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野球記事まとめ

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#千葉ロッテマリーンズ

【うわっ、うちのチーム勝負弱い…?】パ・リーグの得失点差を分析 得失点で導き出すピタゴラス勝率は何を示す?

パ・リーグは 開幕から約40試合を終えて、かなりの混戦となっています。今回は、5月14日までの時点の得失点差、そしてピタゴラス勝率をもとにここまでの戦績をみていきたいと思います。その中で、今季特に苦戦しているチームの意外な健闘がみえてきました。 順当な結果? パ・リーグ 順位・得失点差 比較パ・リーグの順位と打点・失点および得点差は以下のとおり。 ・得失点差でリーグ1位 +30のロッテは2位、+21のソフトバンクは3位 ・得失点差としてはリーグ3位の楽天が順位としては1位で

パ・リーグ 今季最も単打、二塁打、三塁打、本塁打を放ったのはそれぞれ誰か?〜2020年度 各塁打ごとの上位打者ランキングをまとめてみた〜

パ・リーグにおける、単打、二塁打、三塁打、本塁打ごとの上位打者ランキングをまとめてみました。以前シーズン中にこちらの記事で取り上げたものを、シーズン終了に伴う確定データで掲載していきます。 総安打数のランキング 総安打数のランキングは以下のとおり。柳田悠岐選手が最多安打となる146安打を記録しています。なお、最高打率は吉田正尚選手の.350でした。総安打数では、柳田悠岐選手、吉田正尚選手、鈴木大地選手が僅差で競いました。鈴木大地選手は、打率は.295と3割未満ですが、パ・リ

2020年度 パ・リーグ 本塁打ランキングを144試合換算してみた

パ・リーグは11月9日、全日程が終了し各タイトルも確定しました。注目の本塁打王は、中田翔選手の初の獲得なるかどうかも注目される中、浅村栄斗選手が単独で獲得しました。 今季は120試合での実施でした。では、144試合に換算するとどのような成績になるのかを見るとともに、2019年度の比較を行っていきたいと思います。 なお、計算方法は単純に120試合で割り、144試合換算する方法で算出しています。打席数等を加味して算出しようとすると複雑になるのであくまで単純に120試合のものを

プロ初登板で先頭打者に満塁本塁打を被弾〜2020年度 珍しいプロ野球記録を振り返る〜

2020年度に記録された、様々なプロ野球記録を振り返る記事を、連続で書いていきたいと思います。今回は長いプロ野球の歴史でも初となる「プロ初登板で先頭打者に満塁本塁打を被弾」記録をとり上げ、さらにはその投手の今シーズンの成績も見ていきたいと思います。 記録したのはソフトバンク・津森宥紀投手 福岡ソフトバンクホークス ドラフト3位ルーキー 津森宥紀投手(東北福祉大出身)は、6月21日 ロッテ戦で、プロ初登板を果たしましたが、登板時先頭打者となる井上晴哉選手に、フルカウントからの

【いよいよ今週末から】2020年度 クライマックスシリーズの実施概要を改めて確認

いよいよ今週末より、福岡ソフトバンクホークスvs千葉ロッテマリーンズの【パーソル クライマックスシリーズ パ】が始まります。今回は改めて、パ・リーグのみ実施となる今年度のクライマックスシリーズのレギュレーションを確認しましょう。 従来のクライマックスシリーズ従来のクライマックスシリーズの概要図です。ファイナンスステージでは、6戦4勝制(1位には1勝のアドバンテージあり)での実施でした。 2020年度 クライマックスシリーズ今年度の概要図は下記のとおりです。従来、ファイナン

吉田正尚選手を敬遠後、後続のバッターの成績は?〜吉田正尚選手への今季17敬遠の結果を一つひとつ振り返る vol.2〜

前回の記事では、セパ両リーグで最多の見通しとなる、今シーズン計17個の敬遠を受けた吉田正尚選手への敬遠の結果を、一つひとつ振り返ってみました。今回はそれをもとに後続の選手の結果の累計など、より深く見ていきたいと思います。 前回の記事はこちら 球団別 敬遠策成功・失敗総数〜ソフトバンクが最小、楽天が最多〜 球団別でみた場合、吉田正尚選手への敬遠策の総数では、ソフトバンクが最小で、楽天が特に多い状態です。これがもし楽天と日ハムが逆なら、そのままパ・リーグの今季の順位ですね。

オリックス・吉田正尚選手を17回敬遠したら、何回失敗しているのか 〜吉田正尚選手への今季17敬遠の結果を一つひとつ振り返る〜

今シーズン計17個の敬遠を受けた吉田正尚選手。セパ両リーグで最多の見通しです。では、その敬遠という選択肢の結果、相手チームは失点を防げたのか、はたまた失敗したのか。17の敬遠を一つひとつ振り返っていきましょう。はたして累計はどうなのか、最悪の結果となったのは… セ・パ両リーグで一番敬遠されている打者・吉田正尚今シーズンの敬遠数はこちらの記事で取り上げました。セ・パ両リーグでも突出して吉田正尚選手への敬遠が多い状況でした。 なんとオリックスが受けた敬遠の85%を吉田正尚選手

【クイズ】今季プロ野球で、最も敬遠されている打者は誰でしょうか?

