SNSとの距離感について
こんにちは。行政書士の阪本です。
「春爛漫」という表現がピッタリの季節になりました。何だかポエマーな気分なので、ここで一句詠んでみたいと思います。
いかがでしょうか?
「お、悪くないね!」と思ったそこのあなた。
あなたは既にAIに侵略されています。
んー何というかあまり面白みは感じませんね。笑
暇があればAIをいじって遊んでいますが、この辺りの奥ゆかしさだとか雅やかさに関しては恐らく当分の間は負けるつもりはありません。(雅やかさって何?)
さて、今回は私も運用しているSNSについての話題です。弊所ではホームページにTwitterとFacebookとをリンクさせ、訪問者が自由に閲覧することが出来る環境にしています。まぁ営業手法としてありきたりと言えばありきたりですが、現在それなりに営業の手助けになっている部分もあるので、こんな落書きでも目を通していただいている皆さまにとって少しでも参考になるよう改めてここに記していこうと思います。
私のSNS遍歴
私がSNSを利用しはじめたのは開業直後からでした。それまではAmazonすら利用したことがなく、どちらかといえばインターネットには苦手意識すらありました。ただ開業直後は思いつくことは何でも実行しようと考えていたので、右も左も分からないまま、とりあえずTwitterとFacebookをはじめてみることにしました。最初はロゴがアイコンでアカウント名は屋号を使用していたものと記憶しています。
最初に作ったアカウントは既に削除してしまったので振り返ることが出来ませんが、「行政書士事務所を開業しました。宜しくお願いいたします。」的な内容だったと記憶しています。
するとどうでしょう。
ん?知らない人から「いいね」もらったぞ?
あ、リプ(返信)がついた!
お、フォロワーが増えた!
え、これ楽しくね?
よし、もう一度投稿してみよう!
こうして段々当初の目的からは離脱していき、徐々に沼へと引きずられていったように思います。笑
そのうちアイコンも顔写真(30代の頃のもの。笑)に代わり、アカウント名も本名を使用するようになりました。
私は自己分析によりSNSに対する姿勢を以下のような時期に分類して考えていますが、この時期はちょうど①〜③の時期に相当していたのではないかと思います。
①導入期
②没頭期
③絶頂期
④現実直面期
⑤倦怠期
⑥離脱期
⑦復帰期
何だか恋愛みたいですよね?笑
営業ツールとしてのSNS
それでは本来の目的であったはずの営業ツールとしてはどうであったかと言えば、メインにはなりえないにせよ、それなりの効果はあったのではないかと思います。具体的には以下の3つの効果があることを体感しています。
①DMから直接問い合わせがある
②交流を介して紹介がある
③見込み客が目にすることで人柄が伝わる
現在営業の柱がWeb集客となっている私にとっては③の効果が最も高いように感じています。①と②にせよ結局は③が基調になっているので、営業用としてのSNSは総じてパーソナリティをアピールするツールであるという認識です。その意味ではこのnoteもそれなりに役立っており、「ブログ面白いからお会いしてみたくなりました!」というご意見は結構いただけたりしています。(ドヤ顔)
SNSのデメリット
メリットがあればデメリットがあるのも当然の話しで、具体的には以下のようなデメリットがあることを体感しています。
・時間を無限に浪費する
・行動が筒抜けになる
・同業他社が気になり過ぎる
・かえって視野が狭くなる
・見えない敵が増える
前述した時期分類で言えば、④現実直面期〜⑤倦怠期がこれに相当し、メンタルにはそこそこ自信のある私もそれなりに心に闇を抱えてしまうのがこの時期です。笑
また、「いいね」やフォロワー数という現実社会ではあまり意味のない数字の獲得に躍起になり、SNSで発信すること自体が目的化してしまっていたこともデメリットと言えるかもしれません。
そうなると本来の目的や楽しいはずの交流を継続することが困難になり、⑥の離脱期につながっていく訳です。
SNSに対する姿勢
