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ずっと変わらない好きなもの

好きなことは何?

カカは何してる時が好き?


夜、寝る前に娘から聞かれて困った。

うーん、そうだね。

美味しいものを食べる時でしょ、
ぐっすり寝る時、
みんなでお出かけする時かな


好きなこと、

どんなことが好き?と聞かれて、

パッと出てこなかった。

先の答えはどれも正解ではあるけれど、
なんだかなー。であった。


そんなことがあったことすら忘れていた、そんなある日

無印のラタンのカゴを買おうかどうか迷っていて(正直、年単位で保留中)検索したところ、

”無印 タラン”

と打つと

”無印 ラタン カビ”

と出るではないか。


えっ、カビ?カビるの?
カビるんですか?


どうやらラタンは湿気に弱いらしい。
しかし洗えば落ちるそうな。


そんなこんなで

カビるのか... 竹ならその点強いよね。
と思い、次に”竹籠”を調べる。

そうこうして、なぜだかラタンのスツールの画像にたどり着いた。


あ!これは!!


思い出した。

学生の頃、古道具店で編み込みのスツールがすごく素敵で惚れたのだ。

あの、編んだ模様が透けて影に落ちる様も好きだし、軽くてひょいひょいと移動できるのもいい、焼けば自然に帰るその”軽さ”も好きだった。

まだロハスとかボタニカルとかサスティナブルなんて言葉が何もなかった頃の話。

江戸時代のつづらも、昭和のみかんが盛られたあのカゴも、買い物は袋よりカゴが当たり前に使われていた、お洒落とは関係なく生活の一部だった、天然素材で編まれたあのカゴたち。

そうだそうだ、私はあれが好きだ。

銭湯の脱衣所にある編みカゴも、おばあちゃんの家にありそうなあのカゴも、なんとも言えずファンなのだ。


あった。

好きなもの。

あったよ、娘。

だんだん思い出してきた!


デザインが素敵な古い切手、古道具、骨董、モダンデザインの建築、社殿、古民家の手入れされた床、日本の道具、

美味しいホットコーヒーとチーズケーキ

昔から好きなものは変わっていない。

ずっと、変わっていない。


思えば渋い娘だったと思う(振り返ればね)


今では価格が高くなったその物たち。

でも椅子は座らないとわからないし、実際に見て触れてみないとわからないのだ。

だからネットで購入なんてしない(予定)

カゴを編むなんて、昔はどこの家でもやっていたはずだ。竹はどこにでもあるし、編み方だって手順を知っていれば、職人レベルの精度を求めなければ、使う分には支障ないものは作れる。そうやって、昔は普遍的に手作りしていたでしょう?

現代では、技術と時間(手間)が価格に換算されるから、すごく高い。逆に、安いとおかしい。どこかで誰かにしわ寄せがいっている気がする。気が引けて、迷う。

カゴの産地はどこだろう?

何だって、「産地」がある。

鍛冶屋の街があったり、桃の産地があったり、土がいいところは陶芸の釜所が立ち並ぶ。

竹籠だって産地があるはずだ。

娘と産地に赴いて、カゴなりスツールなり、選びに行きたい。


また夢がひとつ増えました。





じゅんぐり回していきます☺️ 忘れた頃に、大きく育ってあなたのもとにも還りますように🙌🏼