「シェアード・ワールド」、「2次創作」という概念は、いつ頃からある概念なのか?(「クトゥルフ神話」、「うつろ船伝説」、「都市伝説」)

「シェアード・ワールド」については、前に書いた上の記事を読むと、どのような概念や歴史があるのかがわかりやすい。

今回は、「シェアード・ワールド」、「2次創作」という概念は、いつ頃からある概念なのか?について、最近、調べていたらいくつかわかってきた。

(<wikipedia>シェアード・ワールド)
https://ja.wikipedia.org/wiki/シェアード・ワールド

『シェアード・ユニバース(共有宇宙、英: shared universe)またはシェアード・ワールド(共有世界、英: shared world)とは、複数の作家(または他のアーティスト)が独立して作品を提供し、その作品は単独でも成立するが、プロジェクト全体のストーリー、キャラクター、または世界設定を共有しつつ発展させるという、一連の創作物からなる架空の世界のことである。SFなどのジャンルでよく見られる。複数のアーティストが同じ作品に共同で取り組む共同執筆や、一度の出会いを除いて作品やキャラクターが独立しているクロスオーバーとは異なるものである。』

現在の「資本主義方式の著作権(「金儲け主義」最優先方式。そもそも、その手法が正しいのかすらわからない)」というタイプの手法が行われる以前の人類史では、別の哲学や思想の考え方で人類は行動していたので、「今とは別のもっと進展した人類文化を形成していた」
もともと作家が著作物を創作する目的は、「生きる為に金儲けをする目的」という本来の著作思想や哲学とは大幅に異なった事をさせられている「資本主義方式の著作権(「金儲け主義」最優先方式)」とは、まったく無関係で、「作家が著作物を創作する」という純粋な意図で行動できていました。

人類史の初期で、
・「シェアード・ワールド」という、「みんなで共通の世界感を共有」している創作物は、そもそも「神話」、「民話」などと呼ばれるものだった。
「神話」は、「人類史で永遠に残る創作物になった」理由は、この「シェアード・ワールド」という方式で、逆に言えば、
・「資本主義方式の著作権(「金儲け主義」最優先方式)」で作られた作品の多くは、「永遠には残らずに消滅していき、やがて完全に忘れ去られるだけ」という、「金儲けを優先した事で、自分自身の著作物の永遠性を犠牲にした」形となっています。
「著作権」というものは、著作権保護期間というものが設定はされているものの、現実問題として、「著者の死後70年後」になるまで、「多くの人が自由に語らえない状況が続く」事で、「事実上、その作品を知っている人がいなくなるので、作品は、永遠には残らずに消滅していき、やがて完全に忘れ去られるだけ」という事を繰り返しており、その「資本主義方式の著作権(「金儲け主義」最優先方式)」が人類史や文化史として正しい手法だったのか?については、反省する点が多くある。
もともと「著作権」の関係の法律は、「創作文化の発展」というものを守る目的のはずだったのに、いつの間にか、「資本主義を守る為の法律」にすり替わってしまっていた異常性がある。

<「シェアード・ワールド」、「2次創作」という概念は、いつ頃からある概念なのか?>

「シェアード・ワールド」、「2次創作」という概念は、いつ頃からある概念なのか?については、最近、自分が調べてわかってきた事は、
・「クトゥルフ神話」(オリジナル原作版の著者の「ハワード・フィリップス・ラヴクラフトは、1937年に亡くなっている」ので著作権は切れている)
・「うつろ船伝説」
・「都市伝説」
という辺りの話が、
・「シェアード・ワールド」、「2次創作」という概念は、いつ頃からある概念なのか?
を知ったり、考えるのにわかりやすいようです。

