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旅人の癒しカフェ


人の数よりサボテンの数が多い

本日はとても素敵なカフェのご紹介です。
普段、noteではオススメの〇〇(お店)という記事はほとんど書きません。というのも、その時おすすめでも半年後に味が変わってしまったり、オーナーが変り提供される食の質も変わってしまったり、閉店してしまったりということが多々あり、飲食関係のお店の変化がとても速くて激しいのです。
私自身もいかなくなる/行けなくなることがほとんど。

ただ、今日ご紹介するカフェは、その在り方とお客様の種類&立地条件とのバランスが良く、休憩して本当に癒される空間だと思ったので紹介させてくださいね。

そのカフェは”Latte&Leaf"という名前で、
その名の通りコーヒーと葉が楽しめるカフェです。

お店自体の大きさが小さいのに、店内の半分はサボテンや植物、熱帯魚が占めています。
お客さんが座れる席は、カウンター席2つ、4人座れるテーブル席3つ、コーヒーを待つ用の簡易いす2つ、外のテーブル席(2人)一つ→灼熱環境と、一見、あまりお金儲けをしようとしていないのかしら?と思うようなつくりなんです。

インテリア&照明と植物が合っていて、とても落ち着く空間。

こちらのカフェ、場所はチェンマイの中心地から16km離れた地点で、チェンマイからバンコクに向かうスーパーハイウェイ沿いのガソリンスタンドの敷地内にあります。そのガソリンスタンドは、タイではあまり有名どころではないちょっと地味なガソリンスタンドです。

チェンマイからこのカフェだけを目的に来るとなると、あまりいい立地条件ではありません。隣町に行く途中の場所であり、その周りには特に何もなく、カフェの後はスーパーハイウェイを更に数キロバンコク方面に向かい、そしてUターンをしてチェンマイに戻ることになります。

私たちはバイク移動が好きなので、ガソリンスタンドはその旅路では重要な拠り所。ガソリンの値段、トイレの清潔さ(と洋式があると◎)、休憩・軽食ができるお店があるか、などをチェックしています。
最近はちょくちょく隣町に用事があるので、このカフェを見つけました。

長居しないカフェ

ガソリンスタンド内にあることもあり、私たちが店内にいる間もひっきりなしにお客さんが入ってきていました。もちろん、テイクアウトの人もいますし、座って少し休憩したい人もいますが席はすぐに満席になってしまいます。
皆、隣町やバンコク方面に移動途中の人たちばかりのよう。まったりと30分以内の休憩をして、立ち去る旅人がほとんどなんです。

チェンマイの街中にあるカフェとは大違いです。

お客さんの様子を伺っていても、
「新しいお客さんが来たし、私たちはじゃぁもう行くか!」
みたいな暗黙の気遣いが見られるのです。

この日、私たちが入店した時には運良く1テーブルしか使われていない状態で、ゆっくりと(おそらく40~50分)店内の空間を満喫することができました。

図書館みたいな雰囲気。

しぜんとあまり長居させない、またはお客さんの回転率を考えてのカフェの提供サービスのバランスがそこにはありました。

基本的にカフェ内で提供するのは、コーヒーやソーダのみ。そのほか、ボトル入りのミネラルウォーターや缶入りの飲料水も冷蔵カウンターにあります。コーヒーなどは小さなカップのみの提供で、その分リーズナブルな値段設定です。ホットでもアイスでも250mlくらいでしょうか。
ケーキや軽食はありません。でもデニッシュ系のパンがいろいろとあり、タイの一般的なパッケージングされたクッキー・ビスケット類もあります。
つまり、テイクアウトしやすい形でもあり、パパッと店内で食べやすい形のものばかりの品揃えなんです。

デニッシュ系の菓子パンとクロワッサンがたっぷり。
この日はお目当てのチキンパイはなかったのが残念…。
あんぱんとクリームパンがありました。
オレンジデニッシュ。美味しかったー!

この日はオレンジデニッシュをいただきましたが、そこはちゃんと”カフェ”で、サクッとオーブンでゆっくりと温め(トースト)てくれるんですよ。電子レンジではないところがとても嬉しい!
ちゃんとした質のいいデニッシュを扱っているので、そのサクサク感は大切です。

そして、各席の下に電気機器チャージ用のコンセントが
設置されています。優しい〜!

