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行間を訓む vol.6 ~ Ayunda Risu 「ALiCE&u」 編(2)~

プロローグ ~振り返りを兼ね~

 ファンであるRisunersからのかけがえのないプレゼントに応え、歌声とパフォーマンスで輝くリスちゃん。前回に引き続き、歌詞の訓み解きから彼女の原動力とメッセージを誠に勝手ながら筆者独自の解釈で羅列し、観測して行きます。
  この記事がはじめてとなる方は前編になる前回の記事をご覧頂くとよりわかりやすいかと思いますのでそちらもどうぞご覧下さい。シリーズでお送りしておりますのでお時間・ご興味がありましたら過去の記事もどうぞ。

歌詞訓み §3


Rurira Rarira
(ルリラ ラリラ)
A complete melody
(完全なメロディーは)
Has been sung in the world so far you can’t see
(見えない遠い世界で歌われた)
Let the wind, let the sea carry this melody
(このメロディーが風と海に運ばせて)
Legacy, timeless song that carry all the wish
(遺産として時代を超えた歌となり全ての願いを運んでくれる)
I believe
(そう信じる)

 ※前章で「Incomplete=不完全」としていた箇所が「Complete=完全」に変化している。Risunersの力をもらって「完全」に昇華されているようにも感じられる。
 君達の力と共に完成された旋律はみんなには遠くて見えないバーチャルの世界で創られ、歌われた。この詩(歌)が風と海に載ってみんなの元に届き、私の全ての願いを運び、遺産として時代を超えた歌となってくれると信じている。

All the words I could say right now, I can only tell you a little bit
(いま言える言葉はほんの少ししかないけど)
Overwhelm me with your kindness is a GIFT
(君のくれた溢れるほどの優しさはプレゼント)
that I could never ever trade with anything
(かけがえのないものである)
Let the time send this song to you
(時がこの歌を君の耳に届かせて)
I hope one day you will sing it to me
(いつか歌ってくれるように)
Versatile melody that I tried to write
(書いてみた彩りのメロディー)
Every day I will sing it aloud, and I will try to shine
(毎日大声で歌って輝いてみるよ)

 君達がくれたかけがえのない優しさのおかげでここまで来ることができたよ。みんながこの歌を広めてくれて、時をかけてまだ見たことがない人たちの耳に届かせてくれることを信じて、書き連ねた詩(=歌)を毎日声を大にして奏でて輝いてみせるよ。貰ったプレゼントへのお返しに…

この声を聞いて
Terima kasih untuk semua perhatian yang telah kuterima
(インドネシア語:いつも見守ってくれてありがとう)
As gentle breeze passed through your soul this time
(今回君の魂にそよ風が吹き抜けたように)
I believe, everything will be fine
(きっとすべてがうまく行くと信じてる)
Every day I would sing it aloud, this is my time to shine
(毎日大声で歌って輝いてみせるよ)

 ※ここで日本語・インドネシア語・英語と3カ国語にまたがっての歌唱で言葉の壁を一気に打ち破ったイメージ
 どうかこの私の魂の声を聴いて欲しい…。みんな、いつも見守ってくれて本当にありがとう。この歌を聴いたあなたの心にそよ風が吹き抜けたように、きっと全てが上手くいくことを信じて、毎日君達の心に届くような大きな声で歌って輝いてみせるから…。


エピローグ ~題と歌詞に込められたもの~

 感謝と決意に溢れた彩りのメロディー、堪能させて頂きました。彼女の歌唱力は本当に目を見張るものがあると思います。あまりに普段とのギャップがあるため「Ayundaさん(歌唱時)」「Risuちゃん(普段)」と別の人格なのではないかと言われてしまうほど。
 また、母国語だけでなく、英語や日本語でも話せるというのは強みですし、海外のRisunersへの配慮も感じられ、歌詞にもそのやさしさがよく表れていると思います。
 さて、この「ALiCE & u」においては、リスちゃんご本人が作詞を手がけておられます。ここで急ですが答え合わせ(以後ネタバレ注意)です…。
 

 ―――既にお気づきの方もおられるかもしれませんが、先日の前編記事で触れました歌詞の頭のアルファベット(太字表記)を並べると…「AYUNDA RISU HOLOLIVE INDONESIA」となり、リスちゃん自身の自己紹介になるのです。正に「名は体を表す」。さらに、曲のタイトルにも仕掛けがあるそうで…

AliCE & u

arisu and yu (日本語ローマ字)

Ayunda Risu(並べ替え)
 

。。。天才かぁ!? さらに小文字の箇所は下記のようになるとか…

i=me (Risu) u=you guys(Risuners)

 つまり、物語の主人公である「アリス」であるリスちゃんファンであるの皆のことを語るという内容になるという小粋な内容。
 また、Vtuberとして活動する名前を決める際に、「アリス」という名前にしようかと思ったそうですが、既にその名前で活動している人は沢山いると言うことで、「アリス」の「リス」を採用したという経緯があるのだとか。
 以上の内容はリスちゃんご本人が配信で語っておられる部分でしたので、末筆ながら参考までにご紹介致しました。

解説されている元の配信での解説箇所はこちら(タイムスタンプあり)▼
※リスちゃんご本人の配信URLです。

当該箇所について和訳切り抜きをしてくれている方の作品はこちら▼
ホロライブ翻訳切り抜き忍者」様 より

 

 ちなみに筆者個人が最初に曲のタイトルを見て受け取った解釈としては…

ALiCE & u

A-Risu-and-you
(リスとRisuners)

 単純すぎる変換と解釈ですが、こうなるの…かな、そうかもしれない(確信)という具合でしたので、並べ替えと知ったときはかなり驚き、「なるほどな~、参った!」とセルフ「アハ体験」してました。トリッキーすぎて思わず言葉の意味通り息を飲み、「えぇ!?嘘!?」と言葉が出てました。
 似たような意味かもしれませんが、受け取り手によって解釈が違うのがこの「歌詞読み」でありこの企画「行間を訓む」ということなのだなと改めて思い知らされたところです。

 言葉と言語って本当に奥が深い…。今後のリスちゃんとホロライブインドネシアからも目が離せませんね…!
 気になった方は是非チャンネルへ遊びに行ってみてください。▼

Ayunda Risu Twitter▶ https://twitter.com/ayunda_risu


それでは、また次回の「行間を訓む」でお会いいたしましょう!
暑い日が続きますが皆様どうかお元気で~👋

2022.07.06 つなな

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