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あおい12さい / 蕗フユコ / ぷにぷに電機 2024年7月30日(火) 吉祥寺DAY DREAM

『知り合いのライブを観に行ったら推しがシークレットゲストだった件』

いや、ラノベのタイトルみたいな事が起こりまして、今回のライブの感想を語るにはこれ程適切なものはないんです。

この知り合いというのは、3月のSEQUOiAのライブで知り合った可愛らしいお姉さんで、DUF DUFダフダフというバンドのキーボードボーカル、フユコさんという方。

いや、関係性うっすいな、それ知り合い???
と自分でツッコミたくなるけど、知り合ったんだから知り合いでしょうよ。
インスタのアカウント交換もしたしね、うん知り合いですよ。
可愛くて雰囲気のいい人見たらすぐ声かけちゃう私の悪い癖発動しました。
祖国のanisoninちゃんぶりなので頻繁にナンパしてるわけではないです。
思わず話しかけちゃう人に滅多に巡り会えないので、そんな人に出会えたら声かけちゃうでしょうよ。

フユコさんはSEQUOiAじゃなくて、対バン相手のゴライコーズの友達だと言ってました。
とても雰囲気が良い方で、ピンクの髪も白い帽子も、フユコさんの白い肌によく似合っていて、フユコが本名かは分からないけどその名がピッタリ。
途中酔っ払いすぎて、透明感すごいから冬子の"冬"を透明の"とう"に頭が誤変換して"とうこさん"と何度も呼び間違える失礼がありました。
あの日の記憶が怪しいながらも何かそれは失礼だったから覚えてます。
そんな私を吉祥寺駅まで送り届けてくれた、とても面倒見のいい女性。

お礼を改めて言いたいし、ライブも見てみたいと興味があったのでフユコさんのインスタをこまめにチェックしていました。
月に1、2回はライブ活動を行っているらしく、その他の活動に女性の平等性やジェンダー問題、パレスチナに関する活動を行っているという事を知りました。

私自身はそういった事に強い関心はないけれど、私の友人だったり、私が好きなシンガーソングライターのぷにぷに電機(ぷにちゃん)が頻繁にSNSで発信していたので頭の隅っこにある問題ではありました。

私も中学生の時は今で言うSDGsのような問題に関心があってそういう本をよく読んで学んでました。
高校生になって勉強とバイトとバンド活動と遊びに追われてそれどころじゃなくなったので、常にその問題を考えてるような深い人間では全くないんですが。

家庭環境が落ち着いていた時期はボランティアなどに積極的に参加してたので、自分の事なのに客観的な物言いしかできないけど、社会のために役に立ちたいという気持ちはあるほうなんだと思う。
 私に限らず、大抵の人は日々の生活を生き抜くことに精一杯でなかなかそこに及ばない。
じゃあそういう問題を提起してくれる人が人生に余裕があるかというとそういう訳でもなくて、常に他人の幸せを願えて尽くせる包容力と、芯のある人間なんです。
今まで出会って好きだなと思った人はみんなこのタイプ。人間の器が違うなと実感することばかりでした。
男性でこういう人に出会った事はないので、慈愛とか母性とか共感性とか女性特有のものに私は惹かれるんでしょうね。

そんなフユコさん、いつもライブの告知が直近なのですでに私に予定がある事が多くなかなか行けずで出会いから4ヶ月が過ぎた頃、明日だというライブの告知がストーリーズにあがりました。

「あ!明日ならいける!」

デザインの仕事が急遽で入っていたけど、同人作家のコミケで使うお品書きというものだったので根詰めるような依頼ではない。
一緒に出演する"あおい12さい"という人も、この間ぷにちゃんがラジオであおいさんと一緒に作った『ミナミノシマ(架空)』という曲を歌っていたのでちょうど名前を知っていた。

ただフユコさん、もう私の事なんて覚えてないだろうな。
まぁ、覚えられてなければもう一度覚えてもらえばいいだけなのでそこはいい。
ただ今更行って歓迎されるかは分からないけど、特に予約も必要なさそうだったのでフラッと来てみたよ感を出していけばいいかと自分自身を納得させた。

ライブ当日、電車の中で「今日シークレットなアレで出ます」とぷにちゃんがあおい12さいさんのポストを引用しているXの告知を見ました。

「え????」

ライブのフライヤーを見ると、フユコさんのストーリーズにあがっていたデザインと同じもの。
ちゃんと蕗フユコと名前がある。
私がこれから行くライブにぷにちゃんがシークレットなあれで出るの?

ぷにちゃんがラジオであおいさんと作った曲を歌ったのにはこういう背景があったからだろうし、フユコさんとぷにちゃんは思想が似ているので繋がっているのも少し考えたら納得ができた。

ぷにちゃんと初めて話したのは6月のMashinomiちゃんとASOBOiSMちゃんのライブ。
ほんとに1分に満たない僅かな時間だったけど、一緒に乾杯してくれた事の嬉しさがいまだに昨日のことのように思い出せて息子に事あるごとに自慢していた。(息子も一緒にぷにちゃんのライブ行くくらいぷにちゃん好きの仲間)

会場に着いて扉を開けると綺麗なお姉さんがとびきりの笑顔で歓迎してくれた。
この方があおい12さいさん。
お顔を知らなかったので反応のない私に瞬時にフユコさん目当てのお客さんだと分かったと後であおいさんに言われました。

