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扇子のエクボ

私が住む滋賀県、湖西エリア(日本地図を見て琵琶湖の左側)、

実は扇子の骨「扇骨(せんこつ)」の産地であり、国内でつくられる扇子のうち、9割の扇骨はここで作られています

扇子を開いた時に和紙が貼られている竹の部分が扇骨。扇子は分業制で作られており、骨組を作る人、和紙を貼る人、絵付けをする人など、一つの扇子が出来上がるまでに何人もの職人さんが関わります

扇子は竹を切るところから仕上げまで約八十八工程あると言われ、
何人もの職人さんたちの手によって作られています。
骨づくり、紙、上絵(うわえ)、仕上げ、などそれぞれが分業になっています。

出典:京都 白竹堂

そんな扇子、国産と海外産、見分ける一つの目安が「扇子のエクボ」です


日本製の扇子は竹と和紙でできています
扇子を閉じたときにパチッとピッタリ閉じるように、親骨(外側の太い竹の骨)が内側に反らせてあり、その際、平らな紙も骨に沿って反るため、親骨から1、2本目にかけてヨリが出ます

その「ヨリ」を「扇子のエクボ」と呼び、エクボがある扇子は手作りの扇子ならではの特徴です


▽例えばこの扇子(滋賀で買った扇子)

アートボード 6-100

アートボード 8-100

画像ではわかりづらいですが、よーく見るとヨリがある

▽反対側(向かって右側)

アートボード 7-100

アートボード 9-100

こちらもよーーく見ると、ヨリがある


パチッと気持ちよく閉まる扇子にもしそのヨリを見つけても、欠陥品と思わずに「あら、エクボがあるね」この扇子はちゃんと職人さんたちの手によって仕上げられたのだね「可愛いねー」と思っていただけると嬉しいです



国産、海外産(中国産や韓国産が多いかと思います)と言っても、丁寧に作られた扇子であればどこが産地でもエクボがあるかも知れません。またエクボに見える機械的なシワである可能性も否定できません。「どこ」に囚われずに、そのものの扇子を見て、触って、感じて判断されるといいのではないかな、と思っています。
確実なのは、国内メーカーの日本製の扇子を実際に買って手にとってみてもらえると、わかりやすいかと思います


「エクボ」と言うとなんだか愛着が湧く気がしますよね

そんなちょっとした豆知識。暮らしのちょっとしたエッセンスに入れてくださいませ。手持ちの扇子にもしエクボがあったら、「これ、扇子にもエクボがあるんだよ〜」と話の小ネタに使ってくださいね☺️


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Tsuritako

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都会・田舎・秘境の限界集落(山暮らし)の経験から、
都会と田舎、両方の視点から田舎暮らしを翻訳しています。
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