<1> 「クトゥルフ神話」

「クトゥルフ神話」という小説が、どうも、
・「シェアード・ワールド」、「2次創作」というものが成された、最近の手法の最初の頃にあるようで、特に、現在の「初音ミク」、「東方project」にそっくりな方式の「2次創作」が行われたのが、「クトゥルフ神話」らしい。
まず、
・オリジナル原作版の著者の「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト」が、『クトゥルフの呼び声(1926年)』などの一連の「クトゥルフ神話」と後に呼ばれるようになる、「自分自身の作品群の中で、共通する世界感を持つ作品群」いわゆる「シェアード・ワールド」方式で作品を発表するという手法を使っていた。
そもそもが、この作品を作り上げる過程で、
・『ハワード・フィリップス・ラヴクラフトと友人である作家クラーク・アシュトン・スミス、ロバート・ブロック、ロバート・E・ハワード、オーガスト・ダーレス等の間で架空の神々や地名や書物等の固有の名称の貸し借りによって作り上げられた』

(クトゥルフ神話入門編)
https://shosetsu-maru.com/recommended/cthulhu

『ラヴクラフトはパルプ雑誌(※粗悪な紙に印刷された大衆向けのもの(今の「少年ジャンプ」とかのようなもの))『ウィアード・テイルズ』へ作品を投稿するようになります。ラヴクラフトはそこで1928年、後に「クトゥルフ神話」の代表作となる『クトゥルフの呼び声』を発表。異形の神々の存在をはじめとして奇妙な世界観をありありと描いたこの作品は、雑誌の読者たちを大いに夢中にさせました。
彼は同じく小説を書いていた同業者たちや自らのファンとも積極的に文通をしており、自らが書いた作品の設定を誰かが使うことも大いに薦めていました。やがて文通相手同士の作品で、同じ名前のキャラクターや地名などを使うやり取りは非常に盛り上がりましたが、1937年にラヴクラフトは病に倒れます。
ラヴクラフトの死から「作品が世に埋没してしまう」という危惧を持ったのが、彼を師と慕う作家、オーガスト・ダーレスでした。ダーレスはラヴクラフトの作品を出版するための出版社“アーカム・ハウス”を設立します。そしてダーレスはラヴクラフトたちによる一連の作品を再編した後、それらを原点となった『クトゥルフの呼び声』から「クトゥルフ神話」と名付けました。』

という感じで、原作者の「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト」自身が、ファンに、「自らが書いた作品の設定を誰かが使うことも大いに薦めていた」ので、「クトゥルフ神話」系の「2次創作」というものが結構できて、古代の「神話」の「シェアード・ワールド」という、「みんなで共通の世界感を共有」している状態になっていき、その「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト」の手法と精神論も含めて、「クトゥルフ神話」が「神話」となっていった状態が形成されていった。

(TRPG『クトゥルフの呼び声』登場後)
・『1981年に、TRPG『クトゥルフの呼び声』(後のクトゥルフ神話TRPG)が登場した』
これを、きっかけに、ユーザー間の間でまた、「クトゥルフ神話」の「みんなで共通の世界感を共有」している状態が、また発展していった。
「テーブルトークRPG」というものは、そういう性質を持つもので、「誰が作者なのか?」というと、「ゲームマスターがメインの背景設定など全般の大元を作っている」メインのかなりの中核精神部分を全部担ってはいるものの、「作中のキャラクターを演じる」のは、「テーブルトークRPG」参加者自体なので、そんな感じの手法で作られているのが、
・「テーブルトークRPG」で身内や友人同士で遊んでいただけのものから作られていった小説
という状態になっているので、そもそも「作者が誰なのか?」がややこしい。
似た状況で作られた最近の作品が、水野良の『ロードス島戦記』で、この方式を、「テーブルトークRPGリプレイ小説」と呼んでいる。
当然、小説を書くのには、文才が要るので、「水野良」の著作で無ければ、あれだけ売れなかったわけで、「水野良」の著作でいいのだが、厳密には、ややこしい状況になる。

「資本主義方式の著作権(「金儲け主義」最優先方式)」を前提に考えるから、かえってややこしい事になるだけで、
・本来の著作物というものは、そういう「資本主義方式の著作権(「金儲け主義」最優先方式)」の縛りが無ければ、<<もっと新しい文化の創造発展の芽の方向性は、いくらでも作り出せた>>
というわけです。
「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト」の手法は、別の方式として、「当たった」手法だったわけです。

