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【看護師が重症心身障がい児と関わる上で大切なこと】〜睡眠〜

睡眠は、脳の回復や、疲労の回復にとても大切ですが、
一度生活リズムが崩れると
元に戻すことはなかなか難しい時もあります。

今回は、昼夜逆転し、
睡眠時間がなかなか確保できなかったお子様が、
今は昼夜逆転がなくなり、
まとまった睡眠時間がとれるようになった。
そんな事例があったので、お話したいと思います(*^^*)

ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです☆

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昼夜逆転すると、子供だけの問題ではなくなり、
お父さん、お母さんの寝不足にもつながります(TT)

事業所に通い始めた時のAくん。
新型コロナウイルスの影響で学校がお休みになり、
その間に、生活リズムが乱れてしまい
昼夜逆転してしまいました。

当時の睡眠データです👇

寝ている時間を青色で塗りつぶしています。
夜中は起きて、昼間は寝ている時間が
ハッキリわかります(゚д゚)!

時にはずーっと起きている時もあり、
本人がとてもしんどそう(>_<)と
お母さんも話していました。

そんな毎日、お父さんとお母さんが交代で睡眠をとり、
夜中に子供と遊んだり、お話したりしている
と聞きました。
また元通りになるからとご両親は笑顔でがんばっていました。

そんな状況を聞いたため、
事業所内でぐっすり眠ってしまわないよう、
起こしたり、一緒に音楽を聞いたり、体を動かしたり
たくさん試してみました。

しかし効果は薄く、
夜間起きてると、昼間は眠い。
「生活リズムを整える」
そう簡単にはいきませんでした。

看護師としてどうしたらいいか?

このままでは、ご両親やお子様自身、
みんな体調を崩してしまう。

そう感じ、お母さんに病院受診をすすめてみました。

・睡眠薬は体に合わないかも
・効果が強くて残ってしまい、あまり良くないんじゃないか?
・一度飲んだらやめられなくなるのではないか?

実際のお声を耳にしました。

目的は、
昼夜逆転を戻して、
まとまった睡眠時間がとれるようになり、
元の日常生活のリズムに戻ること。

このままでは、Aくんだけでなく、
ご家族の日常の生活まで影響してしまいます。

医師の指示に基づき、
正しい用法・用量で服用すれば、
改善される可能性を説明させていただきました。

その後すぐに、病院を受診することが決まり、
メラトニンという睡眠に必要なホルモン。
そのホルモンバランスを整えるお薬が処方され、
飲むことになりました。

だんだん昼夜逆転はなくなり、
まとまった睡眠時間がとれるようになりました。

ご両親も夜に眠れるようになり、
ご家族みんなが日常のリズムを取り戻すことができるように
なりました!

最後までまで読んでいただきありがとうございました(*^^*)

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