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夫婦の意見の食い違いから考える。常に白黒つければ良いと言うわけではない。

最近、LISTENという本を読んでいる。
Voicyパーソナリティーのワーママかおさんが、今年読んだ本の中でNo. 1だと言っていた本である。

まだ途中なのだが、昨日読んだ部分で心に残る箇所があった。

グレーゾーンに耐えられる力


優れた聴き手は、「相入れない考えに耐えられる」という内容があった。
「ネガティブケーパビリティー(消極的能力)がある」と言うそうだ。

ネガティブケーパビリティー(消極的能力)とは

短気に、事実や理由を求めることなく、不確かさ、謎、疑念を抱き続けられる能力

LISTENより

つまり、自分とは考えが違うことでも、すぐに「どちらが正しいか」を判断し白黒させて決着をつけようとするのではなく、「グレーゾーン」であり続けることに耐えられることという意味だと思う。

これを読んだ時、私にはその能力が欠けていると思った。

夫婦間の言い争いから考える


特に夫と意見が合わない時、常に「どちらが正しいか」「間違っているか」に焦点を当てて考えてしまう。

そして、感情なども入り込み、問題が大きくなることもある。

その考え方を手放せるようになれたら、さらに夫婦関係もよくなるのではないか、とこの本を読んで思った。

グレーなゾーンがあっても良いじゃないか。
そもそも他人と他人で考えが全く同じということの方が珍しい。

みんな違ってみんな良いみたいな。

「あなたはそう考えるんだね、でも私はこう思う」
というように、夫婦間でも感情的にならず、
そして白黒付けようとはせずに、建設的に話せるようになりたいと思った。

これををアサーティブ・コミュニケーションであるということを、以前どこかで学んだなとふと頭によぎった。

アサーティブ(assertive)とは、「自己主張すること」という意味です。ただし、ここでいう自己主張とは、自分の主張を一方的に述べることではなく、相手を尊重しながら適切な方法で自己表現を行うことを指します。つまりアサーティブ・コミュニケーションとは、お互いを尊重しながら意見を交わすコミュニケーションのことです。

リクルート人材育成用語集より

完全に他人や、知人、友人ならそれができるのに、家族や夫にはなかなか難しい。
意識すれば、喧嘩も少なくなるんだろうなぁ。

ネガティブケーパビリティーの効用

このグレーゾーンに耐えられる力を持っている人というのは、アイデアを思いついたり、何かを的確に判断するのが得意という心理学の研究結果も出ている。

異なる意見を聴いても、不安になることなく、しっかりと耳を傾けることができ、広い視野を持てるようになるからだ。

だから、優れた経営者などは、この能力に長けているそう。

家庭運営も一つの経営と捉えると、この能力を心して身につけていきたいなぁと感じた。


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