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子どもの鎹は愛の魔法/繋げるのは親だけじゃない

vol.17【ワタシノ子育てノセカイ

子は鎹(かすがい)なんてゆうけれど、私が子どもによって鎹されているのは、「私と命」だとつくづく思う。

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私には甥と姪が総勢7名いる。

子の連れ去り家庭の伯母をもつ彼らは、私の息子であるいとこと自由に会いにくい。また、いとこたちが母親と自由に会えないことも、彼らは知っている。

甥と姪にしたら、なぜ伯母といとこが毎日会えないのか、不思議でしかない。

そしてしかたない理由はシンプルである。
「親子なのになんで?」

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次男が2年生の2020年。
甥っ子から届けモノがきた。
次男からのお手紙だった。

学校の授業で書いた手紙を、次男と同級生の甥は託されたらしく、もはやスパイの面持ちで私に説明して、ミッションを遂行してくれた。

ときは親子分断4年目に突入したてのクリスマスイブ。ちなみに私がまだ親権者の頃だ。子どもが親権者の親にすら会えない日常が日常となる日本は、不思議の国なのかもしれない。

あ、7名のいとこの内、4名の甥と姪は我が子と同じ校区なので、学校では我が子と普通に会って、放課後は遊ぶときもある。

さて。
はじめてもらう息子からのラブレターに、次男の気持ち、甥の気持ち、いろんな気持ちが重なって、私はなんて幸せなんだろうとかみしめた。

その後も音楽会の招待状が届いたり、日常の長男と次男のようすを伝えてくれたり、甥と姪がかわるがわる私の元へやってきて、愛を運んでくれるようになった。

幸せかみしめるどころか、私は毎回、号泣寸前である。

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一方で、遠方に暮らす3名の甥と姪も、ことあるごとにいとこと私を気にかけてくれる。

いつのころだったかな。会話の冒頭で「タロジロ(長男次男)に会えてる?」と、甥と姪は私に尋ねるようになった。そして会えていなければ、三人でかわるがわる慰めたり元気づけたりしてくれる。

2022年の今も、甥と姪の優しさは少しづつ形を変えて続いている。

中学生になってスマホを持った甥は、長男とLINEをするたびに、私へ連絡をくれるようになった。慣れないスマホでの甥のメッセージに、私は頬がほころぶ。

甥がまるで、長男から私をみいだしてくれている感じがして、タロジロを産んだ事実を思い出させてくれるんだな。

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長男を皮切りに、雪崩れるように生まれてきた甥と姪、と次男。赤ちゃんの頃からたびたび一緒に過ごしてきた。

そして今は、私が不甲斐ないばかりに、5年間もいとこ同士の自由な交流を阻んでしまっている。

だけどそんな環境で子どもたちから感じるのは、ただただ満ち溢れてくる愛なんだな。

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人が自分の存在に自信を持てるのは、愛に包まれているときで、子どもたちはその愛を、深く濃く強く、携えている。

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2014年連なりいとこ
後4人は未来で合流します

▼12月6日~2月17日パブリックコメント実施

▼「家族法制の見直しに関する中間試案」に関する意見募集

概要&論点はコチラ


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