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政治的に価値ある大学生

「大学生よ、もっと政治に参加しよう」

まず先にこのnoteで伝えたいことを見出しとして最初に簡潔に伝えました。これを念頭に置いたうえでこの先のnoteを読んでくれたら幸いです。

学歴が重要である現状

無意識に大学に通っている人にとっては耳の痛い題材からスタートです。

「あなたはなぜ大学に通っているでしょうか?」
「あなたはなぜ大学に通っていたのでしょうか?」

本来であれば大学に通う理由は、「学問・知識・教養を身につける」であるべきです。ですが実際にその目的に邁進している人は少ないと思います。

この原因としては日本には実際まだ根強く残っている、「学歴フィルター」が挙げられると思います。以前よりは学歴を重視しない人たちも増えてきていますが、依然学歴が高くないとバッターボックスに立てない場面も多いです。つまり学歴があまりにも重要視されすぎているのです。(学歴にこだわりすぎる国民性からこの手のアカウントもTwitterにはたくさんいます)

大学は学位販売ビジネス

学歴重視の日本で実質的に行われているのが、日本の大学による「学位販売ビジネス」です。まず以下のグラフを見てみてください。

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各国の国公立大学の初年度納付額です。このグラフはドルで表記されていますが、日本円に換算すると、80万円強です。これを見れば日本の悲惨さが伝わると思います。

国立の納入費が海外に比べて高いとはいえ、ほとんどの大学は私立だからそもそも関係ないのではないか

という意見もあると思います。ここでもう一つグラフを紹介します。

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これは大学の公私比率です。日本は私立大学の割合が異常なまでに高いのです。このデータを見て私は、「学歴社会を利用してすさまじい金額を搾取するビジネスに私たちは巻き込まれているのだ」と思いました。

奨学金=学生ローン

多くの大学生がお世話になっているであろう奨学金についての話題です。日本が奨学金に対して使っている税金が非常に少ないのは知っていますでしょうか?以下のグラフを見て他国と比較しても異常なまでに予算割合が低いことがわかります。

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次に違う目線から日本の奨学金事情について考えていきます。これを見ている大学生、または元大学生の方の中で貸与型奨学金を利用している方はどれくらいいるでしょうか?もしあなたがそれを利用しているとしたら、国際的に見ればあなたは学生ローン利用者になります。

英語では、奨学金(scholarship)と学生ローン(student loan)はしっかりと分けられています。ですが日本語では、貸与型、給付型と曖昧な表現を用いてどちらも奨学金ということにしています。

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ここで貸与型奨学金について深堀りしていきます。無利子貸与の利用者数は20年前とほぼ変わっていないのに対して、有利子貸与の割合は毎年増え続けています。学歴重視の社会風潮の中で、大学に通ったほうが何となくいいという固定観念を持たされ、返済や利子で多額の金を要求されている大学生や卒業生がどんどん増えているのが現状ということです。

大学は無価値?

大学の学費が周囲の国よりも高い日本ですが、「大学の授業料は今のままでよい」という意見が多いのも事実です。この章では日本人が大学生支援に反対する理由について考えていきます。

・1つ目 社会主義的である

日本人はそもそも社会主義=悪という思想を義務教育で受けさせられていて、公営の大学を増設することや、学費を公的資金から負担することは社会主義的でソ連や北朝鮮と同じで悪だ!と思っている人が多いそうです。

大学教育はあくまでサービス業として考え、それに対して料金を求めるほうが資本主義的であり良いということですね。

・2つ目 大学教育は不必要である

「社会的に不必要なものに税金を投入するな」という意見ですね。「特に文系大学生がやっている文系の学問は就職先で必要とされていないのが現実だ。」と本には書いてありました。授業で学んだことが職業にダイレクトで生きる感覚は正直てるぞうもないので一理ある意見だと思いました。

・3つ目 大学教育は危険である

大学内での授業は政府のコントロールが及ぶ場所ではなく、そのような教育が社会全体に広まれば国家や政府を批判したり、存在意義を疑うような危険思想が広まるのではないかと考えている人もいます。大学で教養を身に着け、権力者の地位に危険が及ぶのを恐れている人がいるというわけです。バカは搾取され続けるってことですね。

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政治的に価値ある大学生

てるぞうは現役大学生ということもあり、ここまで大学教育にフォーカスを当てて文章を書いてきました。この章では大学生ならではの政治的な価値について書いていきます。ここで質問です。


大学生が持て余すほどたくさん持っているものはなんでしょう?


