『いまからサイエンス~生身の人間の様な新ロボット!「知能」誕生の秘密に迫る(BSテレ東)(ソフトロボティクス)』のサイエンス番組の中で、「ディープラーニング」、「AI」の設計の仕方でこのままだとダメな部分を言っていた

『いまからサイエンス~生身の人間の様な新ロボット!「知能」誕生の秘密に迫る(BSテレ東、2024年10月2日PM10:00放送)(ソフトロボティクス)』
というテレビのサイエンス番組の中で、
・ディープラーニング
・AI
の開発の今後について、「このままだとダメ」な部分を考えさせられる重要な事を言っていたので、覚え書きです。

(「ソフトロボティクス研究(京都大学大学院、細田耕教授)」が言っていた事を自分が理解し直した内容)
・「ロボット」を歩かせたり、様々な動作をさせるのに、全部の動きの計算を「ディープラーニング」させる必要は無い。
「骨格」、「筋肉がついている向き」などの「構造」によって、ある程度、勝手に、その後の動作が決まるから。

・「ディープラーニング」型のロボットでは、「全てを同じように作らないと、動作しなくなってしまう」
例えば、「パーツ」1つ1つの重量バランスの違いで全部の計算結果が変わってしまうので、「そのロボット個体を組み上げたら、再び、「ディープラーニング」させて微調整しなければ、同じ型番のロボットでも、転んだりしてしまう」
一方で、「生身の柔らかい構造の"人間"」は、「全員、違う形状で産まれてくるのに、きちんと動作する」
場合によっては、身体障害者のように、体の一部分がそもそも存在していなくても、きちんと前に進もうとしてできたりするが、そのような事は、「全てを同じように作らないと、動作しなくなってしまうロボット」では作る事ができない。
この違いを考えないと、「ディープラーニング」型のロボットや、現在の「AI」開発をやっていても、あまり意味が無いのではないか?
アスリートが、「マッスルメモリー」トレーニングをして、同じ反復動作をすると、脳でまったく考えていないのに、勝手に体が動くようになるというのがあるが、そういうのも、「筋トレ」などによって、「その動作が楽にできるような「構造」に変化しているから」という側面も、おそらくある(「計算」はいらない。「構造」で勝手に決まる)のではないか?と考えられる。
要するに、「計算としてのディープラーニング」という、いわゆる「脳」に当たる部分だけやっていても、「動作や行動するロボット」はおそらく完成しない。

(重要ポイント)
・ロボットの動きなどは、「全部を計算で考える必要は無い」。「構造」で勝手にそうなるから。
例えば、現在、アスリートで義足で走り幅跳びや、ランニングをする人用の「バネ義足」があるが、そのように、「構造」が決まれば、「全部をディープラーニングで計算する」なんて事はしなくても、勝手に飛び跳ねたりする事ができる。
着地なども、「構造」によって、「勝手にそうなるように工学で組んでしまえばいい」だけ。

・「ディープラーニング」型のロボットでは、「パーツの重量」などの違いの関係で、重心などが全て狂ってくるので、「全てを同じように作らないと、動作しなくなってしまう」
「人間」は、「全員、違う形で産まれてくるのに、なぜ?みんなきちんと動作するのか?(「構造」が全部違うバランスであるのに、きちんと「歩いて前に進んで転ばない」とかができる)」という事は、ロボット工学をやってみると、「ありえない」事を、人間は平気でやっており、赤ん坊や身体障害者の方が、はるかに、ロボットより高度な事をやっている。
この違いを考えないと、「ディープラーニング」型のロボットや、現在の「AI」開発をやっていても、あまり意味が無いのではないか?

という感じで、「構造」が決まれば、計算など無しでも勝手にそうなるような部分もあるので、「ディープラーニング」だけに全部任せるとかの「計算」部分は、だいぶ無駄な事をやっている可能性があるようです。
この考え方を使うと、「ディープラーニング」や「AI」にやらせる部分を、もっと他の方に回せるので、もっとシンプルにしかも安定動作させられるようです。

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