そんなこんなで私のSNSに対する姿勢も変遷していき、現在は⑦の復帰期としてゆるやかに発信を継続している状況です。以前ほど他人の投稿が気にならなくなったことや、やっぱり構ってほしいという思いが私をSNSに駆り立てました。笑
・認められたい。
・他人より優れていると思われたい。
・皆からチヤホヤされたい。
・他人が罰せられると溜飲が下がる。
私はSNSなどで時折自分にこれらの感情があることをマイルドに開示しています。これは誰しもが本質的に備えている情動に対し、無理に蓋をしてこじらせることよりも、他人を傷つけない範囲で少しずつ消化することによって精神衛生を保つための作業です。
確かに承認欲求バリバリの投稿や他人に対する批判を見ていると不快に感じるときがあります。でも冷静になって自分自身を振り返ってみると、「あれ?自分にもあるよね、こんな感情。」と思い当たる節がたくさん見つかります。そうなると最終的には他人を許容することができますし、自己嫌悪に陥ることもなくなります。
「他人のふり見て我がふり直せ」という文言は、どちらかと言えば他人に対する遠回しの批判として使用しているように思うときがありますが、本来的な意味は「他人の行動の中に自分と同じ部分を覚知して省みること」です。「他人は自分の合わせ鏡」とは言い得て妙ですね。
とはいえ社会生活を営む上でこれらを明からさまにすると人間関係がギクシャクするので、あとはその表現方法と発散方法だと思います。
「なりたい自分」や「理想の自分」を発信して言い聞かせることも大切だとは思いますが、マイルドに自己開示して心の平穏を保つことも重要だと考えます。そして意外にもこれが「正直で良いですね」と言われて営業に役立つこともあるのです。
SNSの注意点
とは言えやはり注意が必要なのがSNSの世界です。弊所がWeb集客をメインに据えていることは既述のとおりですが、依頼者の皆さまはしっかりとSNSまで確認している印象です。
その中で時折言われるのが「行政書士さんって怖そうだったから不安でした」というご意見です。いわく相談者を揶揄する投稿が多いからというのがその理由です。
顧客や相談者に対する愚痴は実名匿名関係なく結構な頻度で目にするので、いつもハラハラしながら眺めています。気持ちは十分に分かりますし同じ立場としては共感しきりですが、オフレコであればまだしも、公開の場において投稿することはお薦めできません。同属性からたくさん「いいね」はいただけますが、決して一般社会からのアンサーではないということは意識すべきでしょう。そもそも業法的にも問題があるのではないかと思います。
また、リアルの交流につなげる場合にも注意が必要です。時折「群れていても意味がない」的な投稿を目にしますが、私は「そんなのはそれぞれの自由やん」という立場です。ただし、リアルに交流があるからといって皆が皆等しく理解者や協力者ではないことも十分に理解すべきです。
実際リアルに交流のあった方からSNS上で揶揄されたことは数回ありますし、距離感が分からないフォロワーからたびたび連絡があって困っているという相談を受けたこともあります。
互いにSNSというアイテムを所持している以上、一方的な見解や曲解された意見であっても、拡散されリアルにも波及することにより致命的なケガとなる可能性があることは常に心にとどめ置くようにしています。
最後に
ところでTwitterの語訳は「つぶやく」だそうです。確定申告と膨大な業務量が重なり心に嵐が吹き荒れていた頃、試しにTwitterで裏垢を作ってみることにしました。
よし、他人を気にせず好きなことをつぶやくぞ!
フォローもフォロワーも関係ねー!
感想。つまんねーーー!!笑
こうして3日間だけの裏垢は誰の目にも触れることなくその役割を終えたのでした。。
やはりSNSは双方向からのコミュニケーションだからこそ面白い。
ここに記述した内容はあくまでも私の活用法にしか過ぎませんので、営業手法としてはスパイス程度で参考にしていただき、各々で楽しいSNSライフを謳歌するようにして下さい。
ツナグ行政書士事務所
行政書士 阪本 光