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【商売人に学ぶ】このコロナ禍をうまく乗り超えた人と、乗り超えれなかった人の違いを知りたい人が読む本


本との出会い

初めての出会いは看護学生の頃。
あの頃は、よく意味がわからず「へー」と思いながら読んでいました。
先日実家に行った時、父が本の整理をしていて廃棄しようとしていた中にあったのを見つけて再読。本って本当に出会ったタイミングって大事だと思う

今の自分にぴったり!!

そしてこのコロナの状況下で読むタイミングもピッタリ!!

そう思ったので紹介したいと思います。

コロナによる変化に対応できる力

このコロナ情勢により「乗り越えた人」「乗り越えられなかった人」もしくは「乗り越えようとしなかった人」には何の違いがあるのだろう?

考えたことありますか?

私は一番の変化に対応出来たと感じる職種が「飲食店(料理人)」だと思います。

居酒屋やランチ屋さんなど、お店来てくれてなんぼの世界。
しかし、コロナが終わるまで指をくわえて待っているわけにもいかない。

「じゃあ弁当を作ろう!」「家でもお店の味をお届けしよう!」

と、「変化」する事にチャレンジしていった商売人達。

お店に入ってもらうよりかは収益的には少なかったかもしれないけど、これを機会に自分の店の殻から外に出て、今まで利用していなかった年齢層へのアピールや地域への密着度が増した思います。

ちょこっとだけ本の紹介

この本にある「チーズ」とは読み手のそれぞれの環境で変化するため、どの職種どの年齢層にも読める一冊だと思います。

登場するのは二人(小人:ヘムとホー)と二匹(ネズミ:スニッフとスカリー)。
大好きなチーズ(人により当てはまるものはそれぞれ。仕事。育児。家事。友人。結婚など)が目の前から消えた!!
その時この二人と二匹はどう行動するのか?

そして、この本の中には数々の名言があり心に刺さる。
数々の変化の時に忘れないように「ホー」が壁に書き込んだ名言。
この名言にハッとさせられ、自分の身を振り返ることが出来ました。

毎日毎日汗水流して迷路の中から見つけた「チーズ」。
毎日そこにあるから二人は安心しきって「変化」に気づかなかった。
しばらくすると「チーズはそこにあるもの」と当たり前のように感じ、チーズのある場所に行くのもゆっくりになり、ドンドン傲慢になっていく。

しかしある時突然チーズがなくなっている!!
多分突然ではなく、減っている事に気がつかなった、いや気づかないふりをしていたのかも...

この「変化」にいち早く気づき「次の行動」を起こしたのがネズミの二匹。
すぐにまた迷路に入り、来る日も来る日も「チーズ」を探す旅にでる。

しかし、動かなかったのは小人の二人。
「またきっと現れる!」そう信じ新しい「チーズ」を探しに行こうともしない。

「変化(新しいところから動くため)」には「恐怖」を伴う事。

この二人はこの「変化する事からくる恐怖」に適応できず動けなかったのだ。

「変わらなければ破滅する事になる」

ここで商売人(料理人)の話に戻って振り返ってみる。

何年も苦労してとても良い立地でお店を開き、きっとお店の厨房でしか、お店のテーブルでしかお客さんに提供できない!と思い込んでいた料理人。
コロナによる影響で「ここでしか私の料理は出せないんだ!!」と変化する事からくる恐怖心を超える事ができずに破綻してしまう.... 小人のような料理人。

その一方で、「これはチャンスだ!このお店から飛び出して、今までお店に来れなかった人たちにお弁当(テイクアウト)という形で食べてもらおう!」と、変化する事への恐怖も飛び越え楽しんだ....ネズミのような料理人。

あなたの身の回りにもいると思います。

ここでまた名言。

「恐怖を乗り越えれば楽な気持ちになる」
「まだ新しいチーズが見つかっていなくても
そのチーズを楽しんでいる自分を想像すればそれが実現する」
「従来どうりの考え方をしていては新しいチーズは見つからない」

会社に長くいる人ほど「変化」することを恐れます。(みんなじゃないよ)
でも、何百年も生き延びた会社には「新しい変化」に対応でき、乗り越える仲間がいたから生き延びてこれたんだと思います。
そしてこのコロナ禍でも生き残った会社こそが、今後の日本を支えていける会社なんだと思います。

この本を読んだ後の私の変化(コロナ禍の乗り越え方)

私は、ご存知の通り「助産師」をしています。

助産師は「お産=助産」だけではなく、女性の一生を支える女性です。

このような状況での、妊娠や出産に関しても助産師は関わっていかなければなりません。しかしお産以外の「対面」でのケアのほとんどが中止となりました。

じゃあ全国の助産師たちがどう動き出したのか?

ここでもまた、小人とネズミが出てきました。

連日ニュースで「助産師による相談室」が取り上げられ、変化にいち早く対応したネズミ達。

また、緊急事態宣言が出た途端「お休み宣言」をして感染拡大予防のため休業された方。別に悪くはない。対面でのケアは厳しい状況だったため当然の策だと思います。

私も「対面」でのケアがメインだったため困惑しました。
全く収入がないのも困る。
しかし、下手に動いて私が感染源にはなってはいけない。

私は、「今いた場所」から思い切って「迷路」に飛び出し、新しい「チーズ」を探しに出る事にしました。

そう!私も「ネズミ」の仲間入りをしたんです。

そして、冷静に私の状況を整理してみました。

・私の今いた場所=訪問でのケア(産前産後ケア、乳腺炎対応など)

・迷路=対面ではないケアへ提供方法の模索、SNS発信

・新しいチーズ=zoom、公式LINEでの相談、まちの赤ちゃん保健室への登録、 

                            MTM(Meets The Midwife)への登録

私はここで、助産師の仕事は対面してなんぼ、ママと赤ちゃんの横にいてケアをする事が良い事だと従来どおりの考え方を持っている事に気がつきました。

この考え方を改め、「外に出てあえて迷路に迷い込む」事にした事で「自分と向き合う良い時間」になりました。

新しいチーズでは、直接ではなく間接的に会話できるツールへの挑戦。
怖がらずにチャレンジしてみた事。
また、他の団体への相談員の登録をする事で関東や関西地域での相談をさせていただく事にもなり勉強になりました。
今はMTMで、「助産師学生さんへの勉強サポート」をさせていただいています。

この本を読んだ後の私の気づき

今まで、妊産婦さんを対象にし、私が訪問可能な地域(車で30分)の方にしか出会わなかった。いや出会おうとしなかった。

「会えないから対応は難しい」と判断しお断りしていた。

しかし、変化する事への恐怖を恐れず、楽しい事を思いながら新しいチーズに向かっていく。

対面ではないと6割ほどしかお伝えすることはできないかもしれないけど、でも6割の想いは届く。

そしてこう思いました。直接会わなくても良いじゃん!!

zoomを導入したおかげで、全国の助産師さんや助産師の卵にも出会える事が出来ました。

この本に出会えたおかげで、「変化への恐怖」も恐れず立ち向かう事が出来きたと思っています。

まとめ

自分の中の「チーズ」はなんだろう?
変化を恐れない、また変化を楽しみたいと自分探しの迷路に迷っている人にオススメの一冊です。

ぜひ、迷い込んであなたの「チーズ」を見つけてください。

きっとあなたの自信につながると思います。



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