ツネ。物置小屋

ツネ。物置小屋

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臆病と寂しさ。

あのジェリーが怯えている。 怖いもの知らずが、泣いている。 雨傘をさして、泣いている。 お気に入りの曲は「雨に歌えば」 今じゃそれさえ、只のノイズだ。 パチパチ弾けて、暗闇の彼方へ、 薄れて行く、消えていく。 アイツは僕だ、紛れもなく僕だ。 存在しない物になって行く。 アイツは誰だ、間違いなく僕だった。 誰の記憶にも残らず爆ぜる。

    • 理解(仮)

      A 狂ったリブラ、はっきりしないな。 F#m 意味もなく右往左往して Bm 知った気になってうなずいて E E7 ほら、花が枯れた。 A 安易な優しさ、時が無に帰した F#m 君の痛みもわからずに、 Bm ぶつけた感情が光のごとく刺さって E E7 また、悲しみがこぼれた。 F#m A7 Bm A7 歩行者天国に独り佇んで、 表情の無い人々を見ても、 F#m A7 Bm  Dm  C#m  Bm7 何もわかるわけがない。 何かがかわるわけもないよな。

      • 描くよ。(仮)

        一畳半のベランダ 僕にとっては 広すぎる 今頃君はどうしているのだろう。 一年半の歳月 君の顔を曖昧にさせる だけど一つだけ体が覚えている。 太陽は朱色に代わって、 その温もりは君に似ている じんわり思い出す日々、感覚を頼りに空へ 雲を千切って絵を描いて 君の笑顔を描くよ。 山を越え海越え旅に出た 君に逢える様に。 もうすぐ夜が来るね。 神妙な顔して 君は 筆を執った 行く先は空港のターミナル 三秒後に離陸 夜空に白玉模様を溶かして 向かう場所へ行く 手と手の温も

        • 嫉妬。(仮)

          教室の窓に薄まっても、映える 君たちはお似合いだ。 白馬の王子マクシーと姫マリー 数世紀ぶりの巡り合い。 育んだ幸せ、突風に窓が揺れる 水瓶から愛が溢れ出る とどまることを知らぬ教室を満たす香り 甘く、鋭い棘がある 愛をそれ以上に知る必要があるのかい 君はネクロマンサー、嫉妬を操り 満たされない愛が僕を襲う。 刺さる視線が僕を鞭をうち 戸惑う僕を君はただあざ笑う、その心には愉悦の「Z」 行くところはもう無い。 蜘蛛男爵に祭り上げられた僕の孤独を 誰が理解できるのか。 嫉

          ビート。(仮)

          夏の暑さが撫で声をあげるとき 新しい季節が産声をあげる。 終わりの冬までは少し遠い 靴底を鳴らして、行ってみるか。 木々たちは歳をとり、 僕も同じく歳を取る。 好きだった事が嫌いになり 嫌いだった事が好きになる 落ち葉の雨がヒラヒラ、 心が高鳴ってくBEAT 色鮮やかに、少し哀しく 好きな事は好きと言えるように。 あの好きな曲、好きな映画 セピア色の人生ゲーム 時が経つと共に回収する 伏線の数々。 ふと思い出す、涙を流す 心で理解した感覚。(フィーリング) そうだ、これ

          ゲリラ豪雨。

          何事もない日常に 突然の雨が降ってくる 驚いた僕は携帯を 壁に投げつけて泣いた 去った梅雨の気配が ぽつぽつと足音を立てて 予感していない虚無の感情に 僕の心は飲み込まれる ザーザー雨は降り続け 枕をただ濡らしている 大粒のゲリラ豪雨は アスファルトを少しずつ削る。

          空腹。

          お腹がすいた、何かないかな? 覗き込むおやつボックスにひとかけのピーナッツ。 すぐ無くなって、口に残った 香りが、また次へと食欲をそそる また次が欲しくなって、大声で わめいても、 返事は何もなく、 部屋の隅っこで爪を噛み、明日を迎えたよ。 外は怖いか、外は怖いな 覗き込まれた窓の向こうにはカラス 僕の相棒は、綿の出た テディベア、頼りないけどね このまま二人で綿だして、くたばったとしても 何も残らなくて 部屋の隅っこで手をつないでいても、しょうがないだろう。

