機械系エンジニアが20代に成長するために必要な3つのこと
みなさん、こんにちは。
エンジニアのスキルシェアを推進している、土江雅也です。
4月1日から10日程経ちましたが、新入社員の皆様、入社、
おめでとうございます!
社会人の第一歩、ドキドキそわそわしている時期ですね。そう
いう時期は、ほんの一時でしかないので、「敢えて味わう」位
で、乗り越えて欲しいなと思います。
さて、今日は、私も新入社員の時期を振り返り、20代に、
機械系エンジニアとして大切なことを、お伝えします。
私は、自動車部品メーカー様で、派遣技術者として機械設計の
デビューをしました。と言っても、新卒で、直ぐに機械設計や
製品設計ができるわけもなく、最初の数年間は、いろいろな実
験・評価や、現場(製造ライン)に行って、うまく生産できて
いるか、いわゆる見張りが仕事でした。決して、働いている人
を見張っているわけではなくて、きちんと製品が組み上がるか
を見張り、何かあれば設計に反映していく、それを伝える役割
ですね。
なかなか、設計の仕事はやらせてもらえず、正直、面白くなく
て、ブツブツ愚痴を言いながら働いていたことを思い出します。
そんな日々を過ごしながら、先輩からよく言われたことが、
①嫌だな…苦手だな…と思った仕事は、直ぐにやりなさい。
②まずは、自分で調べて、書き留めておきなさい。
③常に頭の中で、次はどうなるか?を、シミュレーション
しなさい。
この3つでした。確かに、周りをよく見ると、多くの先輩方が、
この3つを意識した仕事をしている様に見えました。私も、それ
を真似する事で、先輩エンジニアに近づける・成れると思い、
20代の頃は、これらのことを実践していました。
この習慣が、後に機械設計者としてだけでなく、仕事をする上で
の基本としても、大切にしてよかったと思っています。特に、
設計者は、「無いもの」「今、存在しないもの」を、設計・モデ
リングするのが仕事ですので、頭の中で描く力を相当問われます。
当然それは
・作りやすいもの
・使いやすいもの
・壊れないもの
を、「頭の中で、描く(シミュレーション)」ができなければな
りません。それができるようになる為には、その情報や情報とな
る経験が必要です。
・どうしたら作りやすい?
・どうしたら使いやすい?
・どうしたら壊れにくい?
これらの答えを、私は、実験・評価の仕事や、製造ラインの見張
りの時に出来た、製造現場の皆さんとのコミュニケーションで、
徐々に身に着けてきたように思います。
そのお蔭もあって、30歳になる頃には、経験のない製品でも、あ
る程度、こういう設計をしたら良いんだろうとか、こういう製品
は、ココがポイントになるだろう!という事が、わかるエンジニ
アになってました。
最近は、組織の中での役割分担が、より明確になっているでしょ
うから、幅広く経験すること自体も難しくなってきていると思い
ますが、自分の仲間や友人が、自分にない経験をされていると思
うので、仲間から学ぶといういうコミュニケーションも、お勧め
します。
自分の考えた物が、お店で販売されるという感覚は、技術者なら
ではものがありますので、是非、皆さん、がんばってください。
応援しています!