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行間を訓む vol.5 ~ Ayunda Risu 「ALiCE&u」 編(1)~

プロローグ

 ご無沙汰です!なんとか続いております"行間を訓む"企画、5回目でございます。6月に入り梅雨の様相を呈してきましたが、暑くなったりジメジメしたりで参っちゃうなぁと…。私は夏は汗をかくし服装も軽装にすると日焼けしてしまうことので苦手です。
 さて、今回は若干今までとは色味が違う一曲でございますよ。1曲目のわため・2曲目のすいちゃんと来て、3曲目にして同じホロライブ繋がりで海外に目を向けてみます。
 今回はホロライブID(インドネシア)1期生・Ayunda Risu(アユンダ・リス)さんのオリジナル曲「ALiCE&u」です。何も言わずにまずは一度聴いて頂きたいです▼

 …いかがでしたか?もしかすると、驚くべき歌唱力だったかと思います。私がこの歌に出会ったのは、2022.3.19-20に幕張メッセで開催された「hololive 3rd fes. Link Your Wish Supported by Weiβ Schwarz」のDAY2にて披露された時でした。わためぇの記事の際にも若干触れていますが、DAY1の現地参加の余韻を噛みしめながらDAY2のWEB視聴チケットでもって配信を楽しんでいました。DAY1でのEN&ID(海外)勢の3Dお披露目に続いてDAY2のメンバーの美麗3DのAR演出ということで期待が高まる中での出来事でした。
 誠に残念ながら筆者はこの曲がリスちゃんのオリジナル曲であることと、既にMVが公開された後であることはライブの後に知ったことです。「なぜ自分は知らなかったのか」と後悔するレベル。サビの歌唱での高音を聞いた際には鳥肌が立ち、全身が震えるような感覚さえ覚えました。
 現地勢及び配信勢もリスちゃんの底知れぬ歌唱力に圧倒され、ホロメン(ホロライブのメンバー)ですら驚いたと言います。星街すいせいことすいちゃんも後々「ホロライブのセリーヌディオン」と比喩するぐらいに、その場にいたすべてのものを呑み込んで驚かせるパフォーマンスがそこにはありました。かく言う私も限界ヲタクの如く語彙力を失い「うまっ…えっ…うますぎ…えっ…やば…」と口から漏らすことしかできなくなる始末。

 ではなぜ、その場に居合わせた人が圧倒されてしまったのかということですが、主には下記が挙げられると思います。
①かわいい見た目と声のギャップ
②歌唱力の高さ
③普段(配信活動)でのリスちゃん(後述)とのギャップ
 兎に角、目に入ってくる情報と普段との印象がごちゃ混ぜになってしまい、結果語彙力を喪失させるようなことになったのではないかというところです。
 観測している方はご存知かもしれないが、普段のリスちゃんはというと、いたずら好きな、それこそ動物のリスのような一面を見せており、有名なエピソードでは同期のMoona Hoshinova(ムーナ・ホシノヴァ)さんの部屋にあった貯金箱を見つけて自分の部屋に持ち帰ってコイン数えの配信を始め、後程気付かれ配信中のドアをノックされるという漫画のような出来事があったくらいです。この件は非情に面白いので和訳切り抜き師さんの作品を見て頂きたいところ。また、同じホロライブの中でも特に"おか×ころ"(猫又おかゆ×戌神ころねのカップリング)が大好きで、グッズが出る度に限界化している様子が度々(?)目撃されていました。限界化している時の笑い方が独特なこともあり、そのやばさ(意味深)は他のホロメンも認知しているレベル。
 なので、特にホロライブ推しである日本勢が海外勢のことまで追い切れておらずにこのライブで初めてリスちゃんの歌唱力に魅せられ、多くのホロリスナーが認知するきっかけになったことは言うまでも無いかもしれません。
 ライブの去り際には大きな尻尾を震わせかわいくグリーティング。なんだこのかわいい生き物は。金払うぞ(もう払ってる)。正直このパフォーマンスで目が釘付けになってしまうのも無理はない。そしてライブ後の感謝の一言がツイッターで公開されるとこれがまた話題に。

 いやいやいやいや、草超えて森なんよそれは。他に画像無かったんかい。めっちゃブレてるし😂こんなおもろいコトされたらチャンネル登録と高評価ボタンを押さざるを得ないでしょ。(ポティー)
 ID勢のライブの様子(ちら見せ)はホロライブID公式チャンネルで公開中なので初見の方はこちらも併せてご覧下さいませ。▼

 前置きが長くなりましたが全体ライブにおけるリスちゃんのパフォーマンスがきっかけでホロライブID及びリスちゃん本人への関心が高まったこともあり、今回はその内容を訓んでいこうという事になった次第です。

注)歌詞のセクション分けや歌詞の内容における解釈はあくまで筆者個人の考え方であり、リスちゃんご本人が意図しているものとは合致する場合もあればしない場合もあります。専門家というわけでもありませんので、万一出典等に誤りがある場合はご容赦下さい。以上をご留意の上でお読み頂ければ幸いです。

歌詞訓み(§1)

