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小さい会社だからこそ広報の役割を意識しよう

私は小さい会社こそ、マーケティングと広報の担当者は置くべきだと思います。マーケティングは会社の存在意義や業界の中でのポジショニングを明らかにし、広報はそれを伝えていく役割です。
この二つの領域は重なる部分もありますが、役割が大きく異なるためできるなら専任の担当者を置くことが望ましいです。
しかし駆け出しの頃は専任の担当者を置くことは難しく、兼任する場合がほとんどなのではないかと思います。
少ないリソースの中でビジネスを展開していくために広報人材がどの領域で活躍することができるのかをご紹介します。

1.発信リーダー

広報担当者はまず、率先して発信していく会社のリーダーです。
もちろん広報担当者がインタビューを受けたりしていく、というよりも会社の考えを外部に伝えていく役割です。

例えば、メディアでの社長インタビューをとってくる、もしくは会社を紹介する取材をとってくる。

それだけではなく、HPやSNSでの見え方を整えたり、会社紹介資料をつくったりなど会社の営業担当者的なことも仕事です。

要するに会社のイメージをつくっていく、発信リーダーです。

会社の認知をただ広げるだけでなく、利益につなげていくための戦略を練っていくのも広報の大切な仕事です。
売上につながる発信を戦略的にしていくために広報人材は不可欠です。

2.リスクマネージャー

広報担当者はリスクマネージャーでもあります。会社にとって不利益な報道をされないようにコントロールすること、メディアと良好な関係を築くことはもちろん。この情報は出すけど、これは出さない、など嘘をつくのではなくリスクを回避していくことも重要な役割です。

SNS担当と兼務しなくとも、広報担当者のチェックによって炎上を避けることができます。

多くの会社でリスクマネージャーは社長さんが担っていることが多いです。ただ社長の思いを伝えていくことを仕事としている広報担当者もこの役割を担っていくことが可能です。

3.社内コミュニケーションの要

対外的なコミュニケーションはもちろんですが、社内のコミュニケーションを円滑に進めていくことも大切な広報の役割です。

「会社にどんな社員がいるか」「お互いにどんな役割を担っているのか」「どういうことを考えているのか」

部署を横断した情報共有は工夫しなければ難しいですが、社内報をつくったり社内向けの案内を通して社員の”働きがい”をプロデュースすることができるのも広報の醍醐味です。


このように広報が担える役割はたくさんあります。
現実には広報の役割を知って活動出来ている広報パーソンは少ないと思います。
小さな会社だからこそ、広報担当者は経営者と共に発信しあらゆるステークホルダーとのコミュニケーションを積極的にとっていくことが大切です。

今は広報人材が枯渇しているとも言われていますが、社内に広報担当者が置けずとも社員のように動ける外部の広報パーソンが増えてもよいのではないかと思います。

私たちが大切にしている「自社社員以上に会社のことを考えること」を徹底する専門集団としてさらに成長していきます。


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