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赤ちゃんが来るまでに起こったこと

息子が生まれるまでのことを書こうと思ったのは、
本当になんとなく

ただなんとなく誰かに必要なことのような気がして、ただそれだけで書いています。

息子は2番目の子でお姉ちゃんとは歳が離れているも、家族計画なんて言葉はあるような無いような、もう一人いてもいいよね、ぐらいのもんで、例えば何人欲しいとか、そんな明確な強い意志は持ち合わせていませんでした。

ただ、高齢出産に差し掛かる年で、産むなら早い方がいい。
というのは生物として致し方ない事実であることは重々自覚していた。

妊娠前のネガティブ期

ふり返ってみると、妊娠する前は自分の「負」の部分にかなり向き合っていた時期だったと思う。まさにネガティブキャンペーン。

本来ネガティブキャンペーンは選挙で対抗者への攻撃に使う用語だけれど、この場合は何というか、これでもかと自分のネガティブな面に向き合った時期だった。

誰かを羨ましいと思ってしまったり、でもなんで?なんで私はこの人のことを羨ましいとかちょっと恨みっぽい感じを持ってしまうのか、そもそもそれはどうして?と目に見えない自分の内側を、目を凝らして内観している様なかんじ。

別に悪いことをしている人じゃないのに、
人のことなんてわからない、表に出していないだけで、みんないろいろある、
わかっているのに、どうして?
なんでネガティブな感情を向けてしまうのだろう。
そんな嫌な念、向けたくない。
でも、どこからともなく沸き起こるはどうして?
そんな自問自答。いや、答えが出ないから、ただ問うているだけ。

どうしてそこんなにつらいんだろう。私は何がそんなに気になって、何にこだわっているのか、自分の中の漠然としているモヤモヤした闇を、ただずっと地味に見ている。本当に地味にずっと。

根を詰めて、というよりは、普通に生活しながらずっと脳のどこか一部で考え続けている感じ。何かをしながらずっと片隅で、脳の8%をそこに費やしているイメージは、とたえば監視カメラに近いかもしれない。「監視」ではないけれど、自分を俯瞰してちょっと遠くから見ているような。

思い立って手放したもの

第一子の娘がすっかり大きくなって、もうベビーでも幼児でもないけれど、次の子に使えるかなと取っておいたベビー服。幼児服はお下がりを送ったり貰ってもらったりしてほとんど残っていないけれど、布おむつ一式と新生児の肌着、ロンパース、カバーオール、妊婦服なんかを箱にしまっておいた。

ある時ふと思い立ってそれらを断捨離した。
状態がいいものはリサイクルストアへ、授乳服はフリマアプリで安く出品、長年の保管でシミが浮き出たものは処分。入院に使った授乳服は、綺麗な状態だったけれど、母乳や経血が付いた経緯があるので部分的に切ってウエス(掃除用のハギレ)を作って、あとは処分した。全部ではないものの、かなりスッキリとボリュームダウンした。

ガーゼでできたマスコット、ゴム製のガラガラといった赤ちゃんのおもちゃ類も断捨離。
とにかく使うかな?と思ってとっておいたものを、順に開封して、断捨離していった。子ども用のものも、私用のものも。

完璧に断捨離できたとまでは言えないけれど、そのまま「とっておいたもの」は、かなり減った。Mサイズの段ボール3箱が、Sサイズ1箱になるくらいに。

当時は何も予定はなくて、とにかく「もういいかな」と、ある種の諦めに近い感情だったかもしれない。

そしたら、空いたからなどうなのか、ほどなくして息子はやってきた。

必要だったもの

なんだかとても不思議だった。

こうやって書いてみると、なんだか空ければ来てくれるんですよと言いたげに思えるかもしれないけれど、全然そうじゃない。だって、そんなことしたってみんなが同じようになるわけじゃないことなんて、もうみんな知っているでしょう?

〇〇すればこうなる、
これをすればああなる、

そんなことは、なる時もあるし、ならない時もある。
再現性はあったりなかったり。でも、確率の高い・低いは確かにある。

試してみることはいいと思う。でも、
捨てたから入ってくるんじゃないかと下心ありきは気持ち的におすすめしない。
期待することは、見返りを求めているようにも感じるから。

してくれるんでしょ?精神が見える相手に「えっ…」と引いてしまう時があるように。私はそう思いますが、どうでしょう。

ただ、息子を妊娠する前に、きっとその段階が必要だったんだろうな、と振り返ってみるとそう感じます。自分と向き合って棚卸しする、そんな時期。持っていたものを降ろして手放して次に行く、そんな必要な関所のような、そんな時間。

妊娠に限らずですが、人生を進むにあたって通ることが決まっている順番、あらかじめ計画されていた主要ポイント、あるいはライフイベントともいうべきか、そんなポイントだったように感じます。

きっとその時の私に必要なことだったと思う。そんな話

じゅんぐり回していきます☺️ 忘れた頃に、大きく育ってあなたのもとにも還りますように🙌🏼