会場のソファーに座るぷにちゃんを発見。
あぁ本物だ・・・。

その前にフユコさんにご挨拶したい。
ドリンクの列に並びながら会場内に視線を飛ばして探そうと思ったら、バーカンにフユコさんがいた。
フユコさんがお客さんのドリンクを作ってくれていた。
私の順番になり、私の顔を見て僅かな間をおいて「あー!来てくれたんですか?」と声をかけてくれた。

「え、すごい。覚えてくれてたんですか?」

「覚えてますよー。いつ以来になります?」

「確か3月のライブだったかと、もう真夏になっちゃいました、ご無沙汰してます。」
改めて酔っ払った私を駅まで送ってくれたお礼を言う。

どういうテンションでいけばいいのか分からず、自分で思うより声が高くなってしまった。
私は相手に覚えてもらえてなくても全く気にしない質なのだけれど、覚えてもらえていたらそれはそれで嬉しい。

フユコさんはオープニングアクト。
直前までお客さんのドリンクを作っていたとは思えない切り替えで一気に歌手の顔になる。
素敵だった。
動画でライブを見ていたけれど、それとは違う神々しい感じがあった。
MCでパレスチナについての事にも触れていたけれどまったく押し付けがましくない話し方に好感がもてた。

この人のこと好きだなぁ。

また私に新しい推しが出来てしまった。
次回のライブはバンドセットだと告知があったので、ライブ後にフユコさんに予約をお願いした。
パレスチナへの募金活動も行っていたので、フユコさんがデザインした寄付用缶バッチを買いました。

BASEでこの缶バッチ買えるようになったらしいのでパレスチナ問題に興味なくてもデザイン可愛いので覗いてみてください。
私はここには載っていないサイズの大きい鳩の1,500円のものを買いました。
オシャレなデザインがお気に入りです。

あおい12さいさんのライブもとても楽しかった。
来ているお客さんへの反応を見ると新規なお客さんはほぼいない感じだったけれど、疎外感を感じる事もない愛に溢れたライブ。
ファンにしか分からない話もしないし、話し方も色っぽくて丁寧な言葉使い。嫌な身内ノリもないし、皆に平等にファンサをしている姿が好印象。
溢れ出る人を惹きつける人間力。

あおいさんは"あらかわ家"という名前で家族で音楽活動もしている。
パパとその5人の子ども達。
あおいさんは4番目、この日は長女のNENEさんと次女のKO-KOさん、コーラスに3女のYUUKOも参加。
NENEさんに教えてもらったけど5番目の長男のKOUICHIさんは清水翔太さんと楽曲もリリースしているとの事。これが私の大大好きなASOBOiSMちゃんとのコラボ楽曲なのでビックリ!!

「繋がりますね〜」

ということがこの日多々ありました。
あらかわ家の人たちはとにかくフレンドリーで初対面の相手のことでも大切に扱ってくれる。
「人との縁というのは何より大事にしている、特にこの業界は人を大切にできない人はお仕事がこない。まぁでも人が好きなんですよね。」と皆さんおっしゃってました。
ぷにちゃんもフユコさんも同じ事を言ってました。

ぷにちゃんは「実際こうやってお話してると、お互いの共通の人の名前が出てくるじゃないですか?人というのは絶対どこかで繋がってるんです。素敵だなと思う同じものに共感できてるから私たちもこうやって出会えたんですよ」と。

名言ですね。
ぷにちゃんのこの言葉一生忘れない。

私がイラストレーターとして駆け出しの頃に仕事の相談に乗ってもらった事がある急行2号さんというイラストレーターの方がいるんですけど、素敵な絵を描く方で本当に尊敬しています。
急行さんが当時デジタルイラスト講座をオンラインで行っていて、そこでの縁でご相談させてもらっていました。

去年ぷにちゃんが『霹靂feat. 西野恵未』という楽曲をリリースし、その楽曲をイメージしたクラフトビールを出しました。
そしてその楽曲とビールのアートワークが急行さんでした。
すごい!私の好きな人達が繋がった!!という感動ももちろんありましたが、私もぷにちゃんとそんな仕事やりたかったー!という悔しい思いの方が勝っていました。
そこに至るまでの努力が全然足りていないのはあるのですが、こんな素敵な仕事をいつか私もできるよう積み重ねていこうと改めて決意した出来事でもあります。
IPAの爽やかなビールを飲みながら、大好きな急行さんのイラストを眺め、ぷにちゃんの歌声を聴きながら泣いた事は忘れないです。

余談ですが、翌日のぷにちゃんがゲスト出演したラジオ番組でこの『霹靂』をかけてくれたのは感動しました。
たまたまなのか、私のこの話を聞いてかけてくれたのかは分からないけれど、とても好きな楽曲なので純粋に嬉しかった。

この日のライブはあおいさんのシークレットゲストとして出演したぷにちゃん。
二人で制作した『ミナミノシマ(架空)』を披露してくれました。
二人の歌声が溶け合って濃密な甘い楽曲に仕上がっていました。
それを真横で見れたのはこの上ない幸せ。

自分が素敵だと思うものは必ず繋がる。

それを実感できた1日でもあり、あらかわ家の方達の愛情と温かさにかなり心打たれた1日でもありました。

ふいに訪れるこんな素敵な時間を過ごせるので、やっぱり自分が好きだと思う人は間違いがないし、人生って捨てたもんじゃないよなと改めて思った一夜でした。

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