「にしき鯉プロジェクト」が示唆するWeb3の可能性:AIとブロックチェーンによる会計・ガバナンス革新

新潟県は、地方特有の特徴を持っています。創業100年以上の会社の比率が全国的に高い一方で、起業率は毎年「都道府県の後ろから数えて2番目」という状況が続いています。このように、新潟には新しいことを敬遠する気風があると言えるでしょう。

そんな新潟県で、中越地震後の旧山古志村では、人口減少と高齢化が加速するという逆境に直面しました。しかし、そんな中で「にしき鯉プロジェクト」が立ち上げられました。このプロジェクトでは、山古志の象徴である錦鯉をモチーフにしたNFTが発行され、そこで得られたトークン(お金)は、同地区を活かすアイデアに充てられています。

興味深いことに、このプロジェクトのNFTを保持する「デジタル村民」の数は、同地区の人口を上回っているそうです。国内外のデジタル村民たちは、Discordというプラットフォーム上でアイデアについて話し合っています。

広報的な観点から見ると、「にしき鯉プロジェクト」は成功していると言えます。その広がりは、テレビや新聞といったマスメディアではなく、ネット上でじわじわと拡散していったのです。そのきっかけを作ったのが、伊藤穰一氏だと考えられています。

伊藤氏のYouTubeチャンネル「Weekly gm」では、「にしき鯉プロジェクト」を引き合いに出しながら、NFTやDAOの成功事例がまだ少ない中で、Web3の可能性、特にブロックチェーンとAIを活用した会計やガバナンスの変革について触れられています。

クリエイティブ・コモンズのライセンスのもと、伊藤氏の映像を切り抜いてアップしています。これが、オリジナルの映像を見るきっかけになればと思います。


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