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推しを推せる幸せ

先月、奥さんに子宮のポリープがみつかり、先に結論から言うと、検査の結果、良性であることがわかって安堵したわけだけど、結果が出るまでいろいろよくない想像をして、不安で眠れない夜を過ごした。改めて、いまの幸せな日々は、いくつもの幸運の上に成り立っていて、いつでも急にこわれてしまう可能性があるものなんだということを認識させられる。結果が出るまではこの先どうなるかわからなかったから新しいライブの予定も入れられなかった。「推しは推せるときに推せ」というのは真理だけど、これは推し側の問題だけではなかった。ライブに行けるというのは、推しがちゃんと活動を続けてくれて、そして推しも自分も家族もみんな健康でいるという幸運が前提となっている。推しを推せる、そのこと自体がすでに幸せなことなんだ。月に1〜2回しかライブに行けない、とかぜいたくを言ってはいけないね。


先月の記事から今日までに2回ライブに行けたのでそのことを。
まずひとつめは7月17日、今いちばん推してるハルカスミの、メンバーふたりの合同生誕祭。

この日は直前になって行けることになり、あわててSチケを購入。差額2000円ちょっとで推しから直筆のお手紙をもらえるって、値段設定がいい意味でおかしい。生誕祭の準備ですごく忙しいだろうに直前に書いていただいちゃってとても恐縮しつつも本当にうれしかったです。宝物。

トッパーは事務所の先輩グループで自分も大好きなハチキュウ。ハチキュウの曲はぜんぶ好きなんだけどこの日は盛り上げつつもおいしいところは持っていかないセトリで、主役を後輩グループにゆずって引き立て役に回るという理想的な先輩の立ち回り。こういうところも大好きだし、とてもいい事務所だなと思う。
次のピューパ!!は去年の9月以来で新体制初めて、そしてこの日は残念ながら天音たるとさんがお休みの3人編成。ピューパ!!の曲はとても好きでふだんからよく聴いてるんだけど、前体制のときよりエモーショナルなライブで、やはりメンバーが違うと曲の雰囲気も違うんだなと感心してしまった。アイドルってやっぱりすごい。
vividbirdは完全に初見だったけどみんなすごく歌がうまくてまずそれにびっくり。自分はふだんから好きな界隈のアイドルたちの曲をよく聴いてるんだけど、やっぱり歌がうまいことは大きなアドバンテージだと思う。自分が知らないだけでよいアイドルはたくさんいるからインプットを怠ってはいけない。

そして、トリの前に、この日の主役である藤白もえさんと明空みゆさん、ふたりのライブ。曲はハチキュウパイセンのアンセムと言ってさしつかえない、Lamp light!この曲本当に大好きだし、ふたりの気持ちがのったステージで(特典会でハチさんが「今日がいちばんよかった!」って言ってた)、なんか本当に感極まって泣きそうになった。これを観れただけでも来た甲斐は充分すぎるほどあったよ。言うまでもなくこの日の主役はこのふたりだったし、みんなから祝福されるふたりを見ることができて、こちらもとても幸せな気持ちになりました。
トリはもちろんハルカスミ。この日のライブから急きょ4人体制になり、しかもダンスも生誕バージョンだったりで本当に大変だったと思うのに、メンバー全員めちゃめちゃ気持ちがあふれた熱いステージを観せてくれました。今まででいちばん近くで観ることができて、たくさん目も合わせてもらえて幸せ。主役のふたりはLamp lightの練習もあっただろうし本当に大変だったと思うけど、最高のライブを観せてくれたし、ふたりともとても楽しそうにしていてこっちまで幸せにしてもらった。推しの生誕祭って実は初めてだったんだけどこんなに幸せあふれる空間なんだな…。初めてがこのライブで本当によかった。そして、みゆさんからいただいたお手紙に「ハルカスミのどこが好き?」って書かれていて、いろいろ考えたんだけどとてもここで書けそうにないボリュームなので、それについては別エントリーで書こうと思います。

特典会はハルカスミのメンバーそれぞれとハチキュウのおふたりと。みなさんにアカウントを認識してもらえてて幸せすぎるし、みゆさんには顔も覚えてもらえててヲタク冥利につきる。イエローワゴンさん事務所箱推しというやつです。ぜいたくを言ってはいけないといいつつ、やっぱりたくさんライブ観たくなっちゃうな。28日の主催もとても楽しみにしてます。


そして、もうひとつは、8月1日のグデイワンマン。

毎月グデイを観てるけど今回はワンマン。平日だったので仕事を早退して急いで渋谷へ。
しつこいようだがグデイはとにかく名曲が多くて、しかもこの日はバンドセットのワンマン。最高が約束されているライブ。
セトリを見返しても改めて最高すぎるライブで、ずっと笑いながら泣いていた気がする。楽しさと感動の洪水。好きすぎる。

今回、超個人的な目的というか、どうしても聴きたかった曲が2曲あって。
ひとつめは、グデイを知って音源を聴き始めて、いい曲が多いなーと思いながら聴いてるときに、グデイのことを大好きになる決定打になった、「せかいのはじまり」。15〜20年前くらいに自分がよく聴いたりライブに行ったりしてたインディーギターポップ界隈どまんなかのこの曲は、自分にとって特別な1曲で、これまで行ったライブでは聴けていなかったから、ぜひワンマンで聴きたいと思っていた。
そしてもう1曲は、「グデイ・ザ・スーパースタア」。全曲好きななかでもベスト3に入るくらい大好きな曲なのに、配信ライブでは何度も観たけど現場ではまだいちども聴けていなかったので、今日こそ!と思ってた。
その2曲とも聴くことができて(しかもバンドセットで!)、グデイ・ザ・スーパースタアに関してはアンコールのラストの曲。これ以上ないところで回収できて大満足でした。

グデイはもちろんアイドルなんだろうけど、世間一般がイメージするような「アイドル」の枠には収まっていなくて、それがグデイらしさでありグデイの魅力のように思う。「ググる or DIE」の歌詞にあるとおり、「令和のPUFFY」ってのがグデイにもっともふさわしいコピーだと思っているんだけど、キャッチーさは当てはまるけどグデイはもっと楽曲がバラエティに富んでいるし、自分が好きだった、あのちゃんがいたときの4人体制のゆるめるモ!みたいなエモさがある。唯一無二。
ラストのMCで、グデイはおばあちゃんになってもずっと続けるからヲタクのみんなも健康でいなさい(意訳)、という話をしてくれて。もちろん未来は決まっていないけど、その瞬間、ふたりがそういう気持ちでいてくれて、それを伝えてくれたことが本当にうれしかった。前述の「グデイ・ザ・スーパースタア」で「永遠なんて存在しないんだから」と歌ったふたりが、「永遠」を約束してくれることのエモさよ…。
この日のふたりはまちがいなくスーパースタア。この物語が続くことも、それを同時代で見ることができていることも本当に幸せです。


だいすきな推しがいることは本当に幸せなことで、しかもそれが複数いて、ちょうどいいバランスでみんなだいすきなのが、自分にとってはとても大切だなって、改めて思う。単推しに近づくのは精神衛生上あまりよくない。そうでないひとももちろんいるとおもうけど、自分にとってはそうで、火加減がとても重要。無理せず、欲張らず、謙虚に、自分にできる範囲で、でも、できるだけ長く、できればずーっと好きでいつづけたい。これを忘れないようにしないと。

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