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小さな石臼を小さな台所で


すりおろしからすりつぶし


これが我が家愛用の石臼です。一番出番が多い、使いやすいタイプの石臼。

タイでの石臼は”三種の神器”くらい重要な家財道具で、昔は生活が苦しくなって質屋に預けてお金を借りることができたくらい価値のあるものでした。

こちらはもっと小さいタイプの石臼。
形がちょっと変わっていてお気に入りです。
この小さいタイプは、ローストしたピーナッツを砕いたり、
ニンニクや唐辛子を潰してソースを作ったり、少量でことが済む時によく使います。
以前は、ニンニクのすりおろしをおろし器を使って行っていたのですが、この小さな石臼を使うと、うまい具合に味が引き出せるし、洗うのもとっても簡単にできるので今はもっぱらこちらのみを愛用しています。

お手軽カレーペーストから

"石臼”というと、皆さんどんなものを作ると思いますか?
カレーペーストを作るときはもちろん石臼が大活躍です。
乾燥されたスパイス、生のハーブ、粉系のスパイスなどを順々に入れてすり潰して出来上がります。作り方は至って簡単!
材料を入れながら、すり潰しながら、ペースト状にしていきます。

カレー粉をたっぷり使ったゲーンカリーペースト

スーパーで出来合いのペーストを買うのは簡単だし、
そのペーストの方が実は本当に滑らかです。
ただ、手作りをした場合のカレーペーストのちょっとしたテクスチャーも愛嬌になるし、何より新鮮さが違うとカレーの出来上がりも違うんです。

香りを感じ、
甘味を感じ、
スパイスのバランスをちょっと変えて、
お好みの味に仕上げるのがなんとも楽しいんですよね。
同じ〇〇カレーと言っても、その作り手によって
ベースとなるカレーペーストから味が変わってしまうので、
まさに魔法をかけたような味の仕上がりになってしまいます!

特にゲーンカリーのペーストは、日本でも自宅に常備できる乾燥スパイスや
手に入りやすい生のハーブを使うのでオススメです。
最近流行りの新しいタイプの石臼
それぞれのお家で、それぞれの料理に使いやすい石臼をどんどん揃えていきます。
カレーペースト
一番上の愛用石臼を使ってざっと8〜10人分のカレーのペーストができます。

小さくても一つあると。。

ミャンマーの発酵茶葉を使った満腹サラダ

ニンニク一つよく潰すこと、
乾燥唐辛子の扱い方、
ローストしたピーナッツを砕くこと、
などちょっとしたことに石臼を使うだけで、
お料理の幅が広がります。

チキンカツを使ったスパイシー惣菜サラダ
ロンタオジャオも石臼を使います。

今回、日本で北タイの簡単おうちごはんの教室を開催させていただくにあたって、私は愛用の石臼を背中のリュックサックに入れていきます。
もちろん重いですが、やっぱりこれがないと始まりません!
これがあるからいろいろ簡単に美味しく出来上がってしまうんですよね。
以前から旅先ではいろいろ料理をさせていただいてきましたが、
石臼を連れて行くのは今回が初めて。
更に、ちゃんと私が普段から作っているものをご紹介できるので楽しみです。

すり潰して、混ぜるだけ。
和えるだけ、
そんな簡単家庭料理がいっぱいです。

小さな石臼。
場所も取らないし、お手入れの仕方もとても簡単です。

日本の土鍋と同じく、
たくさん使えば使うほど、
長く使えば使うほど、
石臼に愛着が湧いてきます。
まるでお料理の腕と共に、一緒に育つような感覚です。

石臼に色々なハーブやスパイスの香りがどことなく残って
いい香り。石臼全体の表面にも貫禄が出てきます。

この先、どこに引っ越す時も一緒に連れて行くと思います。

一生モノです。

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