<2> 「うつろ船伝説」

(<wikipedia>うつろ船伝説)
https://ja.wikipedia.org/wiki/虚舟

では、「クトゥルフ神話」を作った「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト」以前に、普通の古代の「神話」以外に、そういう社会現象が発生していたのか?と調べると、最近のミステリー番組で、
・「うつろ船伝説」
という当時のブームが、「シェアード・ワールド」、「2次創作」という概念だったのではないか?というテレビのミステリー番組を解説していた。

(「うつろ船伝説」とは何なのか?)
「うつろ船伝説」とは何なのか?というと、初期のミステリー番組では、
・日本の古文書にも、「UFOから登場する人物」のような古文書に描かれた絵があるよ。
という紹介だった。
のだが、
最近のミステリー番組で、
・「うつろ船伝説」という当時のブームが、「シェアード・ワールド」、「2次創作」という概念だったのではないか?
という、新たに民俗学で調べた調査報告のテレビ番組をやっていた。

(新しいミステリー説)
新しいミステリー説では、
『これは、UFOではなくて、「茨城県に、蚕影(こかげ)神社という、蚕伝来を伝える神社があって、そこに、「うつろ船伝説」に似た物語が伝わっていて、「金色姫伝説」という」』

(<wikipedia>金色姫伝説)
https://ja.wikipedia.org/wiki/蚕影神社#金色姫伝説

『(金色姫伝説)
欽明天皇御代(539-571年)、北天竺の旧仲国の霖夷大王と光契夫人の間に金色皇后(金色姫)という娘がいた。夫人は病で亡くなり、王は後妻となる后を迎えたが、后は金色姫を疎み、王の目を盗んで、姫暗殺の奸計を巡らせた。
第一に、獅子王という獣が巣食う師子吼山に捨てさせたが、獅子王は金色姫を襲うことなく丁重に宮殿に送り届けた。第二に、鷲、鷹、熊などが巣食う辺境の鷹群山に捨てさせたが、鷹狩のために派遣された宮殿関係者が発見した。第三に、海眼山という不毛の孤島に流させたが、漂着した漁師に保護された。第四に、清涼殿の小庭に埋めさせたが、約100日も経った頃、地中から光が差したので、王が掘らせたところ、金色姫がやつれた姿で救い出された。事情を知り、姫の行く末を案じた王は桑で作った靭(うつぼ)船に姫を乗せ、海に流した。この船は常陸国(ひたちのくに。現在の茨城県辺り)の豊浦湊に漂着した。
豊浦湊に住む漁師、権太夫夫婦が金色姫を救い面倒を見たが、姫は空しく病に倒れた。ある夜、夫婦の夢枕に姫が立ったので、唐櫃を開いたところ、亡骸はなく無数の虫が動いていた。金色姫が靭船で流れてきたことから、桑の葉を与えたところ、虫は喜んで食べ、次第に成長した。ある時、虫は桑を食べず、頭を上げてわなわなと震え出した。夫婦が心配していると姫が再び夢枕に立ち、この休みは継母から受けた受難の表れだと告げた。「獅子の休、鷹の休、船の休、庭の休を経て、靭船の中で繭を作ることを覚えた」という。姫が告げた通り、虫はしばらくして繭を作った。
夫婦は筑波山の「影道(ほんどう)仙人」(蚕影道仙人とも)に繭から綿糸を紡ぐ技術を教わった。さらに筑波に飛来された欽明天皇の皇女各谷姫に神衣を織る技術を教わった。これが日本における養蚕と機織の始まりという。
養蚕と機織を営んだ夫婦は、靭船が辿り着いた豊浦に御殿を建立、金色姫を中心に、左右に富士と筑波の神を祀った。
この金色姫が、同県大洗町に伝わる「虚船」伝説の中で船に乗っていた異国の女性のモデルになったのではないか、という説もある。』

という簡単に書くと、
・「常陸国(ひたちのくに。現在の茨城県辺り)の豊浦湊に桑で作った靭(うつぼ)船が漂着した。中には「金色姫」が乗っていて、「蚕の虫」も一緒に中にいたので、育ててみたら、「絹織物」を作れる事がわかった」

