オフトレと津軽三味線
立春すぎて、ほのかな暖かさを感じる日が増えてきた気がします。若干の花粉もちらついてきたか、鼻がなんとなくムズムズしたりしなかったり。
今日はオフトレの話を少しだけ。
何事も、基礎となる力って必要ですよね。齢40を超えてから、明らかに脳と身体が一致しなくなってきました(笑)まぁ私が思いつく程度のことですから、三味線がお好きな方、または楽器を嗜む方なら皆さま実践されているかと思いますが、私はこんなことをしています的にご紹介します。
オフトレを行う理由
あくまでも私の場合です。今も昔も変わらず、トレーニングとは『脳と身体の不一致を解消するために、基礎体力を身につけるための運動』だと思っています。人それぞれですが、想像力は豊かな方が多いのではないでしょうか?『こんなふうに弾きたい』と思っても思うように体が動かない、それがまさに不一致だと思います。そんな訳でオフトレは重要で、三味線だったら三味線を弾くために必要な身体を作るために“三味線を使わずにできる運動“をするように心がけています。
過去の経験はいまも活きる
実は私、学生時代は剣道を嗜んでおりまして、下手ではありますが一所懸命トレーニングだけは続けておりました。剣道は竹刀を両手で握るのですが、実は左手メインで右手は添えるだけ、そのため左手自体の握力は右手と遜色ない程度には握力、腕力があり、おかげでかなり楽ができている、と正直思っています。過去の武道経験がまさか文化(和楽器)の経験にいきるなんて、想像しておりませんでした。文武両道、なんでもやっておくものですね。
左『指』の筋力をアップする
指って、鍛えていますか?
三味線を弾くまで左手の『指』に注力して筋トレをしたことなどありませんでした。三味線は左指で糸を押さえます。抑える力が弱いと撥で弾いた瞬間に綺麗な音も出ませんし、長く響かせることも難しい訳で。可能な限り長く綺麗な音を持続させたいと思い、『無意識に強く押さえ』られるようにフィンガーグリップなるものを使っています。これは音は出ませんから、テレビを見ながら、お風呂に入りながら、テレワークのイライラをぶつけながらとか、さまざまな場面で多用できるトレーニングだなと思って取り入れています。始めたばかりですから、効果のほどはまだはっきりとお答えできませんが、やらないよりはマシかな、といった感じでしょうか。
右は右で
下手な人ほど力んでしまうのは、どこの世界も一緒なのだと思いますが、ここ半年くらい『肩こり&背筋痛』が激しく毎日のように湿布まみれでございます(笑)見事に力んでいますよね。。。そんな訳で練習前、練習後のストレッチは欠かせません。伸びをするだけでもだいぶ違いますが、意識的に力を抜く動作が必要になるため、肩を上げ下げしてみたり、腕をブラブラさせてみたり、試行錯誤を続けております。ただ腕をぶらぶらさせるだけでも効果はあるのですが、より力みを取るためには『何かを持ったまま手をブラブラ(ちょっと矛盾しますが)』をするとより効果的です。手の感触は緩いまま、身体を動かすこと自体、実は意外と難しいのです。
私は1kgのオモリを右手に持って振っていますが、ペットボトルにお水を入れて振るのもかなり効果的です。撥の形でなくてもOK!これなら手軽にできます。昔々、野球選手はお風呂でかまぼこ板を振って手首のしなりを柔らかくした、なんて話も聞いたことがあり、これも効果がありそうです。お正月が過ぎてしまったのでかまぼこ板はありませんが、何か板切れを探してチャレンジしてみようと思います。
基礎体力をつける
最近、お腹が出てきました。。。出っ張る訳ですから、太ももに置く三味線の位置もずれますよね。お腹と胴の密着度も下がっているかもしれません。これは、腹筋を鍛えるか、健康的なダイエットでお腹のお肉をとるか、いずれかが必要なんじゃないかと思いつつ、今日もおやつを食べております。長時間の演奏に耐えられる体力を身につけるのもきっと大事ですよね。生活習慣を見直すには良いチャンスかもしれません。
今回はオフトレをテーマに書きました。お読みいただいた方で『こんなのおすすめ』がありましたらぜひ私にアドバイスいただければ幸いです。