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【stand.fm 003.組織創り 事業は人財が全て】書き起こし

このnoteは、stand.fmの「マサトのおもろかったらOK(仮)」の内容をもとに書き起こし、まとめたものです。

1.事業は人財だ

今日はセルソースの組織づくりについてお話します。

創業5年目の今の会社にどうやって人が集まり、形作られたのかを、スタートアップの方や、大企業で新規事業やられる方の参考になるかなと思って、お話したいと思います。

どういう風にやってきたのかっていう、実話って感じですね。

今回は役員陣をどのように集めたかをお話したいと思います。

2.法律の知識に秀でた人財

僕は、前回お話した通り、セルソースを立ち上げてすぐに上場すると決めて、いろいろ逆算して設計してきました。

その中で絶対必要な人財っていうのが何人かいます。

まず大事だったのが、再生医療分野の法律に知見のある人財。

再生医療の法律に関しては絶対に外せない。もちろん、僕自身も勉強はしますし、顧問弁護士の心強い先生がいらっしゃるものの、内部に熟知したメンバー(役員クラス)が必要だろうと思いました。

日本全国の中で誰がいちばん詳しいのだろうと単純な疑問をもとに、僕自身でいろいろと調べました。

そこで、今セルソースの役員として一緒にやっている花木、(大先輩なので、以下は花木さんと呼びます)花木さんと出会いました。

彼は、もともと再生医療の分野で活躍していらしたので、仕事を通じて出会う関係ではありました。

花木さんと話をすると、再生医療法についてとにかく詳しかったですし、さらに、単なる頭でっかちではない印象に好感をもちました。

ただ詳しいだけではなく、いかに産業や事業に落とし込めるかという考えも備え持った、ビジネスマインドをお持ちでした。

産業化マインドというか、マーケットに届けるために、どう解釈できるのか? などといった新しい視点や発想、さらに柔軟さをもっていて、初めて会ったときに「あ、この人すごいな」って感じていました。

そのあと、いろいろ仕事上のやりとりをして、本当に勉強になったし、参考になったし、人としてもいい方だなと思いました。

朝から晩まで花木さんからめっちゃメールがくるんです。

僕が返すと、またあっちから質問がくる、といったキャッチボールが絶えなくて。

すごい速さで再生医療に関する仕事が進んでいきました。

その仕事ぶりを見て、この会社を大きくするためには、キャリアを重ねた方でいらっしゃるのに、今も情熱をもってスピーディーに仕事が出来る、花木さんのような方が必要だなと確信しました。

必要だと思えば、すぐにでもセルソースのビジョンをお話して、何とか仲間になってほしいと思いました。

3.ご自宅のある愛知へ出向きアタック

当時、花木さんは名古屋周辺に住んでおられたので、自宅の近くまで押しかけて「なんとかお願いします」って口説きに行きました。

思い出深いのは、彼は、お酒が一滴も飲めないのに、目の前にオオアサリが焼かれていて、お酒飲むには最高のシチュエーションのお店を選んでくれたことです。

僕はビールを飲んでいて、料理が出てきても、彼は全然お酒を飲まなくて・・・

(裙本)「なんで飲まないんですか?」
(花木)「いえ、飲めないんです」

どういう店のチョイスやねん!って、めっちゃおもろいなって思いながら、会社のビジョンや僕の想いを伝えて意気投合!

「一緒にやりましょう」とお誘いしました。
オオアサリを前に。

紆余曲折を経て、2016年にジョインいただき、今一緒にやっています。

4.攻めも守りもできるCFO

上場するピースとして絶対必要だったのが、もうひとり。

2017年の6月から現CFOの雨宮という仲間がいます。(雨宮さんも僕よりだいぶ年上なので、以下雨宮さんと呼びます。)

僕は、ビジネス・事業構築サイドの人間だったので、上場審査対応など、CFOといいますか、会社を守る人が必要だと思っていました。

どんな人財かというと、ズバリ
攻めも守りもできるCFO。

攻めながら守る、守りながら攻めるみたいな、ガチガチの固い人ではない人財です。

そのなかで、たまたま出会あったのが、カブドットコム証券のCFOを長年勤められていた雨宮さんでした。

雨宮さんの経歴に、正直立ち上げ2年目ぐらいのベンチャーに来ていただくには、申し訳ない気持ちがありました。

だって、ものすごい給料とかも下がるし、会社のデスクの椅子とかもペラッペラなんですよ。

その反面、とにかく来てほしかったので、初めてお会いしたとき、僕は事業のプレゼンをしました。

「絶対世界を変えたい、いや変えられる、それを叶える事業に必要なのは人だから、雨宮さん絶対一緒にやりましょう」と。

雨宮さんに見せた組織図は、当時なかった人事部・経理部のほかに、今もまだ無い財務部なども書き、今はこんな組織体制です、だから、ここをまとめてほしいと強引なプレゼンでした。

事実、僕が全部ひとりで兼務していたので、存在していなかったわけではありませんが……

頭の中にあった組織図を伝えたため、
今でも雨宮さんからは詐欺にあったと言われます(笑)。

そこからとんとん拍子に3ヶ月後、雨宮さんがジョインされ、一緒に会社をつくってきました。

5.ガバナンスを効かせるために

雨宮さんと花木さんと僕の体制があって、上場を果たすうえで、もう一つ何が必要かって考えたときに、絶対なのは、社外取締役だと思いました。

ガバナンス効かせるためにも、素晴らしい経営経験をもった方を迎えたいと思い、知り合いを通じて、Google日本法人の元社長・米国本社の元副社長である村上さんをご紹介いただきました。

村上さんとは、代官山の蔦屋書店の2階のラウンジソファで初めてお会いしました。

45分間の限られた時間ですべて伝えました。

セルソースがこれから変えうる世界や、描いているビジョンのこと、事業は人財がすべてだという僕の考えや、僕自身にも経営のご指導をいただきたいという想いを交えながら、ガバナンスをしっかり効かせていただきたいとお願いしました。

無事、ご快諾をいただいて、本当に素晴らしいメンバーが揃ったと実感しています。

その頃には社員20〜30人の会社になっていたと思いますが、そこから少しずつ、我々のビジョンに共感してもらい、熱い志をもったメンバーが集まって、現在のセルソースがあります。

誰かを待っているのではなく、この人と一緒にやりたいとか、こういう人が必要だとなれば、未来の組織図を描いてまずは行動し、組織を作るのもいいと思います。

社外取締役の村上さんから、

「目先の小さな仕事をするな
10年後、どんな組織にしたいのかを議論をすべきだ」。

とアドバイスをいただきました。

10年後から逆算して、これからは人財をしっかり集めていこうと思っています。

6.おわりに

スタートアップの方、大企業の新規事業の方、今ある既存の人財だけで事業を作るのではなくて、ゼロベースで人財に投資するということが重要なんじゃないかと、僕は思います。

では、今日もありがとうございました。


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