(うつぼ船)
<辞典>『(うつぼ船、刳船(くりぶね))一材をくりぬいて造る船。いわゆる丸木舟で、わが国では楠、杉などの巨材が豊富だったため、石器時代から中世まで広く使われ、今日でも岩礁の多い海岸の小型漁船に使われている。刳貫船。』
https://kotobank.jp/word/刳船-2013014

と辞典には書いてあるので、どうも、
・この「うつろ船」というのは、「UFO」では無くて、「岩礁の多い海岸で使われる頑丈な小型船」というのが真相のようです。

それで、当時の日本では、現在のミステリー番組と同様にして、
・この「うつろ船伝説」の古文書の絵と伝承ごと、「日本不思議話」として、日本中に伝来していき、各地で、「2次創作」考察が加えられた、いくつものバリエーションとして発展して、日本各地の現地に、「別バージョンが若干含まれる伝承の物語」というバリエーションを作るようになっていって現地に残っている。というのが真相のようです。
これは、
・「うつろ船伝説」という当時のブームが、「シェアード・ワールド」、「2次創作」という概念だったのではないか?
という事に加えて、
・現代の「バズ(buzz)」、「ミーム(meme)」という現象が発生していく。
という言語学現象の解明にもなる。
自分は、中の人が、辞典の校正をしている辞典学者なので、細かく説明していくと、

(現代の「バズ(buzz)」、「ミーム(meme)」、「バイラル(ヴァイラル)(Viral)」という現象について)

(1) 「バズ(buzz)」、「バズる」、「バズ動画」
最近のネットの「バズる」とかのやつの事で、最近だと、「SNSで噂になっている」という意味。
ちなみに言語学で、「バズる」=「buzzる」のように、2つの言語が動詞などの文法変化ごと混ざり合ってしまい、言語が文法ごとぐちゃぐちゃになってしまったまま民間人の口語の間で定着してしまった単語などを、「ピジン・クレオール化」と言います。
・もともとの「ピジン・クレオール化」という言語学の現象は、「中国人の華僑がいろいろな海外に行って、現地で貿易をするのに、やり取りをしやすいように、お互いの言語と文法をごちゃ混ぜにした状態の、双方にやり取りのしやすい簡易言語でコミュニケーションをとっていたものが、そのまま長期間経つと現場で定着してしまう」という状態で発生していた言語学の現象だったのですが、
・最近では、「SNS」の発展により、「SNS上で外国人などとも多くコミュニケーションが成される中で、2つの言語文化が混ざり合っていく現象」という別の経緯で、この現象が起きている。
この「SNS」系の同様の似た言語学現象としては、「激おこぷんぷん丸」などがわかりやすいが、「SNS上で本来接点の低いはずの、ギャルと昭和世代などのおっさんとが、コミュニケーションを取る中で、2つの世代の単語が混ざって、新しいギャル語が形成される」という、似た現象で起きていく。

(2) 「バイラル(ヴァイラル)(Viral)」、「バイラルムービー」、「バイラル・マーケティング(Viral marketing)」、「バイラル広告」、「バイラル効果」
「バズ動画」とかに雰囲気は似ているが、
・この「バイラル(ヴァイラル)(Viral)」の方の意味は、「字義は、「ウイルス性の」だが、実際の使われ方は、「中毒性の」、「伝染性の強い」のような意味合いで、「情報が広がっていく状態が、ウイルスが広がっていく感じに似ている」事からそう呼ばれる」
「バイラル・マーケティング(Viral marketing)」=「インフルエンサーなどや一般ユーザーに企業の製品などをウイルスが流行っていくように伝染させるように働きかけをしていくマーケティング手法」は必ずしも違法ではないが、最近では、「ステルスマーケティング規制(ステマ規制)」の法律が強化された事で、企業が積極的にユーザーに関与していくと法律違反になりやすいので注意!

