青春コンプレックス

私は苦しめられている。青春コンプレックスに。こんなに可愛い女の子が。こんなふうに苦しんでいる。

田村真佑とか池田瑛紗とか守屋麗奈とか,青春時代の恋愛経験なさそうな推したちを見て元気を出している。

もう付き合っちゃえよ〜って言われる関係を続けていたり,
そこ付き合ってんの?って聞かれるまでをゴールにしたり

2人でご飯行ったり一緒に帰ったり塾の隣の席で手紙をやり取りしたり,

ほら,ちゃんと青春してるじゃん,美味しいところだけ食べるために誰とも付き合わなかったんじゃん。

でも思ってしまう。

あああああ高校時代彼氏作っておけばなあああ。

彼氏が欲しかったわけじゃないし,付き合いたい相手がいたわけでもない。付き合うことに興味がなかった。し,今戻って誰かに告ったとして,付き合える保証はないし,付き合ったところでキラキラ青春を確実に送れるわけではないだろう。

でもあの頃の恋愛ってあの頃にしかできないよなあ。。。

私は忘れちゃっただけなんだと思う。すっごくたくさんのことを忘れたと思う。毎週日曜の早朝は,塾が開くまで駅で一緒に勉強していたこと。

みんなリア充で羨ましいよな〜って幼馴染と廊下で笑ったこと。

俺なんて剣道部だし爽やかじゃないし心狭いしダメだよな。。。といい背中を向けた,帰りのSHR前の微妙な時間の,前の席の彼に,私は好きだよって言いそうになったこと。

受験期,ヘトヘトになった1両のワンマン列車の1番後ろの席にいつも彼が立っていて,そこに私もいつも行って,単語帳を開いても疲れて1ミリも入ってこなくて,ただ内容のない話に彼を付き合わせていたこと。勉強させてくれよって顔を1つせずに生産性のない話に相槌を打ってくれて,付き合ってこなかった3年間の最後の冬に,告白しちゃおうかと妄想していたこと。

駅で急にマジックを披露してきたこと。

好きな人とだったら楽しいねって笑ってくれて,申し訳なくなったこと。

友達の元カレだからって理由で考えずに振ってしまったこと。

部活の同期みんなに渡しているふりをして,1人にしか渡さなかったバレンタイン。

駅まで徒歩だった私のリュックを自転車のカゴに乗せて,押して歩いてくれたこと。

これ全部違う人との話。こんな女が今更再春コンプレックスなる病に侵される資格なんてないんだ。自業自得だろう。

傷ついたこともある。得られなかったこともある。でもあの瞬間の私はそれでよかった。満足していた。リア充とか気持ち悪かったし,付き合っても別れるだけだし,見られたら終わりだし,他の人とのことに支障でるし,全部悪いことになってしまうし,手繋ぐとか生理的に無理だったし,

手繋いでみたいとかキスしてみたいとか色々思う子もいたのかもしれないけど,私は小6の時にキスだけは済ませてしまったし小2の頃の初恋がクラス1かっこよかった人と両思いだった,なんてことを保険にしていたんだ。同じ小2の時には別の子と勝手に付き合ったことになって手繋ぎ廊下デートしてるし。なんならその子の家にも行っている。

あーばかだ。バカすぎる。全部がばか。ねえ私バカすぎないか?

でも私が後悔するとさ,ここまでの登場人物に殴られちゃうんだと思うんだよ。流石に。

全部自分で決めたことなのに,どうしてもダメだね。

高校時代の恋愛からしか得られないこと。。。とかよくいうし,私はそれを得られなかったのかなって思うんだよ。

けどさ,この前帰省した時,駅で急にマジックしてきた奴とご飯に行ったんだよ。「俺ら電話したりしてたよね。懐かしいな。でも夏くらいに急に連絡切ったよね。俺何かしたかな,嫌われたかなって思ってたんだ。でもよかった。勉強に集中してたんだよね。懐かしいね。ほんと毎日電話してたね。」

あとずっと一緒に帰ってた,お前ら早くつきあっちゃえよ〜の彼とも,今更そういう良くない関係になっちゃったのね。「今日居たあの広い居酒屋の中で,女の人たくさん居たでしょ。でもその中で1番可愛いかったよ。可愛かったし変わってなくてよかった。」

ほら,私は得られたもの何もないと思ってるし,結局誰とも何もなかったなって思うけど,相手の方には何か渡しているのかもしれないなって,高校時代の私がキラキラしていた証拠があいつらの中に残っているのかもなって思った。

なんせ私の代名詞はあざといでしたからね。そんな子が順当な恋愛をできるわけがないんだ。

高校生の頃に付き合っていた人は,高校時代がその色に染ったりしているんだろう。けど,私は高校時代に幾つもの伏線を張り,大学時代で怒涛の回収をしたんだ。全部ぶっ壊した笑。

ほら,私はこの道を選んだんだよ。だから私が後悔することこそ1番他人を傷つけるし,あの時の私も悲しむよ!本当はずっと自信がなかった。好きな人に好かれるとかあり得ないし,手繋いでるところ人に見られたら無理,唾液とか気持ち悪いって思ってた。それでいいんだよ。私は全力で私らしかった。し,イタかった笑

こんなふうに定期的に書かないと,やっぱりまた鬱がやってきそうだ。
あーイケメンと付き合いたいね。売り切れちゃう前にそろそろいい人捕まえておきたいね。

高校時代の恋愛は高校生にしかできないけど,私は私なりに高校生だったし,自分を貫いていたと思う。

うん。ここまで挙げたエピソードの中で,1つだけ話を変えられるなら,高校3年のSHR前の彼が俯いて,私に背を向けたあの瞬間。肩を軽く叩いて,彼にだけ聞こえる声で,いや,隣の席の奴に聞かれてもいい。私は好きだよって,ちゃんと言うんだ。

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