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#4 秋セメスターの科目

こちらは、南半球ですので、3月から秋セメスターが始まりました。

日本の大学と異なる点は、座学中心のレクチャーと討論中心のチュートリアルがある点です。

1週目はレクチャーしかなかったのですが、1週目を終えてのそれぞれの科目に対する感想です。

1. Marketing Foundation 

マーケティングの基礎を学ぶ講義です。

私は日本の大学で国際学を専攻していましたが、正直経済学部の授業の方が面白く感じ、特にその中でもマーケティングの授業に心を掴まれました。

ですので、こちらではマーケティング・マネジメント系の授業を履修します。

初回のレクチャーで、教授は、SONYを使った例を挙げました。

What is this?

その問いかけはスライドの写真を示しながら投げかけられました。

それはSONYが開発した初期のWalkmanでした。

私は日本人として、その簡単な質問に答えたかったし、答えはわかっていました。

でも手が上がらなかった。

200人の前で、瞬時に手を挙げて、回答する。

なんで、みんなそんなに簡単そうにできるんだろう。

こちらに来て1回目の授業はそんな悔しさが残る時間となりました。


2.Integrating Business Perspective 

初回のレクチャーで、またもや日本の会社が例として挙がった。任天堂のwiiとバンダイのたまごっちについてだ。

たまごっちで遊んだことがある人?

という問いかけには、自分のテーブルには女子5人いたのだが、自分を含めて4人が手を上げました。

自分が小さい頃から馴染みのあるゲームがこれほど世界で使われていたとは思いもしません。

私はまだ、将来これがしたい!という確たる職業がありません。ただ、今チャレンジしたいことはたくさんあります。

ずっとぼんやり思い描いているのは、世界と日本をつなげる仕事に携わりたい。

日本の魅力や良さを海外に広めたい。

ということです。この講義で、日本の企業を例に出されたら時、なぜか日本人として嬉しかったし、誇らしかった。

でもそれはひと昔前の日本の功績によるものだと思います。

これから私は何ができるんだろう、こっちにきてからずっと考えている日々です。


3. Positioning and Promoting Event

私がオーストラリアという国を選んだ理由のひとつが、オーストラリアが日本と同じ観光大国であるからです。

ですので、オーストラリアでマーケティングをどう観光やイベント事業に生かしているのかを学びたかったため、履修を決めました。

シドニーという街を取っても、UTSという大学を取っても、毎日さまざまなイベントが行われています。

どのように、多くのひとを巻き込んでイベントを成功させるのか、これからの授業が楽しみです。


4. HELPS

UTSには約半分の生徒がインターナショナル生徒か交換留学生なので、 語学面のサポートが充実しています。

主にHELPSという組織が、会話クラス、バディプログラム、補助授業、週一イベントなどを主催しており、私はそれに時間があれば全て参加しようとしています。

それぞれの科目では、日々のリーディングに加え、リーディングやグループ活動を受けての1500字〜3000字のレポート×2、グループプレゼンテーション、そして最後にテストがあります。

この膨大な課題の語学面のサポートもHELPSが対応してくれます。

あるHELPSの補助授業で、記念すべき初めての発言ができました。(笑)

そして、気づきました。

問われた瞬間、最初に答える方が楽だということに。

教授からの問いに最初に答えれば、回答がたくさんある中から一つ答えればいいだけです。2番目から答える人は1番目の人の付け足しになる。

つまり、最初に答える方がハードルが低いんです。

そして、2番目3番目の人の回答を聞いて、あ〜そっちね、みたいな感じで気楽に過ごせます。

今はとりあえず人前で発言するということに慣れたいです。

そして、徐々に深い意味のある回答ができるようになろうと思っています。

1週間の授業を終えて、近くの人と話し合ってみて〜という時間になると、どうしても他の生徒の発言を聴く側に回っている自分がいます。

来週からは、授業の準備にもっと時間をかけようと思います。授業内容はあらかじめ、オンラインに掲載されているので、スライドを目を通して回答まで考えておく。

時間はかかりますが、他の生徒には語彙力で敵わない部分を知識量で補えるようにします。


4. Societies 

日本でいうサークルをこっちではsociety と言います。

オリエンテーション期から今までは、いろんなsociety が新歓活動をしていて、私もなにかに参加しようかな~と探しているところです。

UTSには、自分の大学から毎年数人交換留学に来ていて、どの先輩の派遣留学記を見ても、Japanese and Australian society 、通称JASSに参加した!と書いてありました。

今のところ私は、なんで限られた留学期間にわざわざ日本人とつるむの?というつまらない意地を張っているので、JASSには参加していません。

日本が恋しくてたまらなくなったら、参加しようと思います。

日本人好きな香港人の友達も、先日JASSの新歓に参加したらしく、

“俺の知っている日本人の友達でJASSに来ていないのルミカだけだったよ”

と言われました。

いつまでこのつまらない意地が続くか分かりませんが、もう来てから3週間経ったと思うと本当にあっという間なので、ここでしか会えない人、参加できないことを優先したいのです。

そして、私が初めて行った新歓はdebate society 。もっと話せるようになりたい!という安直な理由で参加しました。

行ってみるとそこはおしゃべりの中のおしゃべりな奴らの集まりでした。

決められたお題に対して、賛成・反対に分かれて作戦会議の後、討論スタートです。それぞれの班から1人ずつ交互に討論を行います。

今回のお題は、“ジャンクフードに税金をかけるべきか”

私の反対派の班には、自分含めた新入生2人とdebate society の先輩1人の構成でした。

作戦会議タイムの中、自分の班はこういう風に論破しよう!と、先輩が論立ててくれたのですが、

その先輩、私が出会った人の中でもトップレベルの早口。

その先輩は、普通の人の3倍速で話します。

こうしてこうしてこう言えば、勝利は私たちのものよ!!!

と言いましたが、その先輩の理論さえ、聞き取ることができず、もう英語が嫌いになりそうでした。

私は反対派のトップバッター。

討論の時間は近づいてきます。

もう逃げようかとも思いました。

泣きそうでした。

日本語だったらこの3倍速女にだって、簡単に論破してやるのに!!!!

と、半泣きになりながら、味方側である3倍速女に逆ギレしつつ、討論と言えるか言えないかの初めてのdebateを終えました。

自分の後にペラペラと上手に話すみんなを見ながら、考えてみれば、参加者はみんな母国語が英語じゃん!(今振り返るとたぶん違う)とか開き直っていました。

そして、反対派の私たちの班のトリを飾ったのは、3倍速女。

そして、この3倍速女は、討論が始まると5倍速女に豹変します。

彼女の討論は今後のトラウマになりそうです。

英語が英語に聞こえなかった。

そして、討論をジャッジするサークル長的な方は、討論後彼女のスピーチをべた褒めした。

5倍速女の実力は半端なかった。

目を閉じれば彼女のスピーチが思い出せるほど、速くて恐怖体験になった今晩。

留学を終え、この記事を読み返す頃自分も、5倍速女のようにすらすらと自信満々で話せるようになっていたいです。


最後まで読んで頂きありがとうございました。


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