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人気者が気に入らない話
会社でとても評価の高い人がいる。
私より3つ年下の男性である。
仕事ができるから、とても評判がいい。
口はちょっと悪いけど、そこがまだいいのかもしれない。
自分のチームも持っていて、メンバーのこともよく考えているように見える。
とてもいい人なのだと思う。
それなのに、私は彼が会社でチヤホヤされるのがとても気に食わない。
会議のときに足を組んだふんぞり返る態度も嫌だし、言葉の端々に感じる「見下している」感も嫌だし、そこまで言われる人間かね?と思ってしまう。
ちなみに私も自分を彼と同じくらい仕事ができると思っているし、彼と同じくらい人に思いやりを持って接しているつもりだ。
つまり、このモヤモヤの原因は嫉妬なのだ。
私と彼のどちらが仕事ができるかをしっかりと比べることはできないんだけど、
もし、数値が出て比べられるようになったとすればおそらく私の方が下だ。
人は案外素直なもので、人気がある人間には魅力があるものだ。
上司も部下も同僚も魅了する彼はやはり仕事ができる。
出世もしないで「私の方ができるのに!何アイツ!」と思っている私は、やっぱり仕事ができていないのだろう。
最初の一歩は気づきだと言うから、その言葉をとても都合よく受け取りたい。
私は気づいた。
彼が周りから評価されることと、私の評価は全く関係ないということを。
これから先、彼が好かれても嫌われても会社にいてもいなくても、私という人間の評価には全く関係がなかった。
それに気づけたってことで、しばらくは自分をヨシヨシしてあげたい。
私もよ、良い週末を。
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