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幼児期健忘について

幼児期健忘という言葉をご存知だろうか?

自分が育児をしていく中で、自分の小さい頃のことを思い出そうとしても全く浮かばない。そのため母親にどんな子だったのか聞いたり、写真を見せてもらうことでしかわからない。これを幼児期健忘とよぶ。これは、言葉の通り幼児期の記憶がなくなる症状のことを指し、一般的に3歳以前の記憶は記憶として残りにくいとされている。

心理学的に研究がなされた結果、脳の未発達が原因だと解明されている。
でも、私にとって疑問でしかない。
なんで、覚えていないのに大事な時期と言われるのか?

「産まれてから最初の数ヶ月が大事」とか
「泣いた時にはしっかり安心させてあげて」と雑誌でもよくみる。

子どもの発達についてエリクソンの発達課題は有名なのでご存知の方も多いだろう。社会的・対人関係の視点から心理・社会的発達を8つの段階にまとめたものだ。そこでは乳児期に獲得するのは「信頼」対不信 達成すると「希望」。幼児期前期に獲得するのは「自律性」対恥・疑惑 達成すると「意志」。幼児期後期に獲得するのは「積極性」対罪悪感 達成すると「目的」となっている。

それらを組み合わせると、

海馬の未発達により記憶にはないけれども、脳の奥深くでは希望を感じて意志を持ち、目的をみることができるようになるということ?

それなら、記憶も残るように発達していて欲しいな〜
神様はどうして未発達な脳で誕生させるのだろう…

やっぱり不思議だ。

2023/4/11 記

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