(3) 「ミーム(meme)」、「ネットミーム」
「バズ動画」、「バイラルムービー」なんかに似ているが、「ミーム(meme)」は少し違って、
・「ミーム(meme)」は、「最近、ネットで流行っている動画などだが、ちょっとずつ中身が違っている動画」という事が起こる現象の事です。
「ミーム(meme)」というのは、そもそもが、「遺伝子の文字列のように、進化などで、徐々に、少しずつ変わっていく情報」の事で、言語学や、「遺伝子の文字列」などのような「情報というそのもののもつ振る舞い」の事で、言語学、遺伝子学、情報工学などの現象の解明に使われる言葉です。

(AIを使って情報解析している人の場合)
AIを使って情報解析している人の場合には、
・バズ(buzz)やミームは、情報変動予測を人工知能にさせるのに必要
という事を覚えておきましょう。

<3> 「都市伝説」

学校の怪談などを、「近代の民俗学」とかが発生していく現象などまで含めながら解析していく学問が、「都市伝説」ですが、
・「都市伝説」も、「うつろ船伝説」同様に、「シェアード・ワールド」、「2次創作」という概念によってできあがっていくようです。

「学校の怪談」、「都市伝説」では、「トイレの花子さん」が最も有名ですが、「シェアード・ワールド」、「2次創作」の特徴が如実に出ているのが、
・「ベースとなる物語のキーワードとなっている箇所」があって、そこは大体変化せずに、各地域ごとに、「2次創作」として様々なアレンジが加わっていき、バリエーションが増えていくという特徴がある。
これは、
・主に、「伝承を伝える」人物が、小学生や中学生などなので、「大雑把な物語のキーの箇所だけ覚えている」だけで、後は、個々でアレンジしてしまったり、「関連しやすい似た現象が発生した、現地にもともと伝わっている民話や、最近の近代に実際に起きた現地での出来事」なんかが、混ざりやすいから、いろいろなバリエーションが増えていくようです。
「学校の怪談」、「都市伝説」の不気味さは、「何か"創作した"とは思えない得体の知れないリアリティーがある」事ですが、それは、そうやって、「ベースとなっている伝わってきた怪談のメインのキーの部分」は変えずに、「現地で実際に起きた本当の出来事で、何か、その怪談に似た実際の出来事が起きていたやつを混ぜてしまっている」からだと思われる。
ですから、「学校の怪談」、「都市伝説」の場合には、「アレンジされていて、そこの学校や地域にしか無いバリエーションの追加された箇所を抜き出せば、現地で、本当にあった出来事がわかる」可能性がある。
そう言う事ができる根拠は、自分にも経験があって、例えば、自分の学校には、「B棟の呪い」という「学校の怪談」があったのですが、内容は、「B棟では、なぜか?体の左側ばかり怪我をする呪いがかかっている」というものだったのですが、その言われを先輩が、「過去に、実際に、そういう事故に遭った生徒がいたからだ」と真相を教えてくれた。
単純に、小学校高学年や中学校など、「成長期の1番激しい時期なので、体の変化が大きすぎて、脳との制御がうまくリンクできていない時期で怪我をしやすい。特に、利き手で無い左側が」とか、「B棟は、体育館、美術室、家庭科室など、生徒にとっては軽い遠足に行くような場所ではしゃぎやすいから」という理由で、「実際に、自分の世代の時にも、学校で、B棟へ行く時にはしゃいで、やはり左腕の骨を折った生徒がいた」
こういった感じで、
・「学校の怪談」、「都市伝説」で、「アレンジが加わっている箇所」の部分だけ抜き出すと、「そこで実際に過去に起きた出来事」がそのまま混ざっている事が、どうも多いようです。
「陰謀論」なんかも同様で、「え~。そんな噂があるのか。実は・・・」と、「陰謀論に、本当のリーク情報が加わっていく傾向がある」ので、自分は、一応、辞典学者なので、「何でも、文章で書かれているものは中身の解析をして、真偽を分離しないといけない」のですが、何となくですが、そういう傾向はありますので、「陰謀論だから」とあなどっていると、あながちそうではなくて、本当の「リーク情報」が混ざっている事も多い。
大量の文書を読んでいると、おぼろげながら、「真偽を見抜ける」箇所を見つけやすくなってきます。

こういったように、「シェアード・ワールド」、「2次創作」という概念について、「バズ(buzz)」、「ミーム(meme)」、「バイラル(ヴァイラル)(Viral)」という現象についても考えていくと、新しいポップカルチャーや、サブカルチャーを創造していく事ができる事が、より深くできるようになっていくでしょう。

(「シェアード・ワールド」、「2次創作」という概念に似ているが、違うもの)

