ちんこすこう開発者は見た!#03 リアルな基地問題の雰囲気ってこうだ

今日の一面は「米軍F15フレア誤発射」――。

琉球新報という新聞を購読している。その一面は体感打率で8割くらい基地問題が取り上げられている。けれど当然、反基地だけを訴えているわけではない。基地問題に興味が薄い筆者にもしっかり「野犬が子牛二頭を噛む」といったニュースも届けてくれる。そんな県内紙に対し「偏っているじゃないか!」という意見もあるが、野球選手に「野球ばっかやってんじゃない!」と言うのと同じようなもので、

最初から目的があって、しかも商売でやってんだからしょうがない。

と、個人的には思っている。ちなみに琉球新報には「りゅうちゃん」という可愛いキャラクターもいるが、グッズも豊富に販売されていた頃に比べ、その人気は少々低調なように見える。

沖縄の暮らしと基地問題は常に隣り合わせのように見えるが、県民はほとんど意識していないのが実情だ。あまりの無関心さに県外出身の筆者が不安になるレベルである。それどころか、年に数回開かれる米軍基地のお祭りやフリーマーケットは大人気。戦車に乗せてくれたり、軍用犬のパフォーマンスなどもあり確かにけっこう面白い。

そういえば一度だけ米軍基地内のホームパーティーにも参加したこともある。宴もたけなわの頃、良くわからないゼスチャーゲームが始まり、

運悪く自分は「小鹿が生まれる瞬間」というのをやらされた。

誰も正解してくれず、延々と恥ずかしいポーズを取らされた苦い思い出。M男にとってはご馳走な展開かもしれないが、筆者はいたってノーマル。爆笑する日米両パーティー参加者に殺意すら覚えたものだ。

と、このように基地問題を語ってはいるが、核心をついてはいない。実はかなり気を付けている自分がいる。普天間の騒音で本当に困っている人もいれば、その基地内で職を得たり、筆者をパーティーに呼んでくれたアメリカン親父もいる。

そうか、ウチナーンチュはもっと気をつけているのかも知れない。基地問題はある意味、パンドラの箱。
とくに仕事関係の会合では空気を読んで右にも左にも愛想笑いしなければならないのが現実。筆者のように「右翼でも、左翼でもなく、仲良くね」と訳の分からないオッサンにドヤ顔で言われた時でさえ。


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