          孤狼。

          僕は一体どうしたらいいのだろう 森をさ迷っている、1人の狼 ここら一体全て敵なんだろう 首を締めている、足跡亡き今 自ら削ってる牙を抱えて、 一体何処へ行くんだろうな 終わりの無い、悩みをかかえ続けて、 自ら望んで進んだ獣道、 一体何処へ向かうのかな 苦し紛れの、bark、bark、bark、barking

          牙。

          自ら削った牙を抱えて、 一体何処へ行くんだろう ああ、果て無い夢は 自分に刻んだ約束。 自ら忘れた夢を抱えて、 一体何処へ行くんだろう ああ、切れ味の悪い 牙で唇を噛んだ。

          僕にしか見せない姿

          季節外れのにわか雨だったねと 肩をあわせて僕らは笑う。 君が淹れたコーヒーの湯気が 朝日に抱かれ空に溶けていった。 朝は少し肌寒いから 毛布にくるまって このままで居よう。 昼は暖かくなるらしいから お散歩でも行こうよ。 夕べの出来事は、一夜の夢なのか 初めてみたよ。 僕しか知らない君。

          僕にしか見せない姿

          果てなく無色。

          どこにも僕の答えがなくてさ、 裸の心は果てなく無色。 誰か僕を導いてくれないか、 気づけば自分の足で立てなくなっていた。 どこにも僕の言葉など無くて、 裸の心は果てなく無色。 落とし物はここにありますか? いえ、落とすモノなど無いでしょう。

          果てなく無色。

          窓の結晶

          深夜12時くらいかな。 女性専用車両に男独り 酔いつぶれて腰かけてるんだ。 今電車が駅に止まった 思い止まった君が駅のホームで待ってンじゃないかって思っていた。 雪が降っている。 ツリーが彩られている。 窓に着いた雪の結晶が 溶けて、 これは現実なんだと思い知った。

          明日、力。

          A/F#    空はもう、紺色 D#dim7 誰もいない町 D        今日はおとなしく A 帰ろう A/F# 窓から見える星 A/F# 消える事なんて無い D    Dm7    気持ちと、ため息を A 一つ DM7sus2/B DM7sus2/B きらり、きらり、 C#m7 F#m7 淡い微かな温もりが Dの奴 D#dim7 僕を包んでいく Dの奴  Dの奴 うと

          臆病虫。

          A 草葉に隠れた 臆病虫が、 此方を チラチラ 見ているね そこに意思は あるのか 誰も見たことのない 花達を 君は 見つけることが できたのかい B 移り行く季節に 取り残されて ありのままの姿形 このままじゃダメだって 気づけたなら S さっさと此方へ おいでよね ビビってないでまずは やってみようか 何も始まらない 何も進まない 足踏みは誰でもできるから。 さっさと此方へ おいでよね いらない衣服は置いていけ 何も煮詰まらないで 固くならないで とりあえずやるだ

          モンスター。

          そびえたつ、 巨大なビルが僕を睨む 顔の見えない 誰かが誰かを圧迫する 人間誰もが善人じゃなきゃいけないのかい 人間誰もがイエスマンじゃなければいけないのかい 今、この時を 生きているのは誰だ 紛れもなく 正真正銘 君なんだ。 足跡を一つ二つ 遠慮なんて要らないぜ 踏めるだけ 踏み荒らして 好みの形に変えればいいい MONSTAR 孤独なんて 誰もが背負ってる 物なのだ この歌詞を見ている 君には幸あれ。

          モンスター。

          朝の散歩。

          お隣さんから拙い 鍵盤ハーモニカ お向かいさんから メチャクチャ上手い グランドピアノ 窓から飛び出した音符たちが 日、射さぬ曇天を貫いていった 宅配の兄ちゃん 朝からご苦労様だな、 トラックで何件も お宅を回っている 仕事を垣間見れて感動していたら 僕のポストに 不在表が入っていた。 そんなことよりも、 おどろいた事がある イカツイおっちゃん チワワが大好きなんだなぁ 茶髪でグラサン、 小太りTシャツ、短パン イカツイおっちゃん チワワが大好きなんだなぁ ギャップに