邂逅

⚠️車内広告に対する否定的な意見を含みます。
苦手な方は閲覧を控えてください。


自分は以前、電車の車内広告が「不要な不安」を煽ることについて書いた。

そして、先日それに似たような広告を見かけた。

その広告は「渋谷の『恋人がいる20代前半の若者』に聞いた『出会いのきっかけ』ランキング」というものだった。

これはドア上の画面で流れる映像広告であり「春は出会いの季節だから」という理由で出されたようだった。

それに対し、自分は「なんと無意味な広告だ」と思った。

ランキングに出てきた「出会いのきっかけ」は、学校、職場、マッチングアプリ、友人の紹介などだった。
項目は全部で10個あったようだが、全ては覚えていない。

世間一般の「出会いのきっかけ」など、あまりにもありきたりだ。

そして、安易なだけでなく「このような身の回りにある出会いを、積極的に探して求めていくべきだ」という、ある種の理想を自分に押し付けているように感じた。

このように感じる自分は「斜に構えた偏屈な人間」だろう。

しかし、多くの人が感じる「世間の理想」を押し付けられるように感じるのは、たまらなく苦しい。

この苦しみは、酒を飲んでも、タバコを吸っても、ジムで走って筋トレをしても紛らわすことができない。

「今の自分が楽しんでいること」と「自分の理想に必要なこと」は相反するもので、おそらく両方を取ることはできないだろう。

自分は競馬観るのが好きで、たまに馬券も買う(つまりギャンブルをする)が、出会いを探し結婚相手を見つけることは、馬券よりも精神的、経済的に何倍もの負担がかかる。

実際、自分が2年前(当時25歳)に出会いを求めて行動した時も、相当ストレスを抱えていた。

正直、今の自分にとって「リアル人生ゲーム」の駒を進めるのは精神的にも経済的にも、かなり負担がかかる。

そんな自分は、その負担を軽くするために何ができるだろうか。

そして、どことなく脳にこびりついて取れない「将来への漠然とした不安」は、どう対処したら良いだろうか。

状況を整理して、それらを取り除く「より良い出会い」を探したい。

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