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【学問のすすめ 2018/2/1】


本のあらすじ


人間には3つの義務があり、「勤労の義務」「納税の義務」「教育を受けさせる義務」があるという。福沢は、税金は国をよくするために払っている寄付のようなものとしている。国に税金を払うだけで、四六時中泥棒や家事から守ってもらえる、安全安心な生活を保障してもらえるという。
慶応義塾は、政府の世話にならない立場から発言していく人を育てるためにつくられた。
政府=権力から、独立した存在が必要だったからだということが
国を元気にする

印象に残っている箇所


『学問に入らば大いに学問すべし
農たらば大農となれ、
商たらば大商となれ』

お金がないとか、時間がないから勉強できないというのはいいわけであって、勉強は何かをしながらでもできるということ、どうぜ目指すならビッグな社長、ビッグな夢をもってこそ、日本は明るくなり、元気になるという考え方。

p.11
学問もせず、世の中に何ももたらさないほど哀れな人間はいらないという考え方。
今まで、生をもって人生を全うした歴史上の人たちがもし、無知文盲であれば、文明は築かれておらず、情景は世代をこえても変わらなかったのではないかという事。逆に言うと、今、こうして利便性の高い生活が送れているのは、ひとえに人生をかけて、橋をつくったり、線路を引いた偉人が残した産物があるからである。これから生まれてくる未来の人間に、負の遺産を残さない事は、生きていく上で責任重大である。

p.121社会人たる義務
およそ誰でも、多少とも取柄があれば、それを生かして世間の役に立ちたいと願うのが人情の自然である。

p.136日本を背負う気力
「人間は平等なものだから、国民のすべてが、まず我が責任で自労自活せねばならぬ」
しかし、自活できるだけでは、福沢のいう学問の目的を果たしたとは言えぬ。
一人前の若者にするには、酒を禁止し、放蕩をやめさせ、しかる後相当の正業につき、修養につとめて、家のために尽くしてこそ、はじめて一人前の若者といえる。

本を読んでの感想

自分が営業ができない事を自然と知識不足のせいにしていたところがありましたが、目標が低い事も一つの要因なのかと感じるようになりました。

証券会社での新規開拓ほど、嫌われて相手のためにならないものはないと思っていました。でも、自分自身の中にも世間のため経済活動の活発化をはかる一員としての義務を自然と持っていたから、行えていたのかなと再考することができました。

仕事が終わって、上司や先輩とお酒の場に行って、わいわい楽しんだり、休日を贅沢なお金の使い方で終わらせたり。そんな生き方もあるのだろうけれども、それをしている人間が日本人のすべてであると、先を見据えた時に、将来生まれてくる人が生きにくい社会を生む事になると感じました。自分を常に磨いて、誰かのために正しく業をなすことを心がけて時間を過ごすべきだと感じました。

学んだこと、今後にどう活かすか

・人間はみな平等であり、学問を身にすることで、差をつけられる世界である。
・人間は自分一人では生きていけない
・自国の現状に満足して、その現状の一面だけを他人に比較し、自己陶酔していると、うかうか平和ムードに安住し、外国の力に抑え込まれてしまう(p162)
・積極的に自分を善くしようと努力するのではなく、他人のありさまをみて、心ひそかに不満を抱き、自分のことはタナにあげて、他人にのみ不当な注文をつける 僻みは、人間の精神活動の中で最もいけない部分。



1.今の自分自身に満足することなく、常に毎日一歩前進をはかります。
もともとは日本が真の独立国になるために、どうするべきかを考え、代々受け継がれてきた書物である。ただ、独立国となるためには、国が世界と戦えるレベルにいることが大切で、そのためには、個々人が意識を高め、学問を学ぶべきだという逆論理があった。
ただ、歴史上の著名人に共通して言えることは、意志を貫くこと、あきらめないこと、現状に満足しないこと、自分から積極的に動くこと。
共通していることがたくさんあり、それらの歴史から言えることは、こうした意識を持つことが、日本で日本人として生きていく上で必ず求められているということです。

2.学問に終わりはなく、歴史は変わらぬものであり、それを学ぶことこそ学問を学ぶことにつながるので、歴史について勉強します。
 社会人になるまで、義務教育であり、自分の興味のある分野を見つける学生を経験してきました。その過程が終了し、社会人となった今でも、昔の人に学ぶこと、小学校の時に学んだ人間的な礼儀は生かし続けるべきであります。そのための義務教育であり、学問は学べば学ぶほど他の人との差もみられ、自分の能力が活かせる場も知識も増えて行くということが理解できました。

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