一部の人たちだけが生き延びることが
できたのも当然でしょう」

と書いておられます。

そう、私も、小さい子どもを抱えて、
しょっちゅう飲みや遊びで家に帰ってきてくれない夫と、

月に5、6回もある自分の当直勤務を、
どうやってつなぎ合わせて子どもを育てていくか、

毎日苦しみながら

「私は勉強もできない医師だし、
子どもの面倒もちゃんとみれないダメな母親だ」

と思っていたのです。


いま、私は、女性の内側の悩みに

「女性ホルモン薬を上手に利用しましょう、
女性ホルモン薬でホルモンバランスを
コントロールすれば、
体も心も楽になりますよ!」

と伝えています。

私も、低用量ピルを飲み出して心身が
安定し元気に仕事が続けられました。

低用量ピルの歴史を学び、
女性たちにピルを伝えたいと強く感じました。

これは内側の課題1への対処です。

女性ホルモン薬は、
女性の心身の不調にとって本当に福音と言えます。


女性の外側の悩みも、内側の条件と同様に、
たくさんの女性たちが知らない、
意識できないでいる社会的な構造です。
(日本の教育の中にその視点がないからです。)

教育と医学に関しては、世界のジェンダー平等の中で
日本は高得点をとっていますが、

実は大きなジェンダー格差が存在している
と私は思います。

最大の性的マイノリティ「女性」の、
置かれた身体的、精神的、社会的状況について、
何も情報提供されていないからです。

ホルモンバランスが安定して体や心が楽になったら、

次は、より良い社会と、
次の世代のために動き出しましょう!

女性(自分たち)が置かれた状況や、

当事者の苦しみ、悩み、
必要とされている情報を、発信していきましょう!

女性の勉強会や社会活動、政治活動の動きは、
地域にたくさんできてきています。

これは宗教でもなく政党活動でもなく、
一人一人の、人生の転換点となっていきます。

かつ、地域や社会を元気づかせます。
ぜひつながりましょう、行動しましょう!

私たちは、どんな困難下でも生きのびて、
次の世代を育てる存在なのです。

それが、女性ホルモンの、
生命(いのちを守る)力なのです!


対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座・新宿
産婦人科医師・医学博士 対馬ルリ子


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