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古民家が、シェアキッチンに。尾道駅徒歩5分に新スポット登場!!

福山市で唯一のシェアキッチン『Little Setouchi(読み方:リトルセトウチ)』を運営する株式会社umikaが、尾道の古民家を再生して2号店をオープンした。umikaの代表、谷田恭平さんとは瀬戸田のワークショップで、郵便ポストを一緒に黄色くペンキ塗りした仲。今日、オープンイベントを開催するということで、お祝いにかけつけた。

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尾道駅から「古寺めぐり」方面へ向かう手前をすぐに左折。坂道を登ること、1~2分(駅から5分)。かつて、大林宣彦監督が通った土堂小学校の西側にLittle Setouchiはあった(尾道市西土堂3-2)。さすが建築も生業する谷田さんだけに、お洒落というか、いい感じの佇まい。今日、梅雨入りした広島県。雲行きが怪しい中ではあったが、お店にはオープンをお祝いする人であふれ、子供たちは山側からカタツムリどりに夢中という、なんとも幸せな空間ができていた。尾道水道を眼下にゆっくり流れる「尾道時間」を満喫するには、もってこいの場所だ。

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Little Setouchiのコンセプトは「はじめるを試せるシェアキッチン」。
昼8:00~16:00/夜16:00~23:00の二部制になっており、曜日固定の月額契約制。既に、午前中は全曜日の利用者が決まり、空き枠は月~木曜日の夜のみ。現在の利用予定者は、焼き菓子販売の 15 歳の中学生、広島市在住の方、ラテアートクリエイター、オンライン販売で絶大な人気を誇るケーキ作家(Instagram フォロワー4.8 万人!)とのこと。上々の滑り出しではないか!?。それにしても、気軽に立ち寄れて、初めての会った人とも臆せず話ができそうなスポットは有難い限りだ。

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ちなみに、この古民家、2階は宿泊施設となっており、尾道の街並みを眺めながら過ごすことができる。こちらは、日本中を暮らすように旅する ADDress (定額住み放題)ユーザーの旅の拠点となるとのこと。コロナ終息後は、宿泊施設がひっ迫するのが目に見えている尾道。心強い存在だ。

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ところで、尾道といえば坂の町。駅を降り立つと、眼前に海がひろがり、後ろを振り向くと山がそびえる。尾道三山(千光寺山、西國寺山、浄土寺山)と、海との間はとても狭いため、かつては山側に多くの住民が暮らしていた。しかし、車社会となり、郊外にショッピングモールができ、マンションが建つ現代。住民は山をおり、家だけが残されているというのが現状。尾道市内の空き家率が全国平均、広島県と比較しても高い一因である(空き家率は、平成27年度時点)。

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https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/uploaded/attachment/6948.pdf から引用

Little Setouchiから山側に目を転じても、空き家らしき建物が散見される。早い段階から空き家対策に取り組んできた尾道市。そして、2008年から活動をスタートした「NPO法人尾道市空き家再生プロジェクト」の取り組みは、全国的にも有名だ。http://www.onomichisaisei.com/gallery.php
しかし、まだまだ、道が険しいのが空き家対策。この取り組みが、尾道の空き家対策の一つのヒントになればよいなあ~、何かできなかなあ~と思いながら家路についた。

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