今季プロ野球で、セパ合わせて、最も敬遠された数の多い打者は誰でしょう。いつもはタイトルに極力結論は書いていますが、今回は珍しくクイズ形式で答えを明かさない形にしてみました。というのも、データで敬遠数を見ていて、ある選手がダントツの多さだったんですね。 せっかくのクイズなのでヒントもお出ししたいと思います。 <ヒント> 1.  パ・リーグの選手です。 2.  この選手に対する敬遠がチームで受けた敬遠数の85%を占めています。     つまりそれだけチームで突出した打者です。

パ・リーグ 単打、二塁打、三塁打、本塁打ごとの上位打者ランキングをまとめてみた

パ・リーグにおける、単打、二塁打、三塁打、本塁打ごとの上位打者ランキングをまとめてみました。(10月29日試合終了時点のデータとなります。) ↓※2020年度シーズン終了に伴い、確定データで再度投稿しました。 ちなみになぜまとめてみたかといいますと、調べる前は打率上位の打者が、単打、二塁打、三塁打、本塁打それぞれ満遍なく並んでいるかとイメージしていましたが、安打種別毎に結構顔ぶれが違い、それぞれ個性が見て取れることが興味深かったためです。 総安打数のランキング10月29

なぜ福岡ソフトバンクホークスは、千葉ロッテマリーンズに苦戦しているのか〜データで見るプロ野球〜

千葉ロッテマリーンズが、福岡ソフトバンクホークスに1ゲーム差(2020年10月1日時点)と優勝争いが過熱するパ・リーグ。そんな首位ソフトバンクですが、ロッテに対する対戦成績を現時点で4勝10敗1分と、昨季と同様苦戦している状況です。 今回は、そんな両者の対戦成績をデータから見て、なぜソフトバンクは、ロッテマリーンズに苦戦しているのか分析していきましょう。 打率での成績比較〜ロッテは対ソフトバンクで大幅増〜打率を全球団に対する通算とで比較した場合がこちらになります。通算の打

パ・リーグ各球団の手書きのスタメン表をまとめてみた

千葉ロッテマリーンズの手書きのスタメン表が達筆だと話題になっていたので、パ・リーグ6球団のスタメン表をまとめてみました。朝日新聞のロッテ担当の方が毎試合、スタメン表をあげておられます。 このスタメン表、監督が書いていると思う人もおられるかと思いますが、記入するのは監督ではなく、球団スタッフの仕事だそうです。ちなみにメンバー表を書いているロッテのスタッフの方は、幼稚園から小6まで習字をされていて、とても達筆なんだとか。本当に見ているとまるで何かフォントのような整い方で、印刷さ

野球noteの自己紹介を兼ねて 最も心を動かされた現地観戦 9回2死からの満塁ホームラン

まだちゃんと自己紹介記事を書いていない当note、とはいえ、普通に自己紹介するのもあれなので、今回は自己紹介名目で、「最も心を動かされた現地観戦」の試合を振り返って取り上げていこうと思います。 noteをはじめて10日目、毎日更新しようと思いつつなんやかんやでまだ書いた記事は8本となってます。野球のことやらビジネスのことを書いていこうと思っていましたが、今のところほとんど野球ですね。やはり好きなことは書きやすいなと思います。 そんな中で、まだちゃんと自己紹介をしていなかっ

パ・リーグ最多勝争いに新たな刺客 ロッテ・美馬投手 5連勝で7勝目

パ・リーグの最多勝争いに新たな刺客が現れました。当初、開幕8連勝で圧倒的に勝ち星を積み上げていた楽天・涌井投手ですが、ここ3試合は負数2、勝ち負けつかずが1となり少し停滞気味。一方、ロッテ・美馬投手が5連勝で勝数7となり、最多勝争いに名乗りを上げ猛追しています。 そんな2人の投手ですが、涌井投手は金銭トレードでロッテから楽天に移籍しての1年目、美馬投手はFAで楽天からロッテに移籍しての1年目ということで、チームを入れ替わった同士の最多勝争いとなっています。 最多勝争いの順

【データで見るプロ野球 パ・リーグ】首位 ソフトバンク、 2位 ロッテと3位 楽天の決定的な差は対オリックス戦にあり

首位ソフトバンク、2位ロッテ、3位楽天の優勝争いが続くパ・リーグ。2020年度前半戦の振り返りとして、前半戦(〜8月末)の戦績を分けた決定的な差は、オリックス戦にあるという話をしていきたいと思います。 前半戦は1位 ソフトバンク、2位 ロッテとなった前半戦の指標を見てきましょう。ソフトバンクは、防御率3.30と投手力が光りました。頭数が揃っている先発陣による余裕のあるローテーション、そしてリリーフ陣ではモイネロ投手、森投手が安定した活躍見せました。本塁打も75本と他球団を圧