My life is fine

ずっと表現者になりたかった

絵画もイラストもデザインも動画も写真もダンスも歌も演技もかたっぱしから何か自分に合うものはないかと模索して生きてきた

お題や条件を与えられたら創作意欲が湧いて及第点のものは生み出せた

ただ自分が求めていた
内なる己の心の叫びや想いを
能動的に表すことはできなかった

何を描けばいいかわからない
何を記したらいいかわからない
何を表現したらいいかがわからない

辛くて苦しくて張り裂けそうなくらい
入ってくる情報量が多くて
繊細で心が感情が不随意的に激しく揺らされているのに
弊害だけは一丁前で
それを表す術はギフトとしてもたらされていない不条理さに絶望して生きてきた

現在肩書きもなければ職もない
本当に何者でもゼロの人間

そろそろ何か自分が培ってきたものを誰かに還元できないか
そしてわずかでも自分を自分たらしめる何者かの定義のてがかりを
自らの中だけでも確立できないか

考えど考えど見つからず悶々とする日々だった

そんな時に勇気を出して足を踏み入れた小さなギャラリー
そこで偶然出逢った作品
そして作者の方の言の葉の紡ぎ方

そこから導かれた
“言葉"
こそ自分ができる最もした表現の術で
言葉でしか表現できないんだという事実

一つまばたきをすれば行かない方を選んでもおかしくなかった確立の選択で
答えが見つからない濃霧に覆われた
混沌とした視界が一気に晴れていった

ギャラリーに足を運んだこと
作者の方をメンションしたこと
想いを長文で伝えたこと
もしかしたら話せるかもと再びその場に訪れたこと
全て大きな勇気が必要で
わずかでもくじけたら無かったこと

終わりにしたい衝動なんて付き合いきれないほどそこらへんにあるけれど
ちゃんと“生きよう"としてるんだなと感じた

言葉は本当に生々しい
芸術性という衣をまとわせることはとても難儀で消費の激しい行為だ
言葉は受け手の存在が必至だ
“わたしごと"で済まない

言葉を操ることを今後自分の中で
“芸術"として認めていくのであれば
これほどまで骨の折れる表現はないだろう

“わたし"がどれだけ言葉を吐き散らしてもくずとして散るだけ
“あなた"の心に届くように聞いてもらえるように

気になる魅力を持った人にならなくては

現実はまだまだ未解決なことがこれでもかと襲ってくる日々で
これからもしばらくは不確かな自分に絶望していくこともあるだろう
それでももうちょっとだけ頑張って生きてみよう

だって現に生きちゃってるし
これが私なりの

My life is fine