それは、「知識と時間」です。

政治的活動に参加するには、その時代と地域における政治的課題を把握する必要があります。そして政治活動に参加するには一定の余暇も必要となります。それを十分に持て余す社会集団は、大学生くらいなのです。

時間をたくさん持っているというのは単に知識をつけたりする時間が多いだけでなく、今後の人生が長いという意味でもあります。若い人ほど政権が良い方向に進めばその利益を長く享受できるのです。世界をよりよくすれば自分自身の生活もより良くなるのです!

人を育てる場、大学

古代より、大学の本来の存在意義は「人を育てる場所」でした。学歴なんかのために存在していたわけではないのです。その意義を果たすためには、学びたい気持ちのない人は大学に行かなければいいし、逆に学びたい人はみな学べる権利を持つことができなければならないのです。

現状はこの本来の意義とは程遠いですが、今から私たちひとりひとりが政治的課題に向き合い、必ず投票に行くことで、日本の将来は変わっていくと思います。遠い未来に生まれてくるであろう子供世代や孫世代のためにも、伝えたいことを改めて最後に一つだけ言います。

「大学生よ、もっと政治に参加しよう」


※このnoteは以下の大田比路さん著の「政治的に無価値なキミたちへ」を読み、アウトプットしたものです。本noteでは簡潔に日本の現状の1面を見せるために教育だけにフォーカスしましたが、本文では教育以外にも様々な視点から日本以外の国と比較し、客観的な事実がたくさん書いてあります。ぜひ読んでみてください。

個人的には「人権」の章と「結婚」の章が刺さりました。

痛みっていつまでも覚えてるだろ。でも心地良さはすぐに忘れてしまう。オレたちは幸福を確認できる傷跡を残せないのさ。――チャック・パラニューク,「政治的に無価値なキミたちへ」第2章「人権」より
一般的に見て、女性にとって最大の生計手段は結婚である。そして、望まぬ性交をさせられる回数は、おそらく売春婦たちよりも妻たちのほうが多い。――バートランド・ラッセル,「政治的に無価値なキミたちへ」第5章「結婚」より

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追記:僕が政治に関する発信をする理由

このnoteを最初に公開してから、1年が経ちました。改めて「政治的に無価値なキミたちへ」を読み直して、僕が政治に関する発信をする理由を再確認できたのでここに記します。それは、

政治を考えることは生き方を考えること

だからです。政治に対して考え、意見を持つということは「もっと世の中が○○になってほしい」「もっと○○な生活がしたい」といった思いを持つことです。

皆さんにも、自分の中に隠れているなんらかの思いがあるのではないでしょうか?

「教育格差をなくしたい。」
「もっと研究者にお金が回る世の中にしたい。」
「男女平等な社会を推し進めたい。」

など。政治を考えることは、自分のイデオロギーを考えること。つまり生き方を考えることなのです。

例えば僕は、嘘や曲がったことが大嫌いで、人類はみな誠実であるべきだというイデオロギーを持っています。だからこそ、政治家の汚職にはつい過剰反応してしまうし、税金の無駄遣いに対しては強く声をあげるようにしています。
▼この件に関しても、とても腹立たしかったです。

僕の場合、政治について考えることで【誠実である】という生き方がより明確に自分のものになりました。

僕は【豊かに生きる人を増やす】ために発信活動をしています。豊かに生きるためには、自身の価値観・生き方を見つけていることがとても重要です。多くの人が政治を通じてイデオロギー・生き方を見つけ、豊かに生きてくれるといいなと考えています。

▼僕が発信する理由

(おわり)

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