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人見知りのオタクがパーソナルトレーニングに通ってみた話②


そんなこんなでパーソナルトレーニングに通うことになった。人生ずっと太っていたオタクがどこまで変われるのか。このnoteはその一部始終を記録するものである。

ジム選びについて

私が通うことになったジムは、自宅から徒歩で15分ほどの、最寄駅の近くにある。ジム選びで一番重視したのは、通える距離であること、だった。職場の近くにもジムはいくつかあるが、異動が多い職業柄、職場の近くという選択肢はなかった。そこでまず自宅付近のジムをいくつか検討した。最寄りのジムは営業時間が短く、オタク活動を人生の最も重要な位置に置いている私には合わないと判断した。ライフワークバランス、ではないが、オタク活動は私にとってライフ、人生、命そのものだからだ。いくら腹を括ったとはいえ、趣味にかける時間だけは譲れない。(これも甘さなのかもしれないがオタクだけはやめられない。。)また、親友が結果にコミットするジムで綺麗に痩せていたのに影響されてダイエットを決意したこともあり、そちらも探してみたが隣の市にしかないことも判明し、通い続けることが難しいのでそちらも断念。二番目に近いジムは感染症対策が杜撰だったため却下。このご時世、ジムに通っていること自体がそもそもかもしれないが、やはりできる限り最大限気をつけたい。

そして三番目に検討したのが現在通っているパーソナルジムだ。まず目を引いたのがGoogleでの口コミ評判の高さ。それから女性専用であること。自分の体型にコンプレックスがあるので、正直性別関係なくみられるのは恥ずかしかったが、それでもまだ女性だけというのは抵抗感が少なくて済むかな、と思った。(結局他の利用者さんもトレーナーさんもみんな綺麗やしいまだにまぶし!ってビビりながら通っているが、笑)あとはコスパの良さと、体験に行った際の利用者さんとトレーナーさんの会話の雰囲気の良さが決め手でした。仲良くなりたいとか、友達を作るためにジムに行くわけではないが、相性や印象が悪かったりとかで通えなくなるのも避けたかった。弱い人間であることは重々自覚しているので、少しでも自分が言い訳ができないように、とことん比較をして、虱潰しに「ここなら行けない、通えない理由がないよね」と自分に確認していき、契約書にサインをしました。


きっかけについて 

ジムに通おうと思ったきっかけは色々ある。
昨年6月にアメリカから帰国し、約一年ぶりに親友に会ったとき、彼女が痩せて綺麗になっていたこと。ど田舎の地元に初めてのライザップが出来て、そこに通いはじめたと聞いてはいたが、こんなに綺麗になるんだ、と驚いたこと。彼女の努力をとても尊敬したこと。自信がついたことでもともと可愛い彼女がさらに可愛くなったこと。その全てに憧れたこと。
それから、生徒に度々「太ってる」と言われていること。
4歳児の「先生なんでふとっちょなの?」と問う目のなんと純粋なことよ…
小学生の “Teacher is fat!”というからかい笑いよ。ほんとに。(英語を教えているので、fatという単語を習ったときに散々言われた)

世の中には病気や、自分ではどうしようもない理由で太ってしまう人がいる。将来この子たちがその人たちに出会ったときに、こんな風にからかいを向けて欲しくない。自分が言われて嫌なことや、そもそも太っている、だけではなく、見た目や身体のことに対して軽々しく口に出したり、揶揄として使うことは間違っているし、そんな大人になって欲しくない。だから勿論、生徒に対してはそう指導したし、伝えた。

けれど。

「なんでふとっちょなの」

これはうまく答えられなかった。なんでだろう。理由なんてたくさんある。自分でよくわかってる。なのに変えられなかったんだ、変えてこなかったんだ。それに、からかいや揶揄、悪口として向けられるそれを是とすることはない。が、 “Teacher is fat.” は別に間違ってない。私は病気なわけでも何か薬を飲んでいるわけでもない。私は太っている。それを変えようとして、諦めてきた。いや、変えようとする意思が弱かった。変えようとしてこなかったんだ。理由があるのに、無視してきたから。だから今も答えられないんだ。
自分があまりにも惨めで、情けなかった。
同級生に言われるより、親に言われるより、大人に言われるよりも強く深く刺さった。

たぶん、これが一番大きい。

もうひとつのきっかけ

あともうひとつ大きかったのが、コロナだ。生々しい話になってしまうが、今の仕事の給料はとても低い。今これを読んでいるあなたが思うよりよっぽど低い。教育業全体に言えることだが、まじで割に合わない。(絶賛転職活動中である)

だから本来なら、正直言ってジムに出すお金が捻出できるかは怪しいところだった。
それがコロナで、予定していた散財の予定が全て無くなった。
アメリカから来るはずの親友が来れなくなり、推しの映画は延期となった。付随してさまざまなイベントもコンサートもライブも演劇も無くなった。生きる希望が潰えたといっても過言ではない。私は推しごとのために生きているからだ。

そこでふと思った。

この、使い道がなくなったお金で、ジムに行くのはどうか?と。勿論感染は怖いし、ジムがクラスターになっている例もある。けれど今いかなければいつ行くのか?行けるのか?という気持ちが勝った。
週末に友達に会うことももうそうそうない。映画に行く回数も以前より控えている。その今なら土日に通えるのではないか?どうせ向こう一年はどこにも遠出はできないんだ。ならこのお金をジムに使ってもいいのではないか?(勿論できる限りの感染対策をした上で)

と、きっといろんなことのタイミングがうまく噛み合っていたんだと思う。

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