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パワーストーンブレスと煩悩

債権回収部門で働いていた頃、私はパワーストーンに凝っていた。クレーム除けやトラブル回避、気持ちの安定のために職場に持って行った。寺社仏閣のお守りと同じ程度に信じていたので、パワーストーンのブレスを買ったり自分でブレスを組んだりして身に着けていた。持っていれば安心という 偽薬ぷらせぼとしての効果は充分にあった。

最近睡眠のリズムが乱れ、医師の薬だけではすっきり改善ない。そこでアロマを試すついでに、パワーストーンを思い出した。とりあえず探し出せた石とパーツでブレスレットを2本組んでみた。
それがこの2本。

ブレス2

名付けて右が「文豪」、左が「 知足ちそく」である。

「文豪」は片頭痛を封じ、かつ直感を鋭くするソーダライトがメイン。さらにレモンクォーツとスモーキークオーツ及び日本翡翠で心身を安定させる。そのうえでルチルで体力増強を図る。カレンシルバーのぷっくりとしたロンデルをアクセントにした。
ブレス全体で書く気がでる石の組み合わせにした、つもり。

知足ちそく」はテンションを落ち着かせつつ、明るい気分になれるように組んだ。
まず、特大のモリオンとアメジスト並びに日本翡翠で鎮静効果をねらった。赤いバラとピンクのブラスチックパーツとルチルで気持ちの底上げを図る。シメの一眼天地天珠で睡眠リズムの正常化を目指している。やはりアクセントにカレンシルバーのロンデルを使用。
阿弥陀如来あみだにょらい 千手観音せんじゅかんのんを表す 梵字ぼんじのキリーク』が刻まれたクリア水晶が一粒入っているので、仏教用語の
少欲知足しょうよくちそく
から2文字を頂き「知足」と名付けた。今持っている幸せに気付き、大切にしたいという願いを込めている。

パワーストーンでブレスを組んだのは何年振りだろうか。作りたいという意欲と、作業をする集中力が戻ってきたのはとても嬉しい。うつ病からの回復の喜びを噛みしめられる数少ない機会である。

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私は気に入ったものに名前を付ける習性がある。愛車に楽器、アクセサリー、植物に至るまで名前を付けて可愛がっている。
そう、私はかなり物に思い入れを込めるタイプである。だから、愛用品が壊れたり無くしたり、愛鉢植えが枯れたりすると精神的ダメージが大きい。それは買ったときの値段には比例しない。愛着・愛用の深さに比例する。
この思い入れも 煩悩ぼんのうなんだな~と思いながらも、名前を付ける。だって楽しいのだもの。煩悩と分かっていても、縁あって手元にきたものを慈しみたい。

気付きは変革の第一歩なのだ。先ずは煩悩に気づけたことを良しとしよう。


『少欲知足』に興味を持たれた方はこちらをどうぞ


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