サボテン愛

さて、こちらのカフェにあるサボテンですが、
大きな段状のテーブル、窓際、壁際、床とぎっしり詰まっていますが、
販売しているわけではないんです。
全てオーナーさんの情熱なんです。
そのため、一つ一つのサボテンの種類が違い、とても綺麗な状態に育っています。

中にはテラリウムや小さな熱帯魚の入った水槽もあり、
少し薄暗い設定の店内が特別な空間となっています。

壁には蔦系、湿気を必要とする山系の植物がいっぱいです。

キャッシャーとコーヒーマシーンのあるカウンターのすぐ前には本棚があり、
植物に関しての本ばかりがぎっしりと集められています。
植物好きな人とオーナーさんとの距離が縮まりますね!

植物関係で販売されているものは植木鉢のみ。本当にサボテン好きな人が集まっては、その情熱をシェアする場所なのかもしれません。

こちらのオーナーさん、このサボテン達でチェンマイにあるメージョー大学農学部のコンペで賞を取ったり、他でも何かしらの賞とっているようで、店内にはその盾が飾られていました。

このカフェは、オーナーさんの情熱を傾けられているサボテンの空間で、
それを他の人とシェアできる場所でもあります。
店内の使用面積もそうですが、本当に半分半分なんだろうなぁと思います。
旅の途中の人たちに飲み物を販売し、休憩所として提供する傍ら、
自身のサボテンを愛でる場所でもある。

もちろん店内には冷房が効いていますが、
他のカフェと違って寒すぎない設定。
植物が生きやすい環境なんでしょうね。

サボテンを中心とした間取りなので、小さい店内も空間が広く感じられます。

そんな空間で、運転の疲れと熱を癒し、
冷たい飲み物、またはコーヒーで一息入れ、
緑の環境に心落ち着き、
再び旅路へ戻る。

本当、旅人の癒しの空間カフェです。
素敵だなぁ。

カフェ事情

チェンマイのカフェ事情は今、枝分かれ的に変化してきています。
多くのカフェは”映え”を重要とする観光客や学生がひしめき合い、賑やかな店内になっていたり、
ノマドワーカーたちが、一杯のコーヒーで数時間居座り電源も奪うという、なかなか席の取れない状態です。

それを回避するため、最近ではコワーキングスペースを併用しているカフェが増え、純粋に長居する場所を探し求めるノマドワーカーたちや学生たちが場所代として料金を支払って集うようになりました。
(もしくは飲食の値段が多少高く設定されていて場所台無し)

公共の場所にあるカフェでは、オーダー時にお店側から
「オーダーから1時間だけのカフェ利用時間可能というルールですけどいいですか?」と確認する場所もあります。

そして、おいしくて安いけれど、座る場所がほとんどないスタンド系のカフェもたくさん増えました。

そんな中で、
本日紹介させていただいたLatte&Leafは、

お客様を癒しながらも、
お店側もその空間を大切に楽しんでいるのが伝わる、
ユニークで気持ちのいい場所です。

カフェを利用する目的はそれぞれあると思いますが、
ここは、純粋に休憩して癒される空間なんだと思います。
私たちの滞在期間中、誰もおしゃべりで騒がしかったり、iPadに集中している人はおらず、

皆(小さなお子さん連れの家族も)、
ほっと一息、店内の植物や魚に見入ってか、見入っていないのか、
ポーッと過ごしていらっしゃいました。
店内には、心地よいアンビエントな音楽がかかっています。

ここから、お店の数あるサボテンの中のほんの一部を写真でお裾分け。
なんだか宝石みたいにキラキラ、瑞々しくて綺麗なんです。
ここにきて、「私もサボテンを育ててみようかな」と思う人も多くいるようですよ。

私の中でサボテンはとても乾いたイメージで(お店でも)、
以前に何度か部屋で育てたことがあるのですが、
育っているのか、枯れてしまっているのかもわからない状態が長く続いたので諦めた経験があります。

こちらのサボテン空間は、それとは全く違い、
空間全体がバランスよく潤っていて、静かに”生きている”のを感じます。
印象がガラッと変わりました。


私のお気に入り
これもお気に入り
隣町に行く際に、また来ます。

Latte&Leaf
Open:08:00-16:00 /Wed-Mon
Map: P26+R2 Yang Noeng,Saraphi, Chiangmai 50140
At Caltex Gas Station


チェンマイに滞在中、サラピー、ランプーン、ランパーン方面に車・バイクでお越しの方、おすすめの休憩場所です。


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