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20190812CorneliusPerformsPoint@SankeiHallBreeze

コーネリアスを観てきました。

注意:完璧なセトリが手元にないので記憶だけを頼りにだいたい曲順で特に言いたい事がある曲をピックアップして感想を打っていき〼/ネタバレ有

名盤『Point』から18年のタイミングで行われたリマスター盤の発売、そしてこのツアー。

オープニングで鳥肌がぞわぞわと。

(大事なタイミングで着席しに来た前列のおじさんは一生許しません)

1曲目、Point of View Pointのイントロのドラムは何回聴いてもタイミングが分からず新鮮。

そう、コーネリアスの音楽/ライブの醍醐味のひとつが、「タイミングが分らない」ってことです。

「あ、今あの人入るタイミングミスった!うわ、どーなるんこれ?!」って思いながら観てるうちに実は自分の感覚がズレてて誰もミスしてなかったっていう事が3回くらいあった。

それで本当にちょっとしたミスがあると、やっぱりこの演奏は人力なんだと改めて気づかされる(ので私はライブ中の小ミスが大好きです)。

誰か一人がズレると全部ダメになる瞬間が常にあって、こちらには計り知れない緊張感が90分間続く。


2曲目、Smokeの最後ではお馴染みの水の輪が。

あの輪っか、もう見れないと思ってたから嬉しかったなぁ。


Another View Pointは後ろの映像がテレビのコラージュ(上沼恵美子のおしゃべりクッキングとか青雲とかN国党とか)で、どうしてもそれに気を取られてしまうんですが、こういう時こそ演奏をじっくり観よう、となるだけ意識しました。

6.7曲『Point』の曲を演奏したところで最新アルバム『Mellow Waves』の曲へ。

Mellow Yellow Feel、これもだんだんリズムが分からんくなってくる曲。ど頭の"テッテ、テッテテ"を最後までひたすら手で弾き続ける大野さんに圧倒された。途中の手叩きに参加するのも楽しい。👏

Surfing on Mind Wave pt2、この曲を普段聴くのはそこまで好きじゃないんですが(笑)、ライブで観るのはかなり好き。

というのもライブって明るい曲だとこっちも明るい気持ちになる必要があって、それはまだしも、ジーンとくる曲の時に自分もそのテンションになるのがかなり苦手で(いつも大事な曲の時にその日の回想とかしてしまって後で後悔する)。

でもこの曲は気持ちを合わせる必要のない曲で、聴くというか体験するという感じ。

CGの波と楽譜に起こせない流れるような演奏を観ながら、何を思うのも自由で開放的なのが心地いい。


突然初耳のイントロが始まり、どの曲かと思えばBrand New Season。

かなり好きな曲で、いつか生で聴きたいと思ってたので喜びもひとしお。間奏でお客さんがステージにあがって小山田さんに手を預けてテルミンを弾く場面、もし自分が抜擢されたら手の震えでまともな演奏ができる自信がない。でもテルミンの音真似にはかなり自信があるので、テルミンがぶっ壊れた際はぜひ私を呼んでください(っていうか誰か誕プレにテルミンちょーだい)。


Brazil、ギターを1弦弾いてはペグを回す終わり方で「次の曲どうするんやろう」と思っていると本編が終了。

アンコール

アンコールは「新しい見え方」というテーマがあったんじゃないかと感じました。

1曲目は いつか/どこか。『Mellow Waves』以降、2年くらいライブのオープニングを任されてきたこの曲。1曲目って「大好きなコーネリアスが目の前で演奏している」という現実に慣れるのに必死で、高ぶる気持ちのせいで曲に集中できないんですが、アンコール1曲目で聴くと実は落ち着いた曲なのかも等と新たな発見があって良かった。

2曲目は あなたがいるなら。これも本編最後をずっと務めてきた曲。最後に本編を締めくくる”Thank you very very much, everyone"の映像も今回はなく、MV、音源通りに曲が終わっていって新鮮だった。

そして3曲目が全員号泣の THE LOVE PARADE。コーネリアスが”J-POPをやっていた”1枚目のアルバムの曲。

もうこれだけでブログひとつ書けるんですけどね。「すごいもの観た」というのは確実にそうで、でも絶妙な違和感というか。

今まで散々周りの人に「ファーストの曲をライブで演れ」って言われてきたのに対して、「はいはい演るよ!!お前らこれで満足か!?やっぱり今のコーネリアスには合わんだろう!!」みたいな雰囲気を感じたのは私の思いすぎです。確実に。
(追記:もっと素直に喜べば良かったなぁと少し後悔中)(確かに「あのTHE LOVE PARADEが!」という感覚はありつつもやはり後追いの壁を感じましたね…!)(あれは昔からのファンへの感謝の気持ち、ですな)

でも今までやらなかったことをやる新鮮さは凄かった。歴史が動いた、と思った。

(しかも初日は演ってなかったみたいですね、大阪で初お披露目ありがとうございます……恐縮)

そして、ラストは『Point』に戻ってNowhereでおしまい。米呂ちゃんの声が聴けるかと思ったけどその手前で終了。

終演後、思わず『Point』リリース後のライブDVDを買ってしまった。インタビューで「あの頃は思うように演奏できなかったけど、今はできるようになった」って言ってたので、その演奏の違いを確かめるべく。

『Point』の再発の依頼きっかけで行われたツアーですが、このタイミングでバキバキ・モリモリの(?)コーネリアスを観れて良かった。月並みですが最高でした。(ここまでで一度も”最高”を使わなかった私を褒めて)


その他・雑記

・アコギ演奏が数曲あって嬉しかった。

・なぜかお客さんが着てるTシャツをいちいち確認してしまった。Do it again Tシャツ可愛かったなー。

・轟音と大量の光でグワーっとなる瞬間、やっぱり大好き。トリップ感。

・MCは「どうもありがとうございました」が3回と「メンバー紹介します、一応」からのメンバー紹介のみ、必要最低限。それがまたクールでしたね。

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