Are my eyes deceiving me? Your soul starts to fade
(私の見間違いだろうか? 君の魂は消え始める)
Unleash your magic to me
(私に魔法をかけて)
Now it’s time not to worry Do believe in me
(さあ 心配しないで 私を信じて)
A journey we have to see
(見なければならない旅があるから)

 私を信じて付いてきて欲しい、まだ旅路の途中なのだから。魔法(進み続ける力)をかけてくれた"君=Risuners"と共に、見なくてはならない景色まで歩んでいこう。
 ※君という表現が多く出てくるがここではリスナーであるファン=Risunnarsであることは明らかなので以後はそのまま「君」表現としている。

Rurira rarira
(ルリラ ラリラ)
Incomplete melody
(不完全なメロディーは)
Sung with a sweet but yet a sad symphony
(甘くて切ないシンフォニーで歌われる)
Unwavering spirit that you told me
(君が教えてくれた揺るぎない心は)
How can I do it when you’re not even here
(君がいないとできない)

 甘くて切ない声が織り成す「歌」となって紡ぎ出した旋律はどこか不完全になってしまう。やはり芯のしっかりした君達が一緒にいないと完全にはならない。

Oh, let me
(さあ)
Let out the words I could say to you right now, I can only tell you a bit
(今君に言える言葉を叫び出させて ほんの少ししか言えないけど)
Overwhelm me with your kindness is a GIFT
that I could never ever trade with anything
(君がくれた溢れるほどの優しさはプレゼント 掛け替えのないものである)
Let the time send this song to your ears I hope one day you will sing it to me
(時がこの歌を君の耳に届かせて いつか歌ってくれるように)
Versatile melody that I tried to write
Every day I would pray in my heart, cause I’m reaching the sky
(書いてみた彩りのメロディー 毎日心から祈りを捧げ天を目指すから)

 不完全かもしれないし、ほんの少しでありあわせかもしれないけど今君に言える言葉を大きな声で叫び歌に乗せて届けたい。君がくれた優しさはかけがえのないプレゼントだよ。
 だからお返しに書いたこの彩りの音楽が時の流れと共に君の耳に届いて、歌い拡げてくれるといいな。そんな切な願いを心から祈り続けて更なる高みを目指すから。

歌詞訓み(§2)

In a time full of worries
(不安なときに)
No light I could see
(光すら見えない)
Do you want me to be here?
(私がここにいて欲しいのか?)
Nulling all the emotions you’re supposed to feel
(感じるべき思いを全て解き放つ)
Even voice I wanna hear
(聴きたい声も)

 私が不安なときは光すら見えず、君達が私がこのステージに居て欲しいと思ってくれているのかどうかすら判らなくなる。このまま旅(活動)を続けるべきか迷ってしまう時がある。でも、活動していく上で君達から受け取って糧にした思いを全て解き放つ。前に進むために。

Shalala Shalila
(シャララ シャリラ)
Incomplete melody
(不完全なメロディーは)
Arriving in your ears like it’s destiny
(運命のように君の耳に届く)
Rurira rarira
(ルリラ ラリラ)
Incomplete memory
(不完全な記憶は)
Showing all the warmth that I have ever feel
(感じたぬくもりを全て表す)
呼んで

 紡ぎ出したメロディーは「想い」の羅列だから不完全かもしれない。でも私が君達から感じたぬくもりの全てを表現していて、それが運命の如く君の耳に届き、心の中に私を呼んで欲しい。

※この小節あたりから徐々に日本語も混じってきている

Sing out
(歌え)
夜の記憶
Shout out
(叫べ)
火は燃える
星屑の欠片たちは今 願いになる
新たな喜びを願うの

 私は歌い、叫ぶ。燃えさかる火の如く。小さな温もりの松明が集まって大きな炎となるように。
 小さな星屑のそのまた欠片が集まって「このひとときがずっと続きますように」という大きな願いになって流れ星のように降り注ぐとき、新たな喜び(発見や楽しみ)があることをまた願って――――

今回はここまで!

  前置きも長めだったため、誠に勝手ながら今回はここまでと致します!
リスちゃんからのRisunersへのメッセージとRisunersから受け取った温もりを原動力にしてアイドルとなり、光り輝くステージへ。なにものにも表現しきれないくらいに、きれいな歌詞とそれを増幅させる歌声が織り成す素晴らしい作品なのではないかと思います。次回の後編では最後まで訓み通します。
 ちなみに、歌詞を並べて縦読みをすると…(記載した歌詞の太字の箇所)歌詞の欠片は集まって名を。名は体を表してくれることでしょう。ここまでのこだわり、知ったときの鳥肌とアハ体験にような感覚は忘れられません。
 気になった方はリスちゃんのチャンネルに遊びに行ってみてはいかがでしょうか。母国語のインドネシア語以外に英語や日本語を織り交ぜて話してくれるので、さほど言葉の壁は感じにくいと思います。また、和訳切り抜き師さんもついておられるので、わからなければ切り抜きから入ってみるのもいいかもしれませんね。

Ayunda Risu Twitter ▶ https://twitter.com/ayunda_risu


では、また次回の「行間を訓む」でお会いしましょ~~~!!👋


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