見出し画像

デザイナーがいないスタートアップは、どのようにデザインを用意するのか

こんにちは、つよぽんです。

先日、起業準備中の友人から相談を受けました。彼とは元同僚で、僕がWEBディレクターをしていること、7月まで小さな会社を運営していたことを知っており、WEBサービスの立ち上げについてたびたび話をします。

今回の相談は「自分たちが作っているWEBサービスのデザインをどうすれば良いか?」でした。

彼の状況をお伝えすると、チームは彼(元営業)、エンジニア、学生インターンで構成されていて、チームにデザイナーがいない状態です。
(スタートアップでよくある状況かもしれませんね)

「チームにデザイナーがいない(知り合いにもいない)中で、WEBサービスのデザインをどのように用意するか」が彼の課題です。

限られた選択肢

起業準備中でお金があまりないなら、選択肢って限られてます。

(1)自分たちでデザインする
(2)知り合いの知り合いにデザイナーがいないかを探して、依頼する
(3)SNSでフリーのデザイナーさんを探して、DMで依頼する
(4)クラウドソーシングのサービスで依頼する
(5)WEB制作会社に依頼する

(1)自分たちでデザインする
お金がないなら、自分でやろう!Just do it!



というわけにはいかず、自分たちでデザインができない(厳密にいうと、自分たちで作るデザインに満足できない)から、彼は困っています。

時間があるならチャレンジにしてみても良いですが、少しばかり優先順位が低い選択肢です。
※ ただ、今後デザインが必要な度に依頼していたら、いくらお金があっても足りません。なので、Adobe XDでもFigmaでも良いので、使えるようになりましょう。お金がないスタートアップなら、なおさら覚えておいて損はないです。

(2)知り合いの知り合いにデザイナーがいないかを探して、依頼する
(2)〜(5)からは、自分のチーム以外の誰かに依頼します。
まずは身近な友人の友人でデザインできる人を探しましょう。肌感覚ですが、自分の身近にいなくても、友達の友達、知人の知人まで探す範囲を広げるとデザインしたことがある人に出会えることは多いです。

(3)SNSでフリーのデザイナーさんを探して、DMで依頼する
Twitterで「デザイナー」で検索してみてください。「アカウント」のタブにアクセスすると、デザインを仕事にしている人を見つけることができます。フリーのデザイナーさんの中には「ご依頼・お問い合わせは〜〜まで」とプロフィールに書かれていることも多いです。リスペクトを持って、DMで依頼してみましょう。

(4)クラウドソーシングのサービスで依頼する
クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングのサービスでも、デザインできる人も見つけることができます。あらかじめ依頼内容と金額を提示した状態で、募集できるのは便利です。

(5)WEB制作会社に依頼する
王道といえば、王道ですがWEB制作会社に相談・依頼してみるのも良いでしょう。制作会社であれば、デザイナーさんだけでなく、ディレクターさんもいるので、アイデアを整理するサポートしてくれます。ただ、費用もその分だけ高くなるので、お金に余裕があれば検討してみてください。


選択肢について説明したところで、アドバイスしたことを書きます。

サービスのメインとなる数ページだけを外注しよう

トップページのように多くのユーザーの目に触れる画面だけ外注し、残りのページは自分たちで作ることがおすすめです。

自分たちでゼロからデザインするとなると、心理的なハードルってめっちゃ高いと思うんです。ただ、トップページのデザインがあると、「このトップページを参考にすれば良いんだ」と思えて、なんだか心理的なハードルが下がるんです。

なので、選択肢の(1)と(2)〜(5)を掛け合わせましょう。

(2)〜(5)を実践して、デザイナーしてくれる人が決まったとします。
では、どのように依頼すると良いでしょうか。
WEBサービスを作ったことがない人向けにすごいシンプルに書きます。

■これだけは押さえておこう
・サービス概要やターゲットを伝えよう
・ワイヤーフレーム(ラフのイメージでもOKです)を用意しよう
・デザインしてもらうページに何の機能が必要か
・参考サイトがあれば共有しよう
・本当に何を用意すればいいかわからない時は、正直にデザイナーさんに相談してみよう

注意したこと、気をつけること

デザイナーさんとのトラブルを避けるため、依頼後にワイヤーフレーム(ラフ)の内容を変えないようにしましょう。
自分がちょっとの修正と思っていることは、ちょっとの修正では済まないことかもしれません。

もちろん修正内容によっては対応してくれると思いますし、間違えているとわかっているのにそのままにしておくことも違うと思います。
(ただ、デザイナーさんが修正してくれることを前提に考えているようでは、健全な関係といえません)

どうしても修正したい時は、意図や背景をしっかりと伝えた上で依頼しましょう。依頼内容によっては追加で費用が発生する可能性がありますのでご注意を。

デザインよりも、本質的な価値づくり

今回、彼にデザインについてアドバイスしましたが、個人的にはWEBサービスのアルファ版やベータ版ならば、デザインは後回しで良いと思っています。
たぶん検証したいことってサービス自体にニーズがあるか、どのようにサービスが使われるかなんですよね。
そう考えると、デザインにお金を使うくらいなら、本質的な価値にお金をかけた方が検証になるはずなんです。

本質的な価値って、言い換えると、サービスとして成り立たせるための要素です。転職系のサービスなら求人ですし、マッチング系のサービスならば男女それぞれのユーザー数です(特に、女性のユーザー数ですかね)。

サービスとして成り立たせる要素がちゃんと揃っていれば、多少デザインがダサくても、サービスって回るんですよね。

例えば、阿部寛さんのHPってお世辞にも今どきとは思えないデザインですよね?でも、ユーザーさんが阿部寛さんの情報を知りたくて訪れるならば、あのデザインでニーズは十分満たせるんです。なぜなら、あのHPには阿部寛さんの情報がちゃんと載っているからです。

もう一度書きますが、大事なことは本質的な価値づくりです。デザインは最低限で十分です。
(世の中で使われているサービスってプロのデザイナーさんがデザインしています。そこを基準にしないことも大事ですね)

もし何かわからないことがあれば、ぜひtwitterでDMでメッセしていただければと思います。

では、引き続きよろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?