・「スピンオフ」(もともとの作品では、「サブキャラ」だった人物を、別作品として、主人公にしたような作品)
・「コラボレーション」(主に、課金ゲームや、地域活性イベントなどで、「一時期だけ他の作品のキャラクターが参加する」ようなタイプ)
・「feat.(featuring, 客演)」(初音ミクの楽曲によく書かれている「feat.」というのは、「featuring, 客演」の意味で、感覚的には、「共演」みたいな意味なので、「コラボレーション」とは少し違う)
・「クロスオーバー作品」(「コラボレーション」や「シェアード・ワールド」に似ているが、主に、「2つの作品を部分的にリンクさせて共有する状態にストーリーがなっている作品」)
・CGM(Consumer Generated Media)(消費者が生成するメディア)

おそらく、「シェアード・ワールド」、「2次創作」という概念で行動している、「クトゥルフ神話」、「初音ミク」、「東方project」辺りは、1000年後でも、人類共有の文化として、「人類史の情報」として刻まれて残っている可能性が高いと思われるが、「資本主義方式の著作権(「金儲け主義」最優先方式)」を基準に行動理念として活動してきた「一時だけの金銭獲得のみを基準と目的に行動してきた」多くの作品が、1000年後に残っている可能性は限りなくゼロに近いのではないか?と思われるので、そういう法律は間違っている可能性が高い。(この辺りの法律の基本は、「文化が発展する事」なので。「文化の消滅が発生する法律」は間違っている)
このように、「情報」学や、言語学など、「言葉の振る舞い」の観察と解析の学問から見ていくと、現行方式の「資本主義方式の著作権(「金儲け主義」最優先方式)」という概念のみで、はたして正しかったのか?という事については疑問が残る。

(情報工学とビッグデータ、AIの未来)

「情報」や「言語」と呼ばれるものが、どのような振る舞いを見せていくのか?を観察し解析するのが、「情報工学」や「言語学」などですが、「情報」には、
・「個」の利用としての「情報」
・「集団的知性」のように、「集団で共有している情報」
という大きな違いで、「情報」の振る舞いが変わってくる。

<「個」の利用としての「情報」>と呼ばれるものが、1000年後には消滅しているが、「神話」が1000年後に死なないという現象とかがわかりやすい。
<「個」の利用としての「情報」>に固着しているのが、現行の「資本主義方式の著作権(「金儲け主義」最優先方式)」という概念だから、1000年後には「情報」はほぼ消滅している。
わかりやすいように、逆側の
・「集団的知性」のように、「集団で共有している情報」の振る舞いについて、似た感じの概念を書くと次の通りになる。

(「集団的知性」のように、「集団で共有している情報」)

・集団的知性(Collective Intelligence、CI)(「集団的知性」は人間だけでなく昆虫や細菌、ロボットなども持ちえる)
・集合知
・集合自我(Group Ego)(= 集合精神(Group Mind))(複数の個体が1つの意識を共有している状態)
・ハイブマインド(Hive Mind)(「ハイブ(群れ)」の状態の時に、それぞれが役割分担を分けて全体として、あたかも1つの個体であるように機能して動く事。蟻や蜂の群れの行動や、それぞれの個体の役割分担がその分かり易い例である。蟻や蜂の群れの行動のシステムの事を「超個体」と表現するが、その理由は、複数の個体でありながら、あたかも1つの個体であるかのように機能しているからであり、また、全体から切り離された個体は、長く生き続ける事ができなくなってしまうからである)
・共生(生物学。「細胞」と「ミトコンドリア」のように、「情報の信号のやり取りが密になっていった結果、1つの生き物の中に取り込まれてしまったものもある」)
・群体(群体生物)(サンゴなどのように、1つの個体が分裂していくが、元はくっついているので、大きな群体で1つの個体となっているような生き物)

こういったように、「情報」は正しい振る舞いを見せた時に、「進化」が起こるし、「情報学的な意味での、相互作用、化学反応的振る舞いである、シナジー効果」などが起こる。
「情報」の大規模進化は、「パラダイムシフト」を引き起こし、その1つが、現在起きている「AI」である。

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