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辛さと香りのバランス


自宅でつくりやすいゲーンカリー

昨年の姫路でのタイのおうちごはん教室でもご紹介したカレー”ゲーンカリー(イエローカレー)”は、タイのカレーの中でもタイ以外の国でも比較的作りやすいカレーだと思いメニューの一つに選びました。

ゲーンカリーは、イエローカレー。

簡単にイエローカレーペーストを購入して作ることはもちろんできますし、
比較的どこででも手に入りやすいハーブなどの素材でできているので、カレーペースト自体も作りやすいです。

教室ではカレーペーストから作ることにしましたが、
念の為、ゲーンカリーペーストもタイから持ってきていました。

その為、今回の日本滞在期間中には教室以外でも、カレーペースト作りから作るゲーンカリーと、市販のゲーンカリーペーストを使って作るゲーンカリーと、各地で何回もゲーンカリーを作り、お友達や家族とも食べました。

お友達と一緒に作ると知らなかった美味しい組み合わせを発見できます!
北欧のクラッカーと合う合う!ビールにも合う合う!

辛さが苦手な方にも

タイ料理を習いたい方、タイ料理が好きな方はそもそも”辛い”料理が好きな方が多いようです。ゲーンカリーは他のタイのカレーに比べ、さほど辛いカレーではないように思います。

それでも、慣れない人にはやっぱり辛い!

辛さというのは、やはり”慣れ”だと思うんです。
私自身は、タイに来た当初よりも断然いまの方が辛いものが食べられます。

ただもちろん、人それぞれ。辛さが本当に苦手な方もいらっしゃいます。

唐辛子の辛さは、実は辛いだけではなくその”香り”と具材とスープの良いバランスとなり、美味しさに変わるということを感じることができます。

ただ”辛い”だけではダメなんです。

辛さのレベルも色々とありますが、どのレベルでも
辛さ=スパイスの香り と 具材の旨みと甘み
とのバランスが大切。
今回、どうやったら辛さが苦手な人にも美味しく味わってもらえるのかを試行錯誤してみました。

というのも、私の日本の家族は皆、辛いものが苦手。
そして、一般的に子供たちも辛い食べ物が苦手ですよね。

家庭で作りやすく、辛さがたくさんではないカレー”ゲンカリー”の辛さを極力控えめに、でも香りはちゃんと残して美味しく作りたいと思いました。

お料理教室開催前から集中的に試行錯誤&練習してきたゲンカリー。
辛いものが苦手な私の家族、
特に私の母に、
私が作ったゲンカリーを食べてもらいました。

最初の一言は「辛い!」でもすぐに「でも、美味しい!」

辛いものが苦手な母は、恐る恐るちょっとだけお皿にゲンカリーを注ぎました。そして、
辛い!でも美味しい!と言ってくれた母は、そのままカレーを継ぎ足しておかわりをしてくれました。

2日目のカレーはやはり更に美味しかった

私が得意とする料理、
私が美味しいと思う料理、

を母に美味しいと言ってもらえて嬉しかったです。

二つの方法

ゲンカリーの辛さの調節には二つの方法があります。

一つは、ペーストから作る時です。
ペーストから作る時は、もちろん唐辛子の量を減らせば辛さを抑えられます。
ただ、今回ペースト作りに参加してくださった方たちは

石臼を使ってカレーペーストを作るのは、結構大変!(笑)

ということを体験していただきました。

大変といえば、大変ですが、
やはり自分で作ったカレーペーストは、
新鮮で、
香りがよく、
手作りならではのちょっとしたハーブやスパイスのテクスチャーが感じられ、そして味・香りのコントロールが完全に自分好みにできるので本当に美味しいです。

そしてもう一つの方法は、市販のイエローカレーのペーストを使う場合。
やはりペーストが出来上がっているので、ゲンカリーを作る時間が本当に短縮されます。
こちらは、そのカレーペーストの会社や、同じ会社でも時期によって辛さが違う場合があります。
お気に入りのペーストの味と辛さの会社を見つけたら、しばらく同じ会社のペーストを使って作ってみてください。
市販のカレーペーストを使った辛さの調節は、もちろんカレーペーストの使用量を調節することになりますが、注意すると所は、カレーペーストを少なくしすぎてしまい水っぽくなってしまうこと。

何度も、何度も作りました。

市販のカレーペーストを使いつつ、
水っぽくさせずに、
香りとカレーの味を保ち、
辛さを控えめにする方法…。
素材のマイナスとプラスのバランスを変えます。

一緒に食べてくれた方々にありがとう!

2024年もまたタイのおうちごはん教室を開催予定です。
ゲンカリー一緒に作りませんか?


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