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いま子どもたちに伝えたいこと#03_YouTubeばっかみてるとケガするよ


中学生のあなたへ


まず今日は中学1・2年のうちに必ずやっておいて欲しいことを伝えます。
よく君たちの親御さんから質問を受けるからです(笑)

君たちはなんだと思いますか?

勉強すること?

うーん,50点!

私の答えは,「リアルな」体験をたくさんすること,です。

きっかけはYouTubeでもなんでもいいんだけど,例えば
行ってみたい場所を見つけたら,実際にそこへ行ってみる。
食べてみたいものがあれば食べてみる。
そんな風に
目で見て
音を聞いて
匂いを嗅いで
手で触れて
味わって
その場の空気感を全身で感じる。

そういう体験をできるだけ沢山して欲しいのです。

たぶん君たちの中には
今よりももっと勉強ができるようになりたいとか
何かができるようになりたい
と思っている人も多いと思います。
だから1・2年のうちから「勉強しておかないと3年になってから困る」
とか「今のうちに塾に通ってできるだけ先取り学習をしておくのがいい」
なんてことを考えたり親から言われることも多いかもしれないね。

でも実はそういうこと以上に「リアルな体験」を重ねることが大事なんだよ。

まず,覚えておいて欲しいのは
人間の能力というのは
自分の持っている価値観や信念
自分で自分をどんな人間と認識しているか
ということに影響を受けているんだけど
「私は何者か」
という自己認識は
自分が生まれてから今日までにしてきた全ての「体験」
によって作られてます。
そして自分の能力を高めたいと思ったら
この体験の「質」がとても大切なんだよ。

例えばYouTubeで可愛い猫の動画を見たとする。
あなたはここで「猫」を体験をするんだけど
実際には動画を「見て」「鳴き声を聞く」
くらいしかない。
一方で本物の猫と触れ合う場合はどうか。

動画では絶対にわからない触感やニオイ
もしかしたら「引っ掻かれた」なんておまけもつくかもしれない。
これが経験の質。

スマホやタブレットの普及で
動画も含めありとあらゆる情報(こういうのを2次情報と言います。リアルな体験で得る情報は1次情報)が手軽に手に入るようになってから,この体験の質が著しく下がっている気がします。
スマホで検索して,そこで得られた情報で満足してわかった気になっちゃうっていうのかな。
これは大人も同じ。

だけど今まさにいろんな体験を通して自分の能力を発達させている君たちにとってはこれは結構マズい状況。

事実,ここ数年の間に体育での怪我や実技教科の実習中の事故がものすごく増えてるね。
体育がわかりやすい。如実に運動能力の低い子が増えた印象だし授業中の怪我がとにかく増えた。もう体育の先生が気の毒になる。
実習中の事故も昔じゃ考えられないようなものもあって結構驚いてる。
家庭科の時間にミシンを使っていてそのまま自分の指まで縫って,あの太いミシン針が指を貫通して…なんてこともあったっけ。
一番びっくりしたのはそういう事故が
「ここ最近は年に数件あります。どこの学校も」
と家庭科の先生が言ってたこと…。

視覚や聴覚も大事だけど,身体感覚を磨いていく機会がどんどん失われているんだろうね。これは大人の問題でもあるから,難しいけど。

うちにも4歳の息子がいて
当然YouTube大好きだからいつも夢中で観てるけど,最近なぜか「ハムスター」が出てくる動画にハマってずーっとそればっかり観てる。
思わず母ちゃん飼っちゃったよ…ハムスター。
これが本物だよって。
息子,大喜びで触りまくってたら早速噛まれて泣いてました。
うん,いいぞ。
これぞリアル。


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