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【お茶とフルーツのペアリング】第2の桃のアールグレイマリネをつくろう

こんにちは。TSUNAGUTO広報です。

突然ですが、皆さんは桃のアールグレイマリネをご存知でしょうか?
皮を剥いた桃に砂糖とアールグレイの茶葉を振りかけるだけで、桃の果汁で茶葉が開いて、ピーチティーのような味になる食べ方です。

↑この投稿が2018年に話題になってから、桃が出回る時期になるとSNSで見かけることも増えました。
2019年は桃とモッツアレラに山椒を振りかける食べ方が、2020年には「余白のある桃(=そのままだとちょっと味気ない桃)」のレシピや、紅茶と八角(スパイス)で桃を煮詰めるレシピなどが紹介されています。

桃はアレンジして食べるのが定番になりつつあるようですね。

そこで私も、TSUNAGUTOの和紅茶を使って桃の和紅茶マリネを作ってみました。しかし桃の出回る時期は6月から9月頃で、桃の時期もいずれ終わってしまいます。

そこで、他のフルーツでもお茶マリネが作れないか、検証してみました!
注意点やまとめを載せてますので、皆さんも次なるお茶マリネブームを生み出してください!


STEP1:どのフルーツが合うのか?

使ったのはアイスティーのフレーバーにありそうなマンゴー、ピンクグレープフルーツ、パイナップル、キウイ、リンゴなど。

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茶葉はすり鉢や指で細かくしているのですが、できるだけ茶葉を細かくしてからのほうが、見た目も舌触りもいいですね。
↓下の写真は和紅茶ベースの「ウツクシ茶」です。(TSUNAGUTOの茶葉を細かくする際は、枝などをある程度取り除いてからすりつぶすようにしてください。)

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さて問題の味ですが、グレープフルーツの苦味やパイナップルの酸味でお茶の味が完全に負けています(こんなに茶葉をかけても!)。お茶と果汁を混ぜるのとは違い、果肉自体の主張が強いフルーツは向かないようです...。

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そんな中、「あ、今お茶の味した!」となったのはリンゴです。果物自体の苦味や酸味が弱く、茶葉のほんのりした風味をかき消すことなく、リンゴの甘味とうまく混ざっています。

苦味や酸味が弱かったのは今回食べたマンゴーやキウイも同じなのですが、熟していなかったのかフルーツ自体の香りが弱く、お茶の良さもフルーツの良さも活かせていないチグハグ感がありました。

そのため、フルーツ選びで重要なのは、
①苦味や酸味が弱い
②フルーツ自体の香りが強い

の両方の条件を満たしていることだと考えられます。

そこでSTEP2では、リンゴと桃を使ってみます。


STEP2:どのお茶が合うのか?

STEP①では、TSUNAGUTOのラインナップから「和紅茶」、和紅茶ベースの「ウツクシ茶」「和烏龍茶」を使ってみました。アールグレイなどの紅茶は分類的には発酵茶なので、まず発酵系のお茶で試しました。

※ざっくり言うと、お茶の抽出液が赤色に近づくほど発酵度合いの強いお茶で、緑色のお茶は発酵していません。TSUNAGUTOの和烏龍茶は黄色に近いのですが、烏龍茶も発酵茶の一種です。

しかしアールグレイと比べると、お茶の主張が少し弱い気がしました。

というのも、アールグレイは人工的にベルガモットの香りをつけたフレーバーティーです。香りが特徴のお茶なので、桃の強い香りにも負けず、マリネにしたとき桃とアールグレイ両方の香りが味わえたと考えられます。

つまり、フレーバーティーのように香りの強いお茶であれば、フルーツに味や香りが移りやすいのではないでしょうか?


そこで今度はレモングラスの香りが強い「スッキリ茶」、柚子やスパイスが香る「ヒキシメ茶」、生姜やシナモンが入った「ヌクモリ茶」を使ってみました。

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ただし、これらのブレンドティーは香料不使用で、あくまで食材そのものの香りです。そのため、リンゴや桃と合わせたときも、スッキリ茶とヒキシメ茶はほのかに香る程度でした。

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しかしヌクモリ茶の場合(上の写真)は、下の原材料名にあるような生姜やシナモン、陳皮(柑橘系の皮)の味が見事にフルーツに移っています!
個人的には、アールグレイのときよりもお茶のフレーバーがハッキリしている気がします。

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↓他にも、フレーバーティーの代表であるジャスミンティーでも試しましたが、茶葉の色が着きすぎるのが気になるかもしれません。もちろんこのくらい色づいていればお茶の味も濃かったので、見た目や味はお好みで調整できますね。

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↓その点、ヌクモリ茶のベースとなっている三熟番茶は、色が濃く出過ぎることもありませんでした。(茶葉をまぶしてからの待ち時間にもよります。)
TSUNAGUTOの他のブレンドティーと比べても、ヌクモリ茶は茶葉が細かいのも特徴です。

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TSUNAGUTOのお茶で言うと、リンゴや桃とヌクモリ茶はお互いが引き立つ組み合わせのようです。でも、まだまだ未知なるフルーツとのペアリングもあるかもしれませんね!


まとめ:なぜ「桃」と「アールグレイ」だったのか

実験してみると、この「桃」の「アールグレイ」マリネがなぜベストな組み合わせだったのかが分かりました。

①桃は苦味や酸味が弱く、お茶に負けないほど甘みと香りが強い
②アールグレイは香り付けされたフレーバーティーなので、フルーツの香りに負けない
③アールグレイは比較的茶葉が細かいことが多く(ティーバッグの商品の場合)、舌触りや見た目もよい

これらの条件が重なったからこそ、ピーチティーのような風味が生まれたようですね。淡いピンクに茶葉の濃い色が差し色になっていて、作ってみたくなるビジュアルの良さも欠かせません。

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お茶とフルーツの組み合わせが分かってくると、マリネだけでなく、コンポートのようにお茶で果物を煮るレシピも色々試せます。
今回のような桃やリンゴはもちろん、イチジクを紅茶で煮てみたり、シナモンの入ったお茶を使えば秋冬にも嬉しい温かいデザートにもできます。

秋冬といえば、柿やブドウなどと合いそうなお茶もいくつかありますね。
引き続き、フルーツとお茶の組み合わせをご紹介していきたいと思います